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掲載日:2024年2月22日
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「砂防」とは、河川の上流部における土砂の崩壊・流出等を防止することをいいます。当事務所においては、山間部を主に、砂防指定地が78箇所、地すべり防止区域が1箇所及び急傾斜地崩壊危険区域が3箇所あり、対策事業を実施しています。
なお、河川砂防担当が実施している河川事業については、「河川砂防担当(河川)」を参照してください。
河川砂防担当の事業等紹介
上流域での荒廃に伴い、豪雨等により多量の土砂が流下する恐れのある渓流に対し、人々の生命や生活を守るため砂防堰堤(砂防ダム)及び流路工等の砂防施設の整備を行っています。
越生町に流れる黒岩沢において、土砂・流木の流出抑制を目的とし、「黒岩えん堤」を平成26年度~平成31年度にかけて整備しました。
「黒岩えん堤」の整備により、下流側の大規模な土砂災害の恐れが解消されたことから、下流側の「土砂災害特別警戒区域」が解除されました。
黒岩えん堤完成状況(空撮) | 黒岩えん堤完成状況(下流側より) |
越生町小杉地内の赤坂川では、県民に親しみやすい砂防事業をPRするため、小便小僧が平成3年に設置されました。
その後ろには、砂防えん堤(砂防ダム)が号泣しているように見えるユニークな景観となっており、テレビでもたびたび取り上げられています。
なお、小便小僧の小便は、えん堤の100m上流の沢の水を水源としており、渓流の高低差を利用して流れ出る仕組みとなっています。
小便小僧 | 号泣している様に見える赤坂えん堤(砂防ダム) |
斜面の崩壊による災害から国民の生命や生活を保護することを目的に、斜面の角度が30度以上でその高さが5メートル以上の、崩壊する恐れのある自然のがけに対して実施しています。
飯能市川寺地区は、急傾斜地崩壊危険区域に指定されており、法面の崩落を防ぐため法面工事を実施しました。平成18年度に完成しました。
砂防指定地とは、治水上砂防のために砂防施設を必要とする土地または一定の行為を制限する必要がある土地として国土交通大臣が指定する土地の区域をいいます。
砂防指定地の指定を要する土地としては主に以下のような土地となります。
渓流若しくは河川の縦横浸食または山腹の崩壊等により土砂等の生産、流送若しくは堆積が顕著であり、または、顕著となる恐れのある区域
飯能県土整備事務所管内では、78渓流が指定されています。
指定渓流数 |
管内所在地 |
|
---|---|---|
越辺川流域 |
23 |
飯能市・日高市・毛呂山町・越生町 |
高麗川流域 |
20 |
飯能市・日高市・毛呂山町 |
入間川流域 | 35 | 飯能市・入間市 |
急傾斜崩壊危険区域とは、がけ崩れにより相当数の居住者等に危険が生じるおそれのある土地のうち、がけ崩れを誘発・助長するおそれのある行為の制限や、必要な施設を設置することを目的として都道府県知事が指定する土地の区域をいいます。
飯能県土整備事務所管内では、3箇所が指定されています。
箇所名 |
所在地 |
面積(ha) |
---|---|---|
南町 |
飯能市南町 |
0.49 |
川寺 |
飯能市大字川寺 |
0.57 |
上名栗西 | 飯能市大字上名栗 | 0.43 |
地すべり防止区域とは、地すべりしている区域や地すべりするおそれのきわめて大きな区域及びこれに隣接する区域のうち、地すべりを誘発・助長するおそれのある行為の制限や、防止施設の整備を目的として国土交通大臣が指定する土地の区域をいいます。
飯能県土整備事務所管内では、1箇所が指定されています。
箇所名 |
所在地 |
面積(ha) |
---|---|---|
沢口 |
飯能市上名栗 |
7.39 |
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