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掲載日:2023年10月20日

令和5年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(井上航議員)

こどもホスピスについて-知事のこどもホスピスに対する所見について-

Q 井上航 議員(県民)

保健医療部長の答弁のとおり、埼玉県には小児がんを抱える子供が1,007人、約1,000人いるということでした。その子供たちもほかの子供たちと同じく、楽しく遊びたい、成長したい、学校に行きたい、家族や友達と楽しい時間を過ごしたいという願いを持っています。病気だからといって、その機会が奪われていいはずがありません。
埼玉県は、こどもまんなか応援サポーター宣言をしています。是非こうした生命を脅かす病気を抱える子供たちを支えるためにも、こどもホスピスの設置に向けた動きが県民の中から起こってきたときに力を貸していただきたいと思います。
こどもホスピスの話をすると、既存の障害福祉サービスを使えばいいのではないかという考えを聞くこともあります。しかし、こどもホスピスは病気を抱える子供たちと家族のニーズに合わせた過ごし方を提供するため、既存サービスの枠にはおさまらないのです。
視察で伺った横浜こどもホスピスの事例をお話ししますが、当該施設において人気の過ごし方は家族で一緒に寝たり、一緒にお風呂に入ったりという普通の子供なら当たり前に、かつ自宅でもできることだそうです。でも、病気を抱えた子供たちはこれらを自宅ではできません。しかし、こどもホスピスならば設備も大きく、リフトもあります。そして、専門のスタッフやボランティアがいるからこそ、できる体験となるのです。
また、伺った話の中に印象に残った話があります。利用者の中に、花火がしたいと話す子供がいたそうです。その願いに応えるべくスタッフで準備を整え、家族で楽しく花火をしたと。その子は、その花火をした翌日に亡くなったといいます。花火をしたいという願いを実現できずに亡くなるのと、家族でそのひと時を体験できた上で亡くなるのとでは、その子のために何をしてあげられたのだろうかという残された家族の心の葛藤に対しても、前向きに生きる力を与えてくれるということでした。
大野知事、子供は亡くなるその瞬間まで成長し続けます。二期目も、誰一人取り残さない埼玉を目指すとおっしゃっている大野知事のこどもホスピスに対する御所見を伺います。

A 大野元裕 知事

小児がんなどの病気や障害を抱えるお子さんが、楽しく遊び、学び、家族や友達と楽しい時間を過ごせるよう支援していくことは重要と考えます。
県といたしましても、小児慢性特定疾病のお子さんとその家族に対し、同じ経験を持つ養育者等による助言を行ったり、親子交流会を開催するなど支援を行っているところです。
こどもホスピスにつきましては、法令等に基づく位置付けはなく、今後、国において小児がんの患者や小児慢性特定疾病を抱える児童等が家族や友人等と安心して過ごすことができる環境の整備について検討を進めることとされております。 こうした国の動きを注視しながら、県において、こどもホスピスを含め更にいかなる支援ができるか研究をしてまいりたいと思います。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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