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掲載日:2025年11月10日

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知事と埼玉大学学生の意見交換会(令和7年度)

埼玉県と埼玉大学では、平成22年度から学生が知事に政策提言を行う取組を行っています。これは若者の感性を県政に生かすとともに、学生の生きた学習の場として活用されることを目的としています。

学生は県政出前講座の受講や調査活動などを行い、政策研究を進めてきました。意見交換会では、学生が知事に政策を提言し、意見交換を行いました。

R7埼大政策提言_知事(1)

令和7年度の実施状況

10月16日(木曜日)に、埼玉大学にて意見交換会を開催しました。

1. 所有者不明土地の有効活用(経済学部 内田 奈芳美 教授ゼミ)

空地の余地

【政策提言の要約】
所有者不明土地を「増やさない」ための予防として、「所有者不明」になる前段階の空き家、空き地の活用を図ることに着目。県北部と県南部を対象に、地域資源を活用した利用など一時的利用を活用し、恒久的解決につなげる施策を提言した。

【知事からのコメント・意見交換】

(知事)これからの社会を考える上で、空き家や所有者不明土地の問題は、とても大切な視点である。人が少ない地域で賑わいを生み出すにはどうしたらよいだろうか。
(学生)一時的利用として、地域の魅力を発信するイベントを開催し、親近感を醸成することが重要だと考える。
(知事)面白いと思う。勉強になった。

内田ゼミ集合写真

 

2. 人材定着の観点から男性の育児休業取得と復帰後の支援について(経済学部 大津 唯 准教授ゼミ)

人材定着から考える男性育休取得と復帰後の支援

【政策提言の要約】
代替人材の確保が難しいなどの理由から男性の育児休業の長期取得はハードルが高く、育休取得後の「業務負担増大やキャリアへの不安」など復帰後の懸念も取得をためらわせている要因であると分析。「業務引継シート・育休手続チェックシートの活用」や「企業間マッチングの仕組の構築」を提言した。

【知事からのコメント・意見交換】
(知事)1つ目の提言は、すぐにでも採用できそうだ。女性が長期の育休を取得した後、職場に復帰する際の不安を解消するには、何かよい方法があるだろうか。
(学生)育休明けの期間を「リハビリ期間」と捉え、企業が、育休取得前と同じように働くことができない期間があると認識してほしいと考える。
(知事)ぜひ、企業側にもその認識を共有していただけるといい。
大津ゼミ集合写真

 

3.生物多様性の認知度向上に向けて(経済学部 有賀 健高 教授ゼミ)

親世代の生物多様性の認知度向上に向けた埼玉県での実践的アプローチ

【政策提言の要約】
生物多様性の認知度が特に低い30・40代、緑に対する満足度が低い県南部・東部地域に着目。県営公園において、親子で楽しく参加しながら健康維持にも繋がる、エンターテインメント性の高い自然探索イベントの実施を提言した。

【知事からのコメント・意見交換】
(知事)既存のイベントにはない「ゲーム性」と「参加インセンティブ」という点に、特殊性があると思う。自然体験を飽きさせないようにするためには、生物多様性と関係性のないエンターテインメント性を取り入れる方がよいか、または生物多様性の認知度をさらに深める仕掛けがある方がよいか、どちらがよいだろうか。
(学生)実際にルートを設定して探索したところ、途中で飽きてしまてしまうことがわかった。親子で楽しめるようなエンターテイメント性を取り入れ、飽きさせずに生物多様性の認知度向上に繋げたいと考える。
(知事)みなさんの率直な意見がとても参考になった。
有賀ゼミ集合写真

 

4.サイクルツーリズムの促進について(工学部 小嶋 文 准教授ゼミ)

彩くるツーリズムによる地域活性化-デジタルツールを用いた利便性・魅力の向上

【政策提言の要約】
「日帰り観光客のみならず宿泊を伴う周遊型観光でより多くの埼玉の魅力を知ってもらうサイクルツーリズムの促進」のため、サイクルステーション×バスの連携やルート沿線のスポットを巡るラリー、埼玉県を舞台にしたアニメとのコラボ、さらに、これらを提供する総合型観光アプリ「彩くるアプリ」を核とした地域活性化を提言した。

【知事からのコメント・意見交換】
(知事)自転車を活用しながら何ができるかというモデルを示す「彩くるアプリ」は、とても面白いと感じた。埼玉県は交通アクセスがよく、かつ宿泊施設が少ないため、宿泊型観光を促進することが難しい。自転車と宿泊を組み合わせるアイデアはないだろうか。
(学生)自転車を飾って写真を撮ることができるような「映え」を意識した宿泊施設ができれば、宿泊の魅力も増すのではないかと思う。
(知事)観光産業においては、いかに付加価値をつけるかが大切。工夫された提言はありがたい。しっかりと検討させていただく。

小嶋ゼミ集合写真

5.県産農産物の魅力発信(経済学部 江口 幸治 准教授ゼミ)

埼玉県 みんなで創る さといもフェア

【政策提言の要約】
埼玉県が里芋生産量全国1位であるにもかかわらず、県民の認知度が極めて低い点を最大の課題と分析。「街を歩けば里芋にあたる埼玉県」を目指し、産官学連携で「さといもフェア」を実施して県民の里芋消費量増加を狙うことを提言した。

【知事からのコメント・意見交換】
(知事)県内消費を促すため、地産地消の考え方をどのように広めたらよいだろうか。
(学生)「日本一の場所で日本一のものを食べる」ということをPRすることで、地産地消に繋がると考える。
(知事)泥パックなど里芋の様々な活用方法が提言されており、すごく勉強になった。ぜひ、学内で里芋のファンを増やしていただきたい。

江口ゼミ集合写真

 

 全体講評要旨

埼玉県には、たくさんのコンテンツがあり、魅力のある県だと思っていますが、皆様からお知恵をいただいたおかげで、ワンステップもツーステップも、その魅力を高めることができるという可能性を改めて感じることができた。今日は本当に皆さんありがとう。心から感謝を申し上げる。

お問い合わせ

企画財政部 計画調整課   総括・SDGs推進担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎2階

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