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掲載日:2018年2月5日

漢方と生薬(その2)

葛根湯とは

葛根湯は、よく知られた漢方薬の一つです。「210処方の漢方処方」(日本薬局方外生薬規格1989  厚生省薬務局審査第二課  監修  薬事日報社)によれば、それを構成するのは、葛根、麻黄、大棗、桂枝、芍薬、甘草、乾生姜の七つの生薬です。この処方について、第7改正日本薬局方解説書(第7改正日本薬局方解説書  廣川書店)の解説の項には「繁用されている漢方方剤の一つで,原処方は傷寒論に収録されている.本方はかぜの初期によく用いられる桂枝湯(桂枝、芍薬、大棗、生姜、甘草)に麻黄を加え血行をよくするとともに発汗作用を増強させ,また葛根を加えて鎮けい作用を期待したものと解釈される.」と、その起源等が解説されています。傷寒論は、広辞苑(岩波書店)で、「古医書。後漢の張機(字は仲景)著。晋の王叔和補修。十巻。急性の熱病の治療法を記す。古来、漢方医の聖典とされ」と説明されている書籍です。また、葛根湯について、日本薬剤師会編  新訂版漢方業務指針(薬業時報社)では、「本方の主薬は方名のように葛根で,血滞による筋攣縮(特に項背の)を緩解し,麻黄と桂枝と組んで表を発し,他はこれらの補助薬である。生姜は表の気をめぐらし,甘草は諸薬を調和させる。芍薬は葛根とともに血をめぐらし,筋肉の攣縮をやわらげ,大棗は上部を和し,かつ潤おす。」と処方が解説されています。この解説から、葛根湯の主薬は葛根であること等がわかります。葛根湯の効能効果について、上記した「210処方の漢方処方」の、葛根湯の効能効果の項目に、「感冒,鼻かぜ,頭痛,肩こり,筋肉痛,手や肩の痛み」と記載されています。

葛根湯の構成生薬(第17改正日本薬局方に準拠した)

葛根:

第17改正日本薬局方では「本品はクズpueraria lobata Ohwi(Leguminosae)の周皮を除いた根である.」と規定しています。原植物について、「日本,朝鮮半島,中国及び東亜温帯各地に広く分布する.多年生のつる性の木本で,10m以上に達するものがある.貯蔵根は長大で径10-20cmに及ぶ」(第17改正日本薬局方解説書  東京  廣川書店  発行)とあります。くずに関して万葉植物辞典(山田、中島 著  万葉植物辞典  万葉植物を読む  北隆館)に、「古くから人間生活にかかわりをもっていたので、「万葉集」には二十一首にとりあげられている。」とあります。

麻黄:

「本品はEphedra sinica Stapf, Ephedra intermedia Schrenk et C.A. Meyer 又はEphedra equisetina Bunge(Ephedraeae)の地上茎である.」。

桂皮:

「本品はCinnamomum cassia Blume(Lauraceae)の樹皮又は周皮の一部を除いたものである.」。第17改正日本薬局方解説書(東京  廣川書店  発行)で、「わが国においては古くは中国からの輸入品により,正倉院種々薬帳に見られる桂心の名で扱われた.」とある等、この生薬に関わる名称が詳細に解説されています。

甘草:

「本品はGlycyrrhiza ularensis Fisher 又はGlycyrrhiza glabra Linne(Legminosae)の根及びストロンで,ときには周皮を除いたもの(皮去りカンゾウ)である.」。第17改正日本薬局方解説書(東京  廣川書店  発行)に、「洋の東西を通じ古代から広く薬用に供され,外国ではTheophrast (紀元前287~372年)によってその著書に紹介された.中国では神農本草経上品に収録され,・・・現在でも漢方の要薬である.わが国へは奈良朝時代に唐朝の文化とともに渡来し,多量の重質で優良な剥皮品がほかの漢薬類とともに今なお奈良正倉院の宝庫に保存されている.」と、来歴が記載されていて、甘草が歴史的で、なおかつ、現在でも重要な薬であることがわかります。神農本草経は、広辞苑(岩波書店)に、「中国最古の薬物書。漢方の古典。神農が百草をなめて医薬を区別したという伝説に基づく。神農本草は漢代に原形が成立していたと考えられるが原本は失われ、現在「神農本草経」の名でよばれるのは四百八十年頃陶弘景が神農本草を底本に増補・編集したもの。」と説明されています。

生姜:

「本品はショウガZingiber officinale Roscoe (Zingiberaceae)の根茎で,ときに周皮を除いたものである.」。

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保健医療部 衛生研究所  

郵便番号355-0133 埼玉県比企郡吉見町江和井410番地1

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