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掲載日:2023年10月20日

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株式会社新光ステンレス研磨 (川口市)

オリジナルアート研磨によりステンレス・アルミ等の金属に多彩な表現を演出するプロフェッショナル集団

新光ステンレス研磨は、1961年9月に平井きん氏(堀山竜紀社長の祖母)により東京都板橋区泉町にて創業、1975年の川口工場落成に伴い東京都板橋区泉町より川口市内に移転し、設備を増強し操業を開始しました。
1984年に、堀山昭氏(堀山竜紀社長の父)が代表取締役に就任し、その後、1985年 3月に世界初の全自動式#400羽布研磨機の稼動を開始しています。
1994年 6月に、オリジナル研磨の第一弾としてアンティクヘアーを発表し、続いて1996年 5月にその第二弾としてトルネード、第三弾としてアイビーを発表し、その後、2000年10月に川口第三工場においてアートパターン研磨機の稼動を開始しています。
2014年に、堀山竜紀氏が社長に就任し、ステンレス・アルミなどの意匠研磨等の金属研磨加工の専門業者として、一般的なバフ研磨、バイブレーション研磨、鏡面研磨等を長年行うとともにオリジナル研磨を創り出してきました。
その他に、加工品の手直し研磨、現地での出張研磨、カラーステンレス及びアルマイト処理も手掛けています。
オリジナルアートグラインディング、職人によるアート意匠研磨の技術向上に研鑽し、ステンレスやアルミのみならず金属全般の研磨について、幅広い知識・見識を有し、日本のものづくりを支えています。
また、B to B(企業間)取引のみならず、自社で有する金属研磨の高い技術力を活かし、オリジナルブランド商品等の開発・販売、さらには2年先を見据えて新たな商品やサービスの研究・開発を行い、商品・サービスの高付加価値化をいかにして実現するかを常に探求しています。

 

        

                      新光ステンレス研磨  本社・工場                                                           越谷工場

    越谷工場内部    

                                 越谷工場内部の様子                                                          バイブレーション研磨の機械

 

今回、越谷工場を訪問し、様々な商品・サービスを紹介していただくとともに、工場内を案内していただき、バイブレーション研磨の機械等を見せていただきました。
ステンレス鋼は鉄鋼製品の一種であり100%再生可能なエコな金属です。その名のとおり錆(stain)にくい(less)だけでなく、磨くことによって美しく仕上がります。
「磨けば光る」という言葉があるように、鉄は磨いてもそれほど光りませんがステンレスは磨くと鏡のように光り、反対につや消しに仕上げることも可能です。
鏡面研磨、つや消しのバイブレーション研磨、ヘアーライン研磨等はかなり一般的に使われており機械で研磨することが可能ですが、オリジナル研磨はほとんどが手作業であり、手作業であるがゆえに様々なオリジナル仕上げを作り出せるのが特徴です。
お客様からイメージを伺い、お客様と相談しながらそのイメージされている表現を具現化させていきます。
有名アパレル店舗、商業施設から個人宅等まで幅広く手掛けており、職人の確かな腕で勝ち得た信頼を、創造に変えています。
この「オリジナルアートグラインディング技術~職人によるアート意匠研磨~」は、『川口 i-waza(いいわざ)ブランド認定』を受けています。
折角の機会ですので、ステンレスとアルミの研磨技術について、今回提供をいただいたリーフレットから抜粋して紹介させていただきます。

 

【参考/ステンレス研磨について】

    

                                                                                    新光ステンレス研磨のリーフレットから抜粋

 

【参考/アルミニウム研磨について】

    

                                                                                 新光ステンレス研磨のリーフレットから抜粋

 

【参考/『川口 i-waza(いいわざ)ブランド認定制度』について】

          https://www.kawaguchicci.or.jp/brand/product/waza/tech12.html
           ロゴマーク                      (新光ステンレス研磨:「オリジナルアートグラインディング技術」の紹介)

 

今回の新光ステンレス研磨への訪問は、8月22日に企業訪問をさせていただいた栗原精機と同様に、「川口まちこうば芸術祭2023」(令和5年3月8日~12日)の会場に足を運んだのがきっかけでした。
この企画において、クリエーターