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掲載日:2025年9月19日

令和7年度新規研究課題(化学物質・環境放射能担当 R7~R9 オンライン前処理を用いる迅速かつ高感度な化学物質スクリーニング分析法の開発)

(化学物質・環境放射能担当:堀井、竹峰;土壌・地下水・地盤担当:髙沢;研究推進室:大塚)

近年、多様な化学物質の環境測定に対応するため、スクリーニング分析法のニーズが高まっている。自動同定定量システム(AIQS)は、化学物質データベースによる多成分一斉検出と相対定量を自動で行うシステムであり、環境省は、AIQSを用いる化学物質スクリーニング分析法の暫定マニュアルを発行した。ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)用のAIQS(AXELNaginata,西川計測)は、データベースに登録された約1000物質を自動で同定定量できる画期的なシステムである一方で、試料前処理に時間を要することや、GC-MSスキャンデータの性質上、化合物同士あるいは環境マトリックス等の夾雑ピークの干渉・妨害を受け易いことなど、運用上の課題もある。

そこで本研究では、自動前処理技術の一つであるオンライン固相抽出を用いるGC-MS測定(オンラインSPE-GC-MS)、in-silicoクリーンアップによるデータ処理、及びAIQSを用いる自動同定定量の3つを組み合わせた新規の水質分析法の開発を目的とし、迅速かつ高感度な分析法を確立する。開発する分析法は、処理した水試料の全量をGCへ注入することから、従来法と比較して同等以上の分析感度が得られるうえ、用いる資材や試薬等をスケールダウンすることで、分析に係る環境負荷を低減でき、いわゆるグリーンケミストリーとしても期待される。

《研究の概要》(PDF:498KB)

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郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

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