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掲載日:2023年10月20日

令和5年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(長峰秀和議員)

知事公約について-カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブ政策の一体的な推進による「環境と経済の両立」について-

Q 長峰秀和 議員(自民)

これまでの県議会において、カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーに関しては本県として積極的に取り組む旨が答弁され、ネイチャーポジティブに関してもその実現に向けて埼玉県生物多様性保全戦略の策定を定めるなど、意欲的に取組が行われております。カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブの3項目間には相関性、補完性があるために、これら目指す政策を一体的に推進することが極めて重要です。このため、県民や事業者への啓発、理解促進も一体的に推進されるべきと考えます。
一方で、環境と経済の両立のためには従来の経済の発展と環境の劣化の相対的デカップリングではなく、経済の発展と環境の再生・再興の同時達成を実現する絶対的デカップリングを進めていく必要があります。絶対的デカップリングの実現は、持続可能な経済成長の目標の一つであり、環境への負荷を削減する技術革新、効率的なリソース利用、再生可能エネルギーの利用などを強力に推進する必要があります。
現在、カーボンニュートラルは環境部が、サーキュラーエコノミーは環境部、産業労働部が、ネイチャーポジティブは環境部、農林部がそれぞれ主な対応窓口となっています。環境と経済の両立の実現のためには、従来の部局ごとの縦割りの県行政ではなく、知事の強いリーダーシップの下、一元的な調整や行政推進が必要と考えます。絶対的デカップリングに向けての知事の御所見と意気込みをお伺いいたします。

A 大野元裕 知事

これまでの社会では経済と環境は対立したものと捉えられることが多かったと思います。
しかし、持続可能な社会の構築を目指すためには、環境負荷の低減により経済成長も実現する、すなわち環境と経済の両立が求められており、この流れに乗れなければ、世界の潮流から取り残されてしまいます。
このため、環境と経済の両立に向けて、相互に関連するカーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブの3つの項目を、統合的に推進することが重要であります。
私は、この3項目を統合的に推進する中では、サーキュラーエコノミーが極めて重要な要素になると考えており、その取組に注力してまいりました。
具体的には、本年6月、サーキュラーエコノミー推進センター埼玉を開設し、資源の効率的・循環的な利用に取り組む県内中小企業の支援を始めました。
加えて、リーディングモデルの構築に向け、県内中小企業等によるサーキュラーエコノミーに関するビジネスモデル創出の補助事業を新たに実施しております。
また、取組を進める上では、御指摘のとおり縦割り行政を解消することが重要です。
そこで、環境部長経験者を産業労働部長に異動させるなど、人事面でも環境部と産業労働部との連携を進めております。
さらには、行政としての一体的取組の推進に向け、私が先頭に立って取り組みます。
具体的には、SDGsにおいては埼玉県SDGs庁内推進本部の本部長を、そして地球温暖化対策推進委員会においても議長を務め、御指摘の絶対的デカップリングの考え方を常に意識しつつ、議論をリードしております。
持続可能な埼玉の実現を目指し、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブの3項目を統合的に推進し、環境負荷の低減と経済成長を同時に達成できるよう取組を力強く進めます。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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