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発表日:2025年10月7日11時

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県政ニュース 報道発表資料

クマの主食となるブナの実が「大凶作」の予測     冬にかけて人里にクマが出没する可能性が高まります

部局名:環境部
課所名:みどり自然課
担当名:野生生物担当
担当者名:石川 榎本

内線電話番号:3143
直通電話番号:048-830-3143
Email:a3140-06@pref.saitama.lg.jp

  ツキノワグマの出没予測等に活用するため、クマのエサとなる堅果類(ドングリ)の調査を実施した結果、ミズナラは豊作でしたが、コナラ・ブナは凶作・大凶作でし
た。
   今年度もクマの目撃情報が数多く寄せられております。冬にかけてエサを求めるクマの人里への出没が増加する可能性がありますので、クマを人里に寄せ付けない対策
にご協力いただくとともに、クマを目撃した場合には以下を参考にご注意ください。

 

年度別の豊凶レベル*1

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*1 豊凶レベル       R6 の落下果実密度*2の最大値を100%としたときの割合により豊凶を判断。
                             大豊作:90%~、豊作:50%~、並作:25%~、
                             凶作:10%~、大凶作:0%~
*2 落下果実密度   樹冠下に落下する果実の密度

1 クマを人里に寄せ付けないために

  • 放置されている果樹や果実等(柿、栗、蜂の巣箱など)は、持ち主の方の了解を得て伐採若しくは収穫、撤収する。また、落下した果実についても放置しない。
  • 生ごみなどは屋内で保管し、収集日当日の朝に出すようにする。
  • 草むらや藪などの刈り払いを行い、クマが隠れる場所をなくす。

2 もしクマに遭遇したら

(1)遠くにクマがいることに気がついた場合

  • 落ち着いて静かにその場を立ち去る。
  • 大声や急な動きは、クマを刺激するおそれがあるためやめる。
  • 鈴や笛、ラジオ等の音を鳴らし、自分達の存在を気付かせる。

(2)近くにクマがいることに気がついた場合

  • 落ち着いてクマとの距離をとる。
  • クマは逃走する対象を追いかける傾向があるので、背中を見せて逃げ出すことは避け、クマを見ながらゆっくり後退する。

(3)至近距離で突発的に遭遇した場合(クマに襲われた場合)

  • クマの攻撃的行動には、上腕で払いのける、つかみかかる、抱え込む、噛み付くなどがある。
  • クマの攻撃対象は、顔面や頭部が多いので、両腕で顔面や頭部などを覆い直ちに伏せるなどして、重大な傷害や致命的ダメージを最小限にとどめる。
  • 山林作業従事者などクマの生息地に頻繁に入る方は、クマスプレーを常に携帯し、正しく使用できるように訓練をしておく。

参考1 堅果類豊凶調査について

1 目的
   ツキノワグマにとって堅果類の実は秋から冬にかけての主要な栄養源となっています。堅果類が凶作になるとエサを求めて人里に出没することが増えるといわれ
ています。秋から冬にかけての出没予測等に活用するため、県内のツキノワグマの生息域において堅果類豊凶調査を令和6年度から実施しています。


2 調査概要
  【調査日】 令和7年8月26日、27日、28日
  【調査地点】秩父市と飯能市の9地点
  【調査方法】調査木(27本)について、豊凶レベルを目視で調査する。

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参考2 県内におけるツキノワグマの目撃情報の推移

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「埼玉県ツキノワグマ出没マップ」URL
https://www.arcgis.com/apps/dashboards/6851a59c5a76496e9c9e3b54b2e67ff9(別ウィンドウで開きます)

報道発表資料(ダウンロードファイル)

クマの主食となるブナの実が「大凶作」の予測     冬にかけて人里にクマが出没する可能性が高まります(PDF:2,045KB)

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