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掲載日:2019年5月7日

小児外科

小児外科のご紹介

外来診療日程

小児外科とは

子供は大人と比較して体が小さいだけではなく、独特な身体的、生理学的特徴を持ち合わせています。これは手術を行う外科においても当てはまります。子供の特性を考慮して考えられた術式を的確に行う必要があり、そのための技量も重要です。また、小児は治療後も長期間に渡って日常生活をおくります。そのため治療後の機能にも十分に配慮しなくてはなりません。私たち埼玉県立小児医療センターの小児外科医はこれらのことを踏まえ、それぞれのお子さんにとってもっとも適切な治療法を熟慮した上で、確実な手技で治療を行うことを心がけております。

対象となる疾患

  • 生まれつきの外科疾患、子供の腫瘍、炎症性疾患などの診断、治療を行っております。
  • 足の付け根やおへそがとびでている子(そけいヘルニア、臍ヘルニア)
  • 肛門周囲の炎症やおでき(肛門周囲膿瘍、乳児痔瘻)
  • よく吐く子(肥厚性幽門狭窄症、胃食道逆流症)
  • 便秘の子(ヒルシュスプルング病、慢性便秘症)
  • おなかや胸を痛がる子(急性虫垂炎、腸重積、腸閉塞、膵炎、急性腸炎、気胸など)
  • 生まれつきの消化器・呼吸器の病気の子(一般に産院から直接紹介されています)
  • 胸に変形のある子(漏斗胸、鳩胸)
  • 体が黄色い子(胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症)
  • 食べてはいけないものを食べてしまった子(消化管異物)
  • 気管に誤ってものが入ってしまった子(気道異物)
  • おなかが張っている子(腹部膨満)
  • おなか、胸、首などにしこりを触れる子(良性腫瘍、悪性腫瘍)
  • おなかや胸を強く打ってしまった子(腹部・胸部外傷)
  • 便に血液が混じる子(潰瘍性大腸炎、クローン病、メッケル憩室炎、大腸ポリープなど)

上記以外でも、いわゆる子供の外科的な病気のお子さんはすべて拝見していますが、一般の外傷、熱傷などには対応しておりません。各疾患に関しての詳細は日本小児外科学会のホームページに解説されています。ご参照ください。

小児外科の特色と新しい取り組み

年間手術数が約700件(新生児手術が40から50例)と全国でもトップレベルの手術数を行っています。悪性腫瘍の児の治療に関して、血液腫瘍科、放射線科、小児外科などが一同に会して、集学的な治療方針を検討しています。当センターの血液腫瘍科は全国でももっとも多くの悪性腫瘍の治療を行っている科の一つです。内視鏡手術が年間300件を超え、日本の小児外科の中でもっとも進んだ内視鏡手術の施設です。
日本内視鏡外科学会技術認定医(小児外科部門)が指導を行っており、他院では開腹もしくは開胸でおこなわれている手術を積極的に内視鏡で行っています。(もちろん一般的な開腹、開胸手術を行うことも可能です)いわゆる子供の外科的な病気のお子さんはすべて拝見していますが、一般の外傷、熱傷などには対応しておりません。申し訳ありません。全国の標準的な外科施設が参加しているNational clinical databaseに私たちも参加しております。詳しくは最後のページをご覧ください。

当センター小児外科では、上記の症状や疾患を持つお子さん達の診断や治療を担当しています。これら小児の一般外科疾患を中心に年間約700件の手術(うち約40件が新生児手術)を行っています。これらのうち、そけいヘルニアなどの短期入院の小手術が半数の約300件を占めていますが、緊急手術件数も年間約200件前後で、夜間、休日の手術も必要に応じて行っています。外科治療を必要とするお子さん達は、治療が必要な外科疾患以外にもその他の合併症などを持っていることがしばしば見受けられます。生まれつきの心臓の病気、血液の病気、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、けいれんやてんかんなどの神経疾患などをお持ちの場合で、関連する専門医との協力の下に、安全な手術を心がけています。

当センター小児外科では、お子さん達のQOLを高め、快適な闘病生活を確保するために、小児においても内視鏡手術を積極的に取り入れています。麻酔科や手術部の協力により2010年は400件以上の手術を腹腔鏡や胸腔鏡を用いて行っています。当初虫垂切除術から始めた当院の内視鏡手術も、最近ではそけいヘルニアに対する腹腔鏡下手術や激しい嘔吐のお子さんに対する腹腔鏡下噴門形成術や腹腔鏡下幽門筋切開術などを日常的に行っており、さらに手術適応を徐々に拡大して、悪性腫瘍の生検術や摘出術、脾摘術、鎖肛根治術、漏斗胸の胸骨挙上術、ヒルシュスプルング病の根治術なども内視鏡を使って行うようになりました。全国の小児医療施設の中で内視鏡手術の数は全国一となっております。最近では、腹腔鏡下そけいヘルニア根治術としてお臍からのみでアプローチする単孔式手術(SILPEC;single incision laparoscopic percutaneous extraperitoneal closure)を開発し、その整容性のよさ、安全性の高さが評価を受けております。内視鏡手術は手術創が小さいため、術の傷が残りにくいだけでなく、術後の疼痛が軽くなります。また、歩行開始や食事の開始が非常に早く、結果的に入院期間の短縮につながります。いまだ発展途上の先進医療ですが、安全性を第一に考え手術を行っており、今後もお子さん達のQOL向上をめざし、積極的に行っていくつもりです。

