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発表日:2026年10月20日11時
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部局名:環境部
課所名:みどり自然課
担当名:野生生物担当
担当者名:加藤 榎本
内線電話番号:3143
直通電話番号:048-830-3143
Email:a3140-06@pref.saitama.lg.jp
本県におけるツキノワグマの出没予測等に活用するため、クマのエサとなる堅果類(ドングリ)の調査を実施した結果、コナラは並作(前年度は凶作)、ミズナラは並
作(前年度は豊作)、ブナは凶作(前年度は大凶作)でした。
堅果類の実りは、昨年度に比べ全体的には改善しており、ツキノワグマは、大量出没した昨年度の数ほどは出没する状況に必ずしもないと想定しています。
しかし、秋のシーズンは、冬眠に備えて食欲が増す時期であり、冬にかけて多くのエサを求め行動が活発になります。人里への出没が増加する可能性がありますので、
十分にご注意ください。
ツキノワグマにとって堅果類の実は秋から冬にかけての主要な栄養源となっています。そこで、県内のツキノワグマの生息域において堅果類豊凶調査を実施し、この時期の出没予測等に活用しています。
【調査日】 令和8年9月9日、10日、11日
【調査地点】秩父市6地点、飯能市3地点、小鹿野町3地点、横瀬町3地点
【調査方法】
・標準木として、胸高直径(地上約1.3メートルの高さの直径)が、コナラとミズナラは20センチメートル以上、ブナは30センチメートル以上の樹木を選定した。
・選定した標準木における樹冠内の果実数を計測した。
・果実数を基に、樹種ごとの豊凶レベル(大豊作、豊作、並作、凶作、大凶作の5段階)を判定した。
今年度の堅果類豊凶調査の結果、コナラが並作、ミズナラが並作、ブナが凶作でした。
ドングリ全体での実りは昨年度から改善しており、ツキノワグマの出没は昨年度ほどではないと予測されます。県内のツキノワグマの推定個体数も増えていると見受けられることから、ドングリの豊凶に関わらず、引き続きご注意ください。
<年度別の豊凶レベル*1>
|
|
コナラ |
ミズナラ |
ブナ |
|
R8 |
並作 |
並作 |
凶作 |
|
R7 |
凶作 |
豊作 |
大凶作 |
|
R6 |
豊作 |
豊作 |
並作 |
※ コナラ、ミズナラ、ブナはいずれも堅果類(ドングリ)を実らせるブナ科の樹木であり、堅果類はクマなど野生生物の重要なエサとなります。
【参考】県内におけるツキノワグマの出没情報の推移
|
年度 |
R4 |
R5 |
R6 |
R7 |
R8※ |
|
目撃件数 |
78 |
144 |
108 |
172 |
95 |
※令和8年9月末時点
「埼玉県ツキノワグマ出没マップ」URLはこちらです
https://www.arcgis.com/apps/dashboards/6851a59c5a76496e9c9e3b54b2e67ff9
ドングリ全体での実りは、昨年度より改善されましたが、ツキノワグマの食性の変化や、県内の推定個体数の増加が見込まれることから、ドングリの豊凶に関わらず、以下に記載する、クマと出遭わない、クマを人里に寄せ付けない対策の徹底、及びクマに仮に遭遇した時の対策をお願いいたします。
● クマと出遭わないために
・お出かけ前には、出没マップで最新の出没状況を確認する。
・クマの生息地域では、一人で行動しない。
・見通しの悪い場所、藪や沢、山際の林、洞穴など、クマの隠れていそうな場所には近づかない。
・クマ避け鈴やラジオを使う、手を叩いて音を出す、声を出すなど、クマに自分の存在を知らせる。
● クマを人里に寄せ付けないために
・自宅の庭にある柿や栗などの果樹は、落下したものも含めそのまま放置せず、伐採や収穫を行うとともに、草むらや藪は適切に刈払いを行う。
・生ごみなどは屋内で保管し、収集日当日の朝に出すようにする。
・レジャーなどで外出した際に出たゴミや食べ残しも、その場に放置せず、持ち帰る。
・草むらや藪などの刈り払いを行い、クマが隠れる場所をなくす。
● もしクマに遭遇したら
(1)遠くにクマがいることに気がついた場合
・落ち着いて静かにその場を立ち去る。
・大声や急な動きは、クマを刺激するおそれがあるためやめる。
・鈴や笛、ラジオ等の音を鳴らし、自分達の存在を気付かせる。
(2)近くにクマがいることに気がついた場合
・落ち着いてクマとの距離をとる。
・クマは逃走する対象を追いかける傾向があるので、背中を見せて逃げ出すことは避け、クマを見ながらゆっくり後退する。
(3)至近距離で突発的に遭遇した場合(クマに襲われた場合)
・クマの攻撃的行動には、上腕で払いのける、つかみかかる、抱え込む、噛み付くなどがある。
・クマの攻撃対象は、顔面や頭部が多いので、両腕で顔面や頭部などを覆い直ちに伏せるなどして、重大な傷害や致命的ダメージを最小限にとどめる。
・山林作業従事者などクマの生息地に頻繁に入る方は、クマスプレーを常に携帯し、正しく使用できるように訓練をしておく。