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「ゆきだるま」 大串憲嗣

掲載日:2023年12月7日

大串憲嗣「ゆきだるま」

TITLE

「ゆきだるま」

ARTIST

大串憲嗣 / OGUSHI Kenji
社会福祉法人みぬま福祉会 川口太陽の家所属

Review

 大串さんは、日常生活で見たものや体験したことを作品として表現する。食べておいしかったものや、見て感動したものなどから、特に気に入った部分に焦点を当てて制作するそうだ。

 この「ゆきだるま」という作品は、実際に雪だるまを作って楽しんだ思い出から、雪だるまのお腹の辺りを描いたと話していた。

 白のクレヨン一色で描かれた絵の厚みが、降り積もった雪の景色にも見える。

 クレヨンと板が擦れてできたものを大串さんは「つぶ」と言い、作品を構成する重要な要素として、一箇所に固めたりすることで、立体感を生んでいる。

 絵を描く板の材質のこだわりや、クレヨンの「つぶ」を作品の中に入れることなどから、大串さんの作品に対する情熱が伝わってくる。そして、独特な世界観が強く表されていると感じる。

 

埼玉学園大学子ども発達学科4年 大城 健斗