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その他

試合

2022年12月28日(水曜日)

体操

コバトン

埼玉県の体操競技の選手の活躍を紹介いたします。

令和3年度 県民総合スポーツ大会 兼 第76回国民体育大会 体操競技埼玉県予選会 R3.5/3~5

令和3年5月3日(月曜日)~5日(水曜日)に彩の国くまがやドームにて体操競技・器械体操の国体予選が行われました。

健康チェックシート活用、検温、間隔を空けた座席利用、定期的に放送で注意喚起するなどコロナウイルス感染症対策を行い、万全の体制で実施されました。

体操競技とは、徒手または器械を用いた体操の演技について技の難易度・美しさ・安定性などを基準に採点を行い、その得点を競います。オリンピックでは第1回から行われています。

男子は「床、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒」の6種目。女子は「跳馬、段違い平行棒、平均台、床」の4種目。

本予選会の個人総合成績上位5名を、埼玉県代表選手として選出します。

関東ブロック大会の通過枠は出場8都県のうち少年男子は5枠、少年女子は6枠です。

大会の様子

跳馬

跳馬:135cm(女子は125cm)の高さに設定され、その手前にロイター版が置かれます。演技者は助走を行い、跳馬の手前で踏み切りを行い、跳馬に手をついて跳びます。その後演技を行い、着地します。跳馬の採点は踏み切ってから着地を完了するまでで、助走中に一旦停止したり、躓いてバランスを崩してもそれ自体は減点対象となりません。

 

平行棒

平行棒:演技は平行棒にぶら下がったところから始まり、終末技で着地するか、演技者が途中で棄権するまで行われます。この際、片方の棒に両手でぶら下がるか、別々の棒に片手ずつをかけ棒の間にぶら下がるかは自由です。平行棒にぶら下がった時点から演技が開始するのであり、この際自力で飛びつくのは無論のこと、ロイター版や補助者の助けを借りることも許されます。演技終了は着地動作を完了した時点となり、着地時に静止できず足を踏み出したり転倒した場合は減点対象です。

つり輪

つり輪:他種目に比べると動きは少ないが、固定されていないつり輪で体を支える絶妙なバランスと2本の腕のみで体を支える力強さが見所の、男子のみで実施される最も腕力が要求される種目である。演技開始から終末技の実施まで手を離してはいけない。

鉄棒

鉄棒:鉄棒種目は高さ280cmのよくしなる鉄棒を使って実施される競技で、開始から終了まで停止することなく行わなければなりません。ゆえに大車輪や手放し技など、もっともダイナミックな演技が行われるため、人気が高い種目です。

平均台

平均台:幅10cm程の長い梁状のものを1つの側面が水平になるように支柱または台座で固定した器具であり、演者はこの水平面上で演技を行います。

平均台種目は幅10cm、長さ5m、高さ1.25mの平均台を使って実施される競技で、演技時間は1分10秒から1分30秒までと定められています。演技では歩行、跳躍、バランス運動、踊りなどをリズム良く演じることが求められます。

 

床

床:12×12メートルの正方形のゆかの上で、体操競技の技を用い演技します。男子は、徒手体操的運動・平均わざ・静止わざ・力わざ・跳躍わざ・跳ね起きわざ・倒立回転わざ・宙返りわざを組み合わせて演技します。女子は、アクロバット系の技、音楽に合わせたジャンプの組み合わせ、ターンを組み合わせ演技します。男子は70秒秒間、女子は90秒間で演技しなければならず、時間超過は減点の対象となります。

 

第76回国民体育大会 体操競技・トランポリン競技 関東ブロック大会 令和3年7月11日(日曜日)茂木町町民体育館

トランポリンの演技は、(1)安定した高さ、(2)フォームの美しさ、(3)移動(トラベリング)しない安定さ、(4)持ち技の演技構成の観点から採点されます。トランポリンの醍醐味である高さを上げれば、逆にバランスを失い、フォームのみだれやトラベリングが生じやすくなります。又、自由演技では難度点が加算される為、より高難度の技にチャレンジするほど難度点が高い反面、不安定になり高い演技点が得られにくくなります。したがって、選手はこの両方の得点バランスを考慮しながら自分に合った自由演技種目を構成して、より高く、より美しく、より高難度に挑みます。

第1自由演技は、難度点を計上する種目(4つの指定種目)を含む10種目を行います。 また第2自由演技は10種目の難度点を合計します。演技の開始は予備ジャンプ(垂直ジャンプ)で徐々に高さを上げ、1種目目を行ってから連続で10種目を行い最後に着地を止めて終了します。技を連続出来なかった時や、ベッド以外に身体が触れたり、ベッド外に落下した場合は中断となり、その時点で演技は終了になります。

トランポリンが国民体育大会で初めて正式競技となったのは第74回国民体育大会からです。関東ブロック大会では男女とも3位までに入賞した選手の県に本大会出場権が与えられます。

 

大会の様子

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男子 宮野 冬馬選手(斎藤商事株式会社)

