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掲載日:2023年12月26日

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フジムラ製作所_山根さん_埼玉県内企業・はたらく人インタビュー

このページでは、県内企業で働く方の声を掲載しています。

株式会社フジムラ製作所(川口市)の山根武夫さんにお話を伺いました。

 フジムラ製作所は、金属に、曲げ・切断・溶接などの加工を施す、ものづくりの企業です。知識・経験の社内共有を推し進めるだけでなく、最新機械の積極導入により、精度の高さや複雑な形状が求められる製品にも対応しています。

 機械の稼働状況や生産の進捗などを情報通信技術により見える化し、「デジタル板金工場」として、少量多品目を短納期で受注できることが当社の特徴です。

Question 1_仕事内容を教えてください

ベンディング加工技術者・管理職として

 入社して6年目になります。フジムラ製作所で、ベンディング二次加工Grの係長として管理と製造を行っています。ベンディングとは主に曲げ加工のことを言います。フジムラ製作所_山根さん

 当社は、最大で数千点という製品を同時並行で扱うこともあり、「デジタル板金工場」として、製造工程の進捗管理等の見える化を図り、タブレットやモニターで製造状況を確認しています。

 ベンディングの前までの工程では、金属板をレーザーで切り抜き、バリ取りといって、出っ張りやギザギザの部分を取り除く加工がされます。

 前工程で加工された板金に対して、ボール盤での穴開け、ねじ山を作るねじ切り加工、部品を追加して接合させるカシメ加工などを行うほか、曲げ加工によって平面から立体に形成していきます。

 私たちは形状などにより手作業が必要な製品の加工も担当しています。

 その後、溶接、研磨、表面処理といった工程の担当に引き継ぐことになります。

 係長としては、2人の社員のほか、ベトナム人研修生とチームで仕事をしています。機械や器具は、誤った使い方をすれば危険を生じてしまう可能性もあります。曲げ加工などの機械は100トンの圧力をかけるものもあります。作業者にやってはいけない行動を周知・指導するなど、安全性に配慮しています。

Question 2_仕事のやりがいを教えてください

自分の技術がストレートに製品に反映

 自分の技術が製品の形状に直接的に反映されるため、工夫し、考えながら作業するところが面白く感じます。

 この仕事に携わって、身の回りの色々な製品についても、溶接の仕上がりや曲げの角度などが気になるようになりました。ものづくりに興味がわいて、もっと知識を得たい、作業に反映させたいと考えるようになりました。

 インターネット上の動画サイトで、偶然自身が手掛けた製品を見かけて、このパーツを作るのは大変だったな、と思い出したこともあります。こういったこともやりがいの一つだと思います。

Question 3_仕事に当たって課題や難しいことを教えてください

正確さを目指して加工と調整 工夫して後輩を指導

 ベンディング加工では、いくつもの加工条件を理解して、機械での作業に反映させるなど、覚えなければならない知識がたくさんあります。フジムラ製作所_第3,第4工場

 寸法や条件が厳しい加工、例えばR形状(丸みがある部分)の加工などは、手作業で行いますが、何度も調整を繰り返すなど根気が必要です。

 正しい手順や受け継いでいる工夫を、後輩たちに伝えることが重要ですが、教えることは難しいことだとも思っています。

 そこで、○×方式でのテストや、直観的に理解できるよう画像を使った自作の教材で教えるなどの工夫をしています。教えたこと以上に良い作業をしてもらえることもあり、やりがいを感じます。 

 管理職として、他部署との連携、機械や製品の管理なども取り組まなければならないことも責任を感じます。

Question 4_小・中学生、高校生の時の、学習・部活動・趣味などで、仕事に役立っていることがあれば教えてください

武道がコミュニケーションに 数学、パソコンの基礎が仕事の役に

 高校生のときから空手を学ぶなど武道をやってきました。キックボクシングも始めて、現在はプロの格闘家としても活動しています。

 武道では、人との付き合い方などを培って、成長できたと思っています。体力は材料の運搬などにも役に立っています。

 武道は1対1で教える、学ぶということが多いので、そういった経験を仕事でも生かして、相手に近い立場・感覚に立ってコミュニケーションを取るよう心掛けています。

 大学は理系で、数学は特に役に立っています。まれにではありますが、三角関数で寸法などを計算したりもしています。表計算などパソコンでの基礎的な技術も仕事の効率化に役立っています。

 学生の時には、勉強が社会でどう役に立つのかイメージし難いと思いますが、できるだけやっておいて損はないと思います。

Question 5_仕事やその他でも構いませんが、これから取り組みたいことはありますか

研修生の指導、格闘技も

 当社ではベトナムからの研修生が仲間として働いており、今後も海外からの研修生を受入れる見込みです。工場内での山根さん

 言葉の壁がある中で、製造技術について、OJTだけではなく、どうやって学んでもらうかと工夫しながら、更に仕組みづくりを進めたいなと考えているところです。

 私自身もベトナム語などを少しずつ覚えていって、お互いのコミュニケーションを深めていければ、と思っています。

 もちろん、格闘技でも、どんどん試合に出て、勝っていきたいですね。仕事の後に走ったり、ジムに行って鍛えるなど仕事との両立は大変ですが、職場にも理解を頂いているし、体を壊さないようにしたいです。

 

ありがとうございました。

 

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産業労働部 産業人材育成課 委託訓練・連携推進担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎5階

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