環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究評価の取組 > 令和2年度第1回研究評価 > R02第1回審査会コメント3/研究課題(資源 R02-R04 廃棄物最終処分場の雨水排除)

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掲載日:2023年1月11日

環境科学国際センター研究課題(資源循環・廃棄物担当/R2~R4)

 廃棄物最終処分場の雨水排除対策効果についての調査研究

(資源循環・廃棄物担当:長谷/R2~R4)

 廃棄物最終処分場は埋立終了後も長期に維持管理を要することが多く、埋立層内に浸透する雨水を排除することにより浸出水量を抑制すれば、水処理にかかる経費を削減することができます。他方、埋立跡地の利用方法は運動施設や公園以外にも太陽光発電施設など多様化してきているが、雨水排除対策に関する研究・対策は必ずしも跡地利用を想定しておらず、跡地利用方法が雨水排除に与える影響は分かっていません。本研究では、埋立跡地を主対象に、降雨強度に対する表面流出の発生パターン等を実観測することにより雨水排除効果を評価するとともに、埋立跡地に適した雨水排除対策を提案します。併せて、県内市町村等の廃棄物最終処分場で実施されている雨水排除対策等を事例集として共有を図ります。

《研究の概要》(PDF:308KB)

 

令和2年度第1回研究審査会コメント

研究課題

廃棄物最終処分場の雨水排除対策効果についての調査研究

研究審査会コメント

  •  廃棄物の最終処理場の跡地利用は積極的に行われており、これを進めるために、雨水の排除は重要な課題です。その意味では重要な課題です。しかし、この基礎的仕組みについては、最終処理場の問題に限ったものではなく、堤防の盛土、宅地造成地、また、斜面崩壊等、いずれにも共通するものであり、極めて広い背景をもった研究課題です。
  •  アンケートを取ることが方法の大部分のようであるが、実施方法いかんでは”痒い所に手が届かないアンケートデータにしかならない可能性もあります。アンケートの送付前に処分場や対策などの基本的事項を調べておき、アンケートでは極力、定量的なデータの取得につながるように進めていくのが良いと思います。
  •  研究というよりは、必然性からの情報蓄積が主な内容だという印象を受けました。研究という観点から今後の発展を見込むには、埼玉県の政策との関連づけるなどの、成果の活用面をもう少しアピールされたら、わかりやすいのではないかと思いました。
  •  今回実施の研究のみでは、調査サンプルの限定から、一般性を有する結論を主張することは困難かもしれません。他県あるいは諸外国での評価事例の中での位置づけを明確に示すことが発展性につながると考えます。
  •  喫緊の課題である気候変動適応策の一環といえます。また、過去(20年以上前)から、処分場の水分挙動についての検討が多く行われています。しかし、現在の降雨状況での表流水排除、内部浸透に関する広範なデータは存在せず、アンケート調査による網羅的な調査が大変有効と考えられます。なお、項目設定などは十分検討が必要です。
  •  各種雨水排除技術の効果に関しては既存知見があるはずなので、それをレビューしておけば、質問票調査における質問項目はだいぶ絞れるはずと考えます。質問項目が絞れれば、調査データから有意な要因を抽出する困難さも減ると想像します。

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

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