第1自由演技の得点は45.5で3位タイの位置につけました。3枠を争う中で非常にプレッシャーのかかる場面となりました。

第2自由演技は高得点が狙える分、失敗のリスクも高くなります。そのような状況の中、宮野選手は素晴らしい集中力を発揮しました。

第2自由演技の得点は58.8で全選手中最高得点で見事優勝を決めました。

 

と

女子 宇田川 日菜子選手(県立草加南高等学校)

第1自由演技の得点は44.0で全体の3位。

東京、神奈川の選手は競技力が高く、熾烈な3位争いとなりました。

宇田川選手の第2自由演技の得点は48.1、合計92.110で4位の選手と0.05点差で3位となりました。

経験豊富な大学生や実業団の選手の中で唯一の高校生として出場し、本番の緊張を跳ね除け素晴らしい演技をしました。

トランポリン

表彰式前に記念撮影をしました。

笑顔で取材に対応してくれ、非常に立派な態度の選手達でした。

今後の活躍にも期待しています。

 

第76回国民体育大会 体操競技・新体操 令和3年7月16日(金曜日)17日(土曜日) 栃木県立県南体育館

手具を使いながら音楽に合わせてリズミカルな演技を行い、芸術性を競う採点競技。身体と手具が一体化するような、しなやかで洗練された美しい動きと、曲の雰囲気に溶け込むような演技が魅力です。躍動感あふれるダイナミックな動きの中に、頭からつま先まで全神経を集中させてバランスを保つ繊細さを兼ね備えています。

 演技は13メートル四方のフロアマットで行われ、個人競技と団体競技の2つが実施されます。個人は「フープ・ボール・クラブ・リボン」の4種目を団隊に出場する5名のうち4名の選手が行います。団体は、1チーム5人の選手によって行われます。なお演技時間は、個人競技は1種目につき1分15秒〜1分30秒、団体競技は各種目2分15秒〜2分30秒と決められており、長すぎても短すぎても1秒につき0.05点の減点となります。

国体では少年女子種別が行われ、関東ブロック大会で6位入賞までが本大会に出場できます。

成績順位は団体得点及び個人競技の得点(4種目4演技×1月4日)の合計によって順位を決定します。

 

大会の様子(1日目)

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髙栁 七彩選手(星野高校) 種目:フープ

得点は12.450。チームのトップバッターとしてよい流れを作ってくれました。

 

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栗原 菜緒選手(星野高校) 種目:ボール

得点は14.450。この種目2番目の高得点の活躍でチームを引っ張ります。

 

 

新

白井 もも選手(星野高校) 種目:クラブ

得点は10.550。演技中も素晴らしいスマイルでした。

 

新

今西 彩選手(星野高校) 種目:リボン

得点は9.100。演技自体に大きなミスはなく、最後まで綺麗にまとめていました。

個人競技の埼玉県の1月4日合計得点は11.638。全体の4位につけて1日目を終了しました。

団体演技は配点が高く、しかもミスによって順位が大きく変動しうるので最後まで油断ができません。

 

大会の様子(2日目)

会場では、時間を区切って公式練習が与えられ、各都県が念入りに最終調整を行いました。

新

失敗できない緊張の中、吉田 花音選手も加え埼玉県の団体演技が行われました。

複数で手具を何度も投げて受け取るというような難易度の高い、例年より攻めた演技構成でトライしていました。
結果は18.500。合計で30.138で4位の成績で関東ブロック通過を決めました。

OGの方もコーチとして指導に当たられており、今後益々良い成績を収めていきそうな雰囲気です。

選手の皆さん、関係者の皆さん大変お疲れ様でございました。

 

第76回国民体育大会 体操競技 関東ブロック大会 令和3年7月18日(日曜日) 日環アリーナ栃木

器械体操の関東ブロック大会は午前中に少年男女、午後に成年男女が行われました。

5名の団体戦形式で行われ、各種目のチーム得点は上位4名の合計で算出されます。つまり1名が失敗したとしても残りの4名の頑張りでカバーできるようになっています。種目の得手不得手や演技順などが結果を左右する要素として関わってきます。

関東ブロックの通過枠は、少年男子は5枠、少年女子は6枠、成年男子は3枠、成年女子はなんと1枠のみとなります。

全国大会入賞常連の少年男子、国体5連覇中の少年女子は本大会への出場が濃厚であると目されていますが、成年の部は通過枠が少ないことに加え強豪の千葉や来年度国体開催県の栃木も気合が入っており、混戦が予想されます。

ここまで、トランポリン、新体操と全て本大会出場を決めていることもあり、器械体操の選手達も全種目・全種別の出場権獲得を目指して臨みました。

 