当センターには日本内視鏡外科学会技術認定医(小児外科部門・川嶋 寛)が在籍しており、内視鏡手術をより安全に、また標準術式とするべく日々努力しております。

このように内視鏡手術を積極的に行っておりますが、もちろん一般的に行われている開腹、開胸手術も行っております。内視鏡手術を安全に行うためには、より多くの解剖学的知識を必要としますし、手術術野の展開も工夫が必要となります。つまり内視鏡手術をより多く行うことで、さらに一般的な開腹、開胸手術をより繊細に、安全に行えるようになってきたと最近強く感じております。

現在もっとも多く行われている腹腔鏡下そけいヘルニア根治術を説明します。

腹腔鏡下そけいヘルニア根治術(単孔式)

単孔式と呼ばれる術式で、お臍からカメラと鉗子を挿入して手術を行っています。術後お臍のしわに傷が隠れるため、傷がほとんど分からなくなります。当院で開発され、改良が加えられてきた、オリジナルな手術法です。安全性も高いことが示されており、2017年度はこの手術が約200件施行されました。

手術風景 

術後3カ月

お臍のしわに傷は隠れてしまい、術創は全くわかりません。

Hiroo Uchida, et al.; Inguinal Hernia Repair  in Children Using Single Incision Laparoscopic Assisted Percutaneous Extraperitoneal Closure.Journal of Pediatric Surgery 2010; 45: 2386-2389..

当センターでは他院では開腹、または開胸で行っている手術の多くを内視鏡手術でおこなっております。詳しくは外来で、担当医師から直接説明を受けて下さい。

小児外科へご受診・ご紹介いただくには

定時の外来診療は、毎週月曜日、火曜日、木曜日に行っております。予約に関しては外来診療日程を参照してください。担当の先生を通じて長い治療経過の後にご紹介いただく場合や、現在入院中のお子さんの転院などのご相談は、小児外科の医師に直接ご連絡ください。またセカンドオピニオンを希望される場合には、月曜午後のセカンドオピニオン外来でお受けしております。
セカンドオピニオンについては「セカンドオピニオン外来のご案内」のページをご覧ください。

また小児外科疾患の多くは緊急疾患であるため、患者さんの状態に合わせて、随時救急外来を利用して診療にあたっています。年間約250名の患者さんたちは、救急外来受診後にそのまま緊急入院となっています。病棟は、原則的に付き添いの必要がない基準看護となっています。またお子さん達の状況に合わせて母子が同室で入院できる設備も備えており、少しでも快適な入院生活が続けられるよう配慮に努めています。

重症の慢性便秘症、遺糞症、便失禁などの排便障害のお子さん達の専門外来を保健発達部で担当しています。固くてコロコロウンチのお子さんが多いので、「うさぎ外来」と名付けました。定時の外科外来で初診後、必要な場合にうさぎ外来に移っていただいています。専門の支援看護師とともに、チーム医療で排便に苦しむお子さん達の面倒をみていますので、該当されるお子さん達を外科外来にお連れください。

小児外科の診療実績

当センター小児外科で実施している主な小児外科疾患の最近6年間(2005年から2010年まで)の手術実績をお示しします。表中の括弧内の数字は、内視鏡(腹腔鏡や胸腔鏡)を用いて行った手術実数です。

手術件数等

入院数

4500

手術数

4200

内視鏡手術数

1306

手術内訳

腹腔鏡下そけいヘルニア根治術

577(577)

急性虫垂炎に対する虫垂切除術

196(196)

腸重積症(入院数)

160

腸重積症(手術による整復術)

29(13)

悪性腫瘍に対する摘出術・生検術

102(27)

肥厚性幽門狭窄症に対する幽門筋切開術

76(76)

良性腫瘍摘出術

75(31)

胃食道逆流症に対する噴門形成術

69(68)

鎖肛根治術

58(10)

イレウス(メッケル憩室関連も)解除術

44(16)

腸閉鎖症根治術

41(1)

漏斗胸に対する胸骨挙上術

35(35)

壊死性腸炎、特発性回腸穿孔

33

胆道閉鎖症に対する葛西手術

32(1)

ヒルシュスプルング病根治術

29(20)

喉頭気管分離術

28

腸回転異常症に対するラッド手術

25(3)

胆道拡張症根治術

25(3)

各種肺疾患に対する肺切除術

17(10)

臍帯ヘルニア、腹壁破裂根治術

11

各種脾疾患に対する脾臓摘出術

10(9)

横隔膜ヘルニア根治術

10(5)

食道閉鎖症根治術

16(3)

