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掲載日:2026年4月30日

「ミニブタ」
柴﨑 優翔 / SHIBASAKI Yu
淡い肌⾊に灰⾊やピンクが溶け合う「ミニブタ」は、柴﨑さんの作品の中でも静けさの中に⽣命の重みを感じさせる⼀枚だ。
たるんだ⽪膚のしわや⽑の質感が細やかに捉えられ、俯いた姿勢には確かな存在感がある。背景の深いグリーンが穏やかに画⾯を包み、動物の持つあたたかさと落ち着きを静かに引き⽴てている。
柴﨑さんは幼いころから動物が好きで、動物園や⽔族館へよく⾜を運んでいたという。作品は、動物たちを撮影するところから始まる。アングルや構図を⼯夫しながら何枚も撮った写真の上に、デジタルで丁寧に⾊を重ね、独⾃の感覚に沿って画⾯を丁寧に仕上げていく。平⾯的な塗りの中に繊細な⾊の変化が重ねられ、独特の奥⾏きと透明感を⽣み出している。
取材の際、穏やかに作品について語る柴﨑さんの姿からは、動物への関⼼と優しい眼差しが伝わってきた。静かに佇むミニブタの姿は、作者が動物たちに向けるまなざしの深さをそのまま映しているようだ。
東京家政大学 家政学部 造形表現学科 3年
村上 大空 / MURAKAMI Sora