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掲載日:2023年10月20日

令和5年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(水村篤弘議員)

HPV(ヒトパピローマウイルス)対策について-HPV自己検査について-

Q 水村篤弘 議員(民主フォーラム)

所沢市では今年度、子宮頸がんの罹患率が増え始める年代に当たる28歳の女性の希望者に対して、定期的な子宮頸がん検診受診のきっかけとしていただくために、無料でHPV自己検査を実施するとのことです。
HPVは、子宮頸がんの原因になるといわれております。子宮頸がん対策は、HPVワクチンと子宮頸がん検診が車の両輪だといわれています。我が国では、女性へのHPVワクチンの定期接種についての積極的勧奨が、2022年4月から約9年ぶりに再開されました。
一方、子宮頸がん検診は恥ずかしい、面倒という方も多くおり、受診率は42パーセントで、先進国の中で突出して低くなっています。そこで、車の両輪の軸となるのが、子宮頸がん検診へとつなげるための自己採取HPV検査です。
自己採取HPV検査とは、子宮頸がんの原因となるHPVへの感染の有無を自宅で検体を採取するキットを用いて調べるもので、自分の都合のよいタイミングで検査を行えます。近年、自己採取HPV検査の手法が確立され、子宮頸がんから命を守るために普及が望まれます。既に志木市など幾つかの自治体で自己採取HPV検査が取り入れられています。
以上を踏まえて質問は、一点目、埼玉県は、自己採取HPV検査についてどのように捉えているのか、御見解をお伺いいたします。
二点目、普及に向けて広報や啓発、また公費助成などにどのように取り組んでいくのか、お伺いいたします。

A 表久仁和 保健医療部長

HPV、ヒトパピローマウイルスは、女性の多くが生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスでございます。
HPVに感染しても、ほとんどの人ではウイルスが自然に消えますが、一部の人で「がん」になることがあると言われ、子宮頸がんの原因になります。
子宮頸がんは、早期に発見し適切に治療を受ければ、多くの場合、直すことのできる病気です。
早期に発見するため、定期的な子宮頸がん検診の受診が重要となります。
子宮頸がん検診には、主に細胞診とHPV検査があります。
このうち、HPV検査は専用の器具で子宮頸部の奥、つまり子宮の入り口の細胞を採取し、HPVに感染しているか調べるものです。
自己採取の検査キットは工夫されているものの、子宮頸部の細胞を自分で正確に採取することは難しい面もあります。
HPV検査の有効性は、国立がん研究センターの「有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン」に示されております。
このガイドラインでは、検体は医師採取を原則としており、自己採取については、引き続き、調査研究が必要であるとされています。
県といたしましては、国における調査研究を見守ってまいりたいと考えております。
次に、普及に向けて、広報や啓発、公費助成などにどのように取り組んでいくのか、についてでございます。
自己採取HPV検査については、国のガイドラインで、引き続き、調査研究が必要であるとする一方で、子宮頸がん検診の受診意欲の向上につながる可能性があるとされております。
議員御指摘のとおり、所沢市が自己採取HPV検査の支援を始めたところですので、受診率向上につながるのか注視してまいります。
子宮頸がんは、最近は20代~30代の若い女性に増えてきていることから、早期発見のため、がん検診の受診が非常に重要です。
県といたしましては、若い世代にも子宮頸がん検診に興味、関心をもっていただき、がん検診を受けていただくよう様々な手法で広報、啓発してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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