小児外科のスタッフ紹介

小児外科スタッフ

内視鏡手術のための手術室での写真です。背後にある機器は部屋に備え付けられた内視鏡手術専用の機器です。

(※平成23年度撮影)

名前

川嶋  寛

役職

科長兼副部長

専門(得意分野)

小児外科

資格

日本小児外科学会専門医・指導医、日本外科学会専門医、日本内視鏡外科学会技術認定医(小児外科部門)

最終学歴(卒業年)

埼玉医科大学医学部卒(平成7年)

名前

石丸  哲也

役職

医長

専門(得意分野)

小児外科

資格

医学博士、日本小児外科学会専門医・指導医、日本外科学会専門医、がん治療認定医、小児がん認定外科医

最終学歴(卒業年)

北海道大学医学部卒(平成11年)

 名前

柿原 知

役職

医員

専門(得意分野)

小児外科

資格

外科専門医

最終学歴(卒業年)

群馬大学医学部卒(平成21年)                                                                                            

 名前

加藤 怜子

役職

医員

専門(得意分野)

小児外科学

資格

外科専門医、PALSプロバイダー

最終学歴(卒業年)

大阪市立大学医学部卒(平成21年)                                                                                            

 名前

林  健太郎 

役職

医員

専門(得意分野)

小児外科学

最終学歴(卒業年)

東京大学医学部卒(平成23年)                                                                                         

 名前

小俣 佳菜子 

役職

医員

専門(得意分野)

小児外科学

最終学歴(卒業年)

群馬大学医学部卒(平成25年)                                                                                            

 名前

産本 陽平 

役職

レジデント

専門(得意分野)

小児外科学

最終学歴(卒業年)

筑波大学医学部卒(平成25年)                                                                                            

(平成31年4月1日現在)

お知らせ

  • 埼玉県立小児医療センターは、紹介制です。医療機関の紹介状を必ずお持ちください。
  • 受診される方はあらかじめ予約センター(048-601-0489)にお電話いただき予約を取って受診してください。

National Clinical Database

患者さんへ  専門医制度と連携したデータペース事業について

病院医療の崩壊や医師の偏在が叫ばれ、多くの学会や団体が医療再建に向けて新たな提言を行っていますが、どのような場所でどのような医療が行われているかが把握されていない状況では、患者さん目線の良質な医療は提供できません。そこで日本では、関連する多くの臨床学会が連携し、わが国の医療の現状を把握するため、『一般社団法人National Clinical Database』(以下、NCD)を立ち上げ、データベース事業を開始することになりました。この法人における事業を通じて、患者さんにより適切な医療を提供するための専門医の適正配置が検討できるだけでなく、最善の医療を提供するための各臨床現場の取り組みを支援することが可能となります。何卒趣旨をご理解の上、ご協力賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

一般社団法人National Clinical Database 代表理事

里見進

1.本事業への参加について

本事業への参加は、患者さんの自由な意思に基づくものであり、参加されたくない場合は、データ登録を拒否して頂くことができます。なお、登録を拒否されたことで、日常の診療等において患者さんが不利益を被ることは一切ございません。

2.データ登録の目的

患者さんに向けたより良い医療を提供する上では、医療の現状を把握することは重要です。NCDでは、体系的に登録された情報に基づいて、医療の質改善に向けた検討を継続的に行います。NCD参加施設は、日本全国の標準的成績と対比をする中で自施設の特徴と課題を把握し、それぞれが改善に向けた取り組みを行います。国内外の多くの事例では、このような臨床現場主導の改善活動を支援することにより、質の向上に大きな成果を上げています。

3.登録される情報の内容

登録される情報は日常の診療で行われている検査や治療の契機となった診断、手術等の各種治療やその方法等となります。これらの情報は、それ自体で患者さん個人を容易に特定することはできないものですが、患者さんに関わる重要な情報ですので厳重に管理いたします。情報の取り扱いや安全管理にあたっては、関連する法令や取り決め(「個人情報保護法」、「疫学研究の倫理指針」、「臨床研究の倫理指針」、「医療情報システムの安全管理に関するカイドライン」等)を遵守しています。登録されたご自身のデータをご覧になりたい場合は、受診された診療科にお問合せ下さい。

4.登録される情報の使われ方

登録される情報は、参加施設の治療成績向上ならびに皆さまの健康の向上に役立てるために、参加施設ならびに各種臨床領域にフィードバックされます。この際に用いられる情報は集計・分析後の統計情報のみとなりますので、患者さん個人を特定可能な形で、NCDがデータを公表することはー切ありません。情報の公開にあたっても、NCD内の委員会で十分議論し、そこで承認を受けた情報のみが公開の対象となります。

お問合せについては受診された診療科またはNCD事務局までご連絡下さい。

National Clinical Database 事務局

URL: hhttp://www..ncd.or.jp/

(お問合せはホームベージ内のフォームからお願いいたします。)

 

お問い合わせ

病院局 小児医療センター  

郵便番号330-8777 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2

電話:048-601-2200(代表)

ファックス:048-601-2201

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