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掲載日:2022年11月30日

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知事と埼玉大学学生の意見交換会(令和4年度)

埼玉県と埼玉大学では、平成22年度から学生が知事に政策提言を行う取組を行っています。これは若者の感性を県政に生かすとともに、学生の生きた学習の場として活用されることを目的としています。
学生は県政出前講座の受講や調査活動などを行い、政策研究を進めてきました。意見交換会当日は感染防止対策を取りながら開催し、学生が知事に政策を提言し、意見交換を行いました。

R4知事挨拶

令和4年度の実施状況

10月24日(月曜日)に、埼玉大学にて意見交換会を開催しました。

1. 再生可能エネルギーの普及拡大(経済学部・有賀健高教授ゼミ)

「埼玉県における再生可能エネルギーのこれから」

【政策提言の要約】
住宅用太陽光パネルのリユース・リサイクル促進のためのデポジット制度や他県と協力した洋上風力発電事業、環境学習を小・中・高等学校のカリキュラムに導入することなどを提案。

【知事からのコメント・意見交換】
(知事)
太陽光パネルのリユース・リサイクルは種類によっては費用がかかり難しいという問題点がある。その分を利用者コストとして上げてしまうと、環境意識が高い人以外は買わなくなってしまうのではないか。

(学生)
リユース・リサイクルは費用がかかることは理解しているが、太陽光パネルの設置が増加していて、撤去する件数も増加していくので、一部だけでもリユース・リサイクルができないか検討してもらいたいと思い提案した。県の補助金や利用者にデポジットの還元で少しでも満足感を得ていただくことでコストを負担してもらう仕組みを成り立たせていければよいかと考えている。

R4有賀ゼミ

2. サービス産業事業者の労働生産性向上支援(経済学部・齋藤友之教授ゼミ)

「“クリック”で始めるDX ~流れるような生産性向上改革~」

【政策提言の要約】
県内中小企業にDXを導入してもらうために、県産業労働部のLINEお知らせシステムを活用し、相手にメッセージを見てもらえる時間に投稿を行う広報戦略や、最大5回のクリックで最適なDX事例が分かる診断チャートを県ホームページに掲載することなどを提案。

【知事からのコメント・意見交換】
(知事)
DX導入に当たって何をやったらいいか分からない企業に対して、このアプローチはすごく面白い。一方で想定がデジタル化によって生まれてくる経費の削減などデジタルパッチレベルだと思うが、全てがデジタル化できていて、仕事自体が変わるというデジタルトランスフォーメーションまでは対象にしていないのか。
(学生)
今回は中小企業を対象としていて、中小企業がDXの段階まで行くのは資金面や人材面で問題に直面すると思う。そのため、在庫管理など業務のすぐできる部分から徐々に段階を上げていこうと考えた。
R4齋藤ゼミ

3. ICTを活用した障害者の就労機会の確保と社会参加の拡大(経済学部・大津唯准教授ゼミ)

「ICTを活用して障害者の社会参加の拡大を目指そう!」

【政策提言の要約】
障害者が一定期間パソコンの講習を受け、ICT業務にチャレンジすることや就労を目的としない人も日常生活での情報入手やコミュニケーションにICTを活用し、社会的なつながりを持てるようになることを提案。

【知事からのコメント・意見交換】
(知事)
今の時代はICTツールをしっかり活用していくことが必要であり、今の時代に合致した提案だと思った。
情報通信業への障害者雇用の増加が課題という指摘があったが、ICTを学んだ障害者は情報通信業でどのような就労ができると考えているのか。
(学生)
発表中に紹介した札幌のNPO法人では、民間企業からの委託で、AIの情報に意味づけをするアノテーション業務やデータベースへの入力、データ管理といった仕事を行っていた。

R4大津ゼミ

4. SAITAMAリバーサポーターズプロジェクトの推進 ~川好きを増やそう!~(経済学部・江口幸治准教授ゼミ)

「リバサポと出会う ~世代に合わせたアプローチ~」
 

【政策提言の要約】
SAITAMAリバーサポーターズのサポーターを増やすために、若者向けには就活やインターンの仕組みを活用すること、高齢者向けには企業で定年退職する人に広報を行い、退職後の参加を促すことを提案。

【知事からのコメント・意見交換】
(知事)
これまで参加してくれていた高齢者がコロナ禍で外に出なくなり、参加者が減っているが、どうすれば呼び戻すことができると思うか。
(学生)
現状、SNSを通じて情報発信を行っているが、高齢者はSNSを頻繁に利用していないと思う。高齢者の参加者を呼び戻すには、定年退職を迎えた人に新たに参加してもらい、それをきっかけにコロナ禍で参加しなくなった人が戻ってきてもらえればいいと思う。
R4江口ゼミ

5.未来につながる道路のあり方 ~未来の道路の姿を共有しよう~(工学部・久保田尚教授、小嶋文准教授ゼミ)

「街と街をつなぐ道から、人・モノ・コトをつなぐ道へ ~道路が果たす真の役目~」

【政策提言の要約】
二輪車や超小型モビリティなどが通行する超小型車線や超小型道路を導入し、気軽なモビリティ利用を促進することを提案。
また、バス岬というドイツで実装されているバス停の形式を導入し、バスの停車時間短縮や歩行者の安全性向上を図ることを提案。

【知事からのコメント・意見交換】
(知事)
超小型車線は面白かった、二酸化炭素削減という点でも、大きな自動車を少なくしていくのは環境にとっていいことだと思う。
バス岬については、バス以外の車が駐車してしまったり、人が出てくる時に事故を起こすこともあるようだが、バス岬のデメリットについてはどう考えているか。
(学生)
バス以外の車が駐車する問題は、現在のバス停でも起こっていて、バス岬の場合は駐車があったとしても、バスの通行には支障が生じにくいことがメリットだと考えている。

R4久保田、小嶋ゼミ

 全体講評要旨

皆さんの提言は非常に刺激的で、新しい発見が多くあった。発表を聞いて、皆さんの環境に対する意識が高いということをすごく感じたし、DXについては中小企業にしっかり目を向けるというメッセージを感じた。
本当に考えさせられて、色々な形で部局にアイデアや刺激を与えてくれたと思っている。
今日は言いたいことをある程度言わせてもらったが、それはきちんと正面から受けとめたいという思いからで、これからも色々な形で埼玉県に提言をいただきたいと思っている。

お問い合わせ

企画財政部 計画調整課   総括・SDGs推進担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎2階

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