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発表日:2025年7月29日11時

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県政ニュース 報道発表資料

令和6年度 県内河川及び地下水等の測定結果をお知らせします

部局名:環境部
課所名:水環境課
担当名:水環境担当
担当者名:生方・櫻井

内線電話番号:3086
直通電話番号:048-830-3081
Email:a3070-01@pref.saitama.lg.jp

部局名:環境部
課所名:水環境課
担当名:土壌・地盤環境担当
担当者名:永吉・江守

内線電話番号:3073
直通電話番号:048-830-3084
Email:a3070-06@pref.saitama.lg.jp

 埼玉県・国土交通省・関係市・独立行政法人水資源機構は、県内の河川及び地下水等における水質の状況並びに土壌汚染の状況を監視しています。
 令和6年度の県内河川のBODの環境基準達成率は91%、地下水質(概況調査)の環境基準達成率は92%でした。
 また、ダイオキシン類については、河川水質は3河川で環境基準を超過しましたが、河川底質、地下水、土壌では環境基準の超過はありませんでした。

水質汚濁防止法に基づく水質測定結果

1 河川及び湖沼

(1)測定地点数

ア 河川 44河川94地点

イ 湖沼 3湖沼3地点

(2)測定結果の概要

ア 河川

(ア)生活環境の保全に関する環境基準(生活環境項目)

  • 44河川中40河川でBOD(注1)の環境基準を達成(注2)し、BOD環境基準達成率は91%でした(図-1)。

図-1 BOD環境基準達成率の推移

                           図-1 BOD環境基準達成率の推移

 

(イ)人の健康の保護に関する環境基準(健康項目)

  • カドミウムやトリクロロエチレン等の有害物質は、調査した93地点全てで環境基準を達成しました。
イ 湖沼
  • COD(注3)は、3湖沼中2地点で環境基準を達成(注4)しました。
  • 健康項目は、3湖沼3地点全てで環境基準を達成しました。

(3)今後の対応

  • 県内水質の汚濁原因の約7割は生活排水であることから、河川水質を更に向上させるため、下水道の整備、合併処理浄化槽への転換などの生活排水処理対策を促進します。
  • 工場・事業場に対する排水基準の遵守徹底等の対策を進めます。
  • 関係機関と緊密に連携し、河川の状況に応じた総合的な水質改善に引き続き取り組みます。

2 地下水

(1)調査の概要

ア 概況調査
  • 全県の地下水の汚染状況を網羅的に調査するもので、毎年新たな井戸を選定して行っている調査
イ 汚染井戸周辺地区調査
  • 概況調査で汚染が判明した井戸について、汚染範囲及び汚染原因を調査するため周辺で行う調査
ウ 継続監視調査
  • 汚染が確認された地域について、継続的に監視を行うための調査

(2)測定地点数

ア 概況調査                            86地点(46市町村)

イ 汚染井戸周辺地区調査       18地点(6市)

ウ 継続監視調査                   124地点(38市町)

(3)測定結果の概要

ア 概況調査
  • 調査した86地点のうち79地点で環境基準を達成し、環境基準達成率は92%でした(表-1)。
  • 鉛1地点、砒素1地点、1,2-ジクロロエチレン及びトリクロロエチレン1地点、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素4地点の合計7地点で環境基準を超過しました。

表-1 地下水環境基準達成率の推移(単位:%)

年度

H27

H28

H29

H30

R1

R2

R3

R4

R5

R6

全国 94 94 95 94 94 94 95 95 95 未発表

埼玉県

86

81

84

90

91

89

89

94

94

92

イ 汚染井戸周辺地区調査
  • 調査した18地点のうち、2地点で環境基準を超過しました。
ウ 継続監視調査
  • 調査した124地点のうち、57地点で環境基準を超過しました。

(4)今後の対応

  • 概況調査及び汚染井戸周辺地区調査により新たに汚染が確認された地点については、継続監視調査を実施します。
  • 汚染原因者の特定に至った場合は浄化措置等を指導します。

ダイオキシン類対策特別措置法に基づく測定結果

1 河川

(1)測定地点数

ア 河川水質     21河川34地点

イ 河川底質     18河川26地点

(2)測定結果の概要

  • 河川水質は、調査した21河川34地点のうち3河川(中川、綾瀬川、新方川)の8地点でダイオキシン類の環境基準(1 pg-TEQ/L以下)を超過しました。超過地点の最大濃度は、1.8pg-TEQ/L(注5)でした。
  • 河川底質は、調査した18河川26地点全てでダイオキシン類の環境基準(150 pg-TEQ/g以下)を達成しました。

(3)今後の対応

  • 今後も調査を継続し、ダイオキシン類による汚染の状況を監視します。

2 地下水及び土壌

(1)測定地点数

ア 地下水       9地点(9市町)

イ 土壌         27地点(11市)

(2)測定結果の概要

ア 地下水
  • 地下水概況調査地点から9地点を抽出して調査した結果、全地点でダイオキシン類の環境基準(1pg-TEQ/L以下)を達成しました。
イ 土壌
  • 通常の生活環境における土壌中のダイオキシン類の濃度について、市が実施した測定結果のうち、県に報告があったものをとりまとめたものです。
  • 全地点でダイオキシン類の環境基準(1000 pg-TEQ/g以下)を達成しました。

(3)今後の対応

  • 今後も調査を継続し、地下水及び土壌のダイオキシン類による汚染の状況を監視します。

調査内容及び測定結果の詳細については、こちらを御覧ください。


注1 生物化学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Demand)の略。微生物が水中の有機物を分解する際に消費する酸素量のことで、値が大きいほど水が汚れていることを示します。河川の汚濁の指標として使われます。

注2 河川の水質は、季節や河川流量によって変動するため、BODによる環境基準の達成率は公共用水域が通常の状態にあるときの測定値によって判断することとしています。BODについては測定された年度のデータのうち、75%値※のデータが基準値に適合することをもって評価することとしています。

※75%値とは、1年間に測定を行なったa個の日間平均値をその値の小さいものから順に並べたとき、0.75×a番目にくる値です。例えば毎月1日測定した場合、12個の日間平均値をその値の小さいものから順に並べたときの9番目の値が75%値となります。

注3 化学的酸素要求量(Chemical Oxygen Demand)の略。水中の有機物等を酸化する時に要する酸素量のことで、値が大きいほど水が汚れていることを示します。湖沼、海洋の汚濁の指標として使われます。

注4 湖沼におけるCODの環境基準については、測定された年度のデータのうち、75%値のデータが基準値に適合することをもって評価することとしています。

注5 pgはピコグラムと読み、1pgは1兆分の1gです。また、TEQは毒性等量(Toxicity Equivalent)の略です。ダイオキシン類の毒性の比較評価を行う際に用いられ、実測濃度と異性体ごとの毒性強度を乗じて算出されます。

報道発表資料(ダウンロードファイル)

令和6年度 県内河川及び地下水等の測定結果をお知らせします(PDF:230KB)

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