トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2025年度 > 2025年10月 > 令和7年度埼玉農業大賞の受賞者を決定しました ~11月15日(土)に表彰式を行います~
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発表日:2025年10月30日11時
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部局名:農林部
課所名:農業支援課
担当名:普及活動担当
担当者名:篠原・中野
内線電話番号:4048
直通電話番号:048-830-4047
Email:a4040-03@pref.saitama.lg.jp
埼玉農業大賞は、本県農業の模範となる優れた農業経営を実践されている方、地域農業の振興や社会の活力向上に優れた功績を挙げられている方、テクノロジーを活用して本県農業に変革をもたらす革新的な農業のモデルを作られている方を表彰します。
このたび、令和7年度埼玉農業大賞の受賞者を決定しました。
11月15日(土)に開催される「2025彩の国食と農林業ドリームフェスタ」の開催記念式典にて、知事から各受賞者に表彰状を授与します。
社会情勢や環境の変化に的確に対応して、経営の改善を行いながら、優れた農業経営を行っている個人、法人又は団体を表彰
大賞 株式会社和銅農園(秩父市)
統合環境制御技術を導入し、ハウス内の環境をバランスよく制御することで、高品質ないちごの安定的な生産体制を構築している。
いちご苗の生産技術力が高く、県育成品種の苗生産も行うことで、その普及と生産拡大に貢献している。
6次産業化や苗の受託生産に取り組むことで年間を通じて利益が得られる経営を実現し、法人として安定した経営基盤が確立されている。
自社人材の育成を通じて、将来の県内いちご生産の担い手確保の取り組みを積極的に行っている。
優秀賞 株式会社榎本フルーツファーム(白岡市)
なしの流通方法を市場出荷から直売主体に転換することを目指し、平成元年に直売所をオープンした。以後、顧客確保に努めた結果、開設3年目から全量直売を実現した。
なしに加え、ぶどう、キウイフルーツの栽培も開始し、7月下旬の梨から、9月下旬のぶどうまで収穫・販売が可能になったほか、キウイフルーツは追熟期間を調整することで、販売は翌年1月末まで行い、果樹の販売利益が長期に得られる経営体制を確立した。
従業員への技術指導にあたっては、1つの作業を複数の工程に分解し、単純化して伝える工夫をしており、結果として経営全体において作業精度と作業効率、双方の高度化が実現できている。
地域農業の振興や社会の活力向上に優れた功績を上げている個人、法人又は団体を表彰
大賞 入間市手揉狭山茶保存会(入間市)
伝統的な手揉み製法を守り、そこから得られる技能を茶栽培製造技術に活用して、狭山茶の品質向上と後継者の育成、更には伝統文化の継承に取り組んでいる。
機械を使いこなして優れた品質の製茶を行うためには、その基礎となる手揉み技術を熟知する必要がある。本会の取組には経験の浅い若手や、新規就農者でも安心して参加できるため、結果として地域の幅広い人材の技術習得向上が図られる仕組を構築している。
手揉み技術を後世に継承する活動を通じて、機械製茶によって生産される狭山茶全体の品質も向上させている。
優秀賞 田沼 唯利 (熊谷市)
ねぎの定植や収穫作業の省力化を実現するため、妻沼地域における機械化一貫体系の確立に尽力し、その技術を多くのねぎ生産者と共有することで、地域全体の技術力向上に多大な貢献を果たした。
地域全体で良品質のねぎを周年生産できるよう、緑肥の活用や水田におけるねぎの輪作体系の確立にも努めた結果、その技術は妻沼地区全域のねぎ農家で定着している。
田沼氏はその高い栽培管理技術により、平成14年度から平成27年度に、埼玉県地域指導農家に認定された。退任後も、現在に至るまで熱心に後進の指導に当たっている。
テクノロジーを活用し、本県農業の課題を解決する新たな農業のモデルを作っている企業等を表彰
大賞 株式会社イモテック(川越市)
農産物の重さを計り、自動で選別をする小型選別ロボット「ロボせんか」の開発、販売を行っている。
この機械は小さく軽量であり、場所も取らず、使い方も極めて簡単である。また、農業関係機器としては安価であるため、導入しやすいことも評価されている。
県内の農家をはじめ、日本全国に導入実績がある。本技術は重量をもとに選別を行うため、農産物のみならず、水産物や、更には工業製品にも利用可能である。そのため、今後の販路拡大や各方面において多様な活用が期待される。
優秀賞 朝日アグリア株式会社(神川町)
県北地域の関係機関との連携を図り、本庄市内の畜産農家から発生する鶏ふん堆肥を活用して、鶏ふん堆肥45%使用した混合堆肥複合肥料『彩の国エコバード255』を新規開発した。
肥料の形状をペレット状に加工することで、生産者が利用しやすくなったほか、鶏ふん堆肥の活用により他の資材と比較して価格変動幅の小さい肥料の商品化が実現した。
米麦を中心に野菜にも利用が拡大し、令和6年度の販売実績は、12JAで約300トンとなっている。混合堆肥複合肥料の使用が拡大することにより、生産者の肥料コスト低減、土づくり効果による地力向上、化学肥料削減による環境負荷低減が期待できる。
優秀賞 株式会社FieldWorks(深谷市)
開発された農業用ロボットは、従来の機械が入り込めなかった空間に入り込めるサイズの小型化と、農地において機能を十分に発揮できるパワフルさを兼ね備えている。
露地栽培において、特に畝間の除草作業は、膨大な作業時間がかかっており、生産拡大や生産コスト削減を行う上でのネックとなっている。本技術を活用することで、これらの課題解決が期待できる。
特に近年の猛暑といった過酷な状況の中で農作業する場合に、身体的な負荷軽減が期待できる。
現在、深谷ネギの生産者が本技術を評価し、複数台が導入されている。
(1)日時 令和7年11月15日(土曜日) 11時~正午
(2)会場 熊谷スポーツ文化公園(熊谷市上川上300)内 特設ステージ
令和7年度埼玉農業大賞の受賞者を決定しました ~11月15日(土)に表彰式を行います~(PDF:251KB)