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掲載日:2023年7月14日

令和5年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(日下部伸三議員)

埼玉県の縦割り行政について-所管のまたがる所にピットホールができることについて-

Q 日下部伸三 議員(自民)

福祉部と警察で所管のまたがる所に児童虐待、教育局と警察で所管のまたがる所にいじめというピットホールができていると思います。昨年6月の一般質問で、ふじみ野市の在宅診療医師射殺事件を取り上げまして、生活保護受給者である犯人が散弾銃を2丁も所持していたことを質問させていただきました。この質問以降ですね、埼玉県では、生活保護受給者が銃刀を所持することができなくなりましたけれども、この事件も福祉部と公安委員会の所管のまたがる部分のピットホールといえると思います。
知事は、よく県庁一丸とかですね、ワンチームという言葉を使われますけれども、2期目の公約でも「縦割りの超克」ということを掲げておられます。ふじみ野市の事件を質問する際のヒアリングに来られた職員さんからですね、相変わらず「それはうちの所管じゃない」という言葉が聞かれるんですね。
平成30年6月議会の一般質問で、埼玉県の縦割り行政改善策の第一歩として「うちの所管じゃない」という言葉を使わない、ここから始めたらどうかと提案しましたが、まだまだワンチームとは言えないと思います。
知事は、6月26日の本会議の答弁の中で、「庁内に部局横断による子ども・子育てに関するプロジェクトチームを設置し、縦割りを廃し、児童虐待の根絶を目指したい」と発言されていますが、これを後に私、調べてみますとですね、このプロジェクトチームは今年5月に設置され、福祉部、保健医療部、産業労働部、県民生活部の約30人で構成されておりまして、児童虐待も扱うということなんですけれども、警察が入っておりません、警察が。
所管のまたがる所にピットホールができているということに対する知事の見解を伺います。

A 大野元裕 知事

各部局には、割り振られた事務があり、責任を明確にして対応することが組織の基本ですが、その傾向が強すぎるとセクショナリズムに陥り、所管業務以外に目が届かなくなります。
そこで、複数部局で対応すべき業務に対しては、縦割り意識をなくし、素早く情報を共有し連携して取り組むことが重要です。
とはいえ、私もかつて役人でございまして、議員御指摘のようなピットホールは官僚組織においては、複数の部局にまたがるケースにおいて発生しがちだと私も強く感じています。
そこで、これを防ぐためには様々な施策を工夫して講じていくことが必要だと考えています。
例えば、そのため第一に、令和2年1月には全国初の取組として、児童相談所と県警が虐待情報を共有するシステムを構築するなど情報共有を強化しました。
そして第二に、特定の重要課題に対応するために局長を設置し、複数部局にまたがる業務を一体的に対応させるという手法をとり、例えば、こども家庭庁発足に伴い、今年4月からは、保健医療部所管の母子保健業務を福祉部の少子化対策局長に移管をしました。
そして三つ目が御指摘のありました、新たな取組としての、縦割り組織に横串しを刺す部局横断のプロジェクトマネジメントの手法を生かした「子供・子育て」など4つのプロジェクトチームを立ち上げたというものであります。
このプロジェクトチームにつきましては縦割りの部局を全て横並びで参加させるための組織ではなく、課題に対して必要な人材を適切に参加させる組織と考えております。
そこで、この組織において、少子化や子育て支援などに関わる課題を整理させ、その課題に対して必要となる場合には、警察本部など新たな部局に所属する人材にも弾力的に参加をしていただくことが必要と考えております。
この子供・子育てに関しましては非常に広い部局をまたがるものですから、様々な視点からまず組織の在り方について検討をし、課題を整理し、ピットホールが生じない組織運営に努めてまいりたいと考えています。

再Q 日下部伸三 議員(自民)

今の知事の答弁で、この子ども・子育てに関するプロジェクトチーム、今後、警察も入るという理解でよろしいんでしょうか。

再A 大野元裕 知事

子供・子育てに関するプロジェクトチームにつきましては、非常にその多様な分野を縦断しているために、まずは現在のプロジェクトマネジメントの手法を生かしたチームで課題を整理させ、その課題に対して必要となる場合には警察本部などから新たな人材を求めていきたいと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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