大会の様子

「少年男子」

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ー演技への集中力を高める選手と祈るように見つめるコーチ

少年男子は埼玉栄高校の選手を中心に、ふじみ野高校の中濱選手も加えた5名で参加しました。

下の結果表にあるように、埼玉県は総合計308.800で堂々の第3位でした。

大友監督は「この後行われるインターハイでは更に精度を高めたい」と厳しい表情でした。

少年男子 決勝

氏名 所属 ゆか あん馬 つり輪 跳馬 平行棒 鉄棒 総合計
奥田 健太 選手 埼玉栄高校 14.150 11.950 13.150 14.200 11.900 12.200 77.550
中濱 太一 選手 県立ふじみ野高校 13.250 12.950 13.350 13.500 12.850 12.800 78.700
岩崎 大翔 選手 埼玉栄高校 12.700 11.300 12.050 13.500 13.500 11.900 74.950
土屋 遼佑 選手 埼玉栄高校 12.100 12.400 12.700 14.250 10.050 12.800 74.300
嘉指 博貴 選手 埼玉栄高校 13.250 9.700 12.450 13.700 11.400 12.100 72.600
  チーム得点(上位4名計) 53.350 48.600 51.650 55.650 49.650 49.900 308.800

 

「少年女子」
体操

ー平均台の演技を行う矢田部選手(クラーク国際記念高校)

少年女子は試合前の選手変更や坂巻選手の負傷などアクシデントがありながらも5位で通過を決めました。

早く完治して、練習に戻れることを願っています。

少年女子 決勝

氏名 所属 跳馬 段違い 平均台 ゆか 総合計
本宮 佳奈 県立戸田翔陽高校 13.600 12.250 12.750 12.250 50.850
森 夢華  県立ふじみ野高校 12.250 12.750 10.200 11.700 46.900
金山 琴美 クラーク国際記念高校 13.000 12.250 11.450 13.500 50.200
矢田部 希望 クラーク国際記念高校 13.550 10.400 13.200 13.350 50.500
坂巻 玲音 県立ふじみ野高校 11.100   12.000 13.450 36.550
  チーム得点(上位4名計) 52.400 47.650 49.400 52.550 202.000

 

「成年男子」

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ー審判団に挨拶する成年男子選手と監督

列の左から加藤 裕斗選手、星野 力維選手、神本 雄也選手、志田 拓巳選手、金子 和輝選手、手前が徳山監督

県内に練習拠点を持つコナミスポーツの選手が3名出場しています。体操協会とクラブとの連携協力の賜物です。

各種目で1番手を務めた金子選手の安定感が抜群で、チームに非常に良い流れを作る役目を果たしてくれました。

世界選手権に出場経験のある神本選手は種目を絞りましたが、演技種目ではどれも高得点で大きくチームに貢献してくれました。

結果は、強豪の千葉県に迫る328.100で第2位で、関東ブロック通過を決めました。

成年男子 決勝

氏名 所属 ゆか あん馬 つり輪 跳馬 平行棒 鉄棒 総合計
金子 和輝 筑波大学 13.750 13.400 13.450 14.250 13.800 13.100 81.750
志田 拓巳 シダックス 13.700 12.300 13.650 14.250 13.700 13.150 80.750
星野 力維 コナミスポーツクラブ 13.950 11.000 13.800 12.750 13.850 11.000 76.350
加藤 裕斗 コナミスポーツクラブ 13.900 14.350 13.900 14.300 14.000 12.650 83.100
神本 雄也 コナミスポーツクラブ 14.150 0.000 14.650 13.950 0.000 14.300 57.050
  チーム得点(上位4名計) 55.750 51.050 56.000 56.750 55.350 53.200 328.100

 

「成年女子」

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ー平均台の演技をする佐藤選手(筑波大学)

1位のみが本大会出場ができる狭き門の成年女子は1種目ごとにライバル県の点数を確認するような緊迫感あふれる試合展開になります。

特に今回は最終種目の最後まで分からない状況で、スタンドの応援席でも祈りながら観戦していました。

成年女子は、県外の大学へ進学してそこで主力として活躍している選手達が、埼玉県の出身者として登録をして国体に出場を希望して活躍してくれています。ジュニア期から指導に当たった指導者の熱意と、それに応える選手の心意気と埼玉愛に心から敬意を表します。

さて結果は、総合得点1.750差の219.850で見事埼玉県の優勝でした。

成年女子 決勝

氏名 所属 跳馬 段違い 平均台 ゆか 総合計
三田 涼乃 日本体育大学 13.600 13.800 13.150 13.550 54.100
小池 亜優 日本体育大学 14.350 13.750 14.250 13.700 56.050
森 蒼佳 日本体育大学 13.450 14.250 12.850 13.450 54.000
佐藤 涼香 筑波大学 14.350 11.500 13.500 13.250 52.600
矢田部 清花 筑波大学 13.700 12.900 14.300 12.650 53.550
  チーム得点(上位4名計) 56.000 54.700 55.200 53.950 219.850

 

これにより、埼玉県の体操競技は76国体の関東ブロック大会を全種目、全種別通過という素晴らしい結果を残しました。

関係者の皆さん、誠におめでとうございます。

体操

ー埼玉県体操競技成年女子と少年女子で記念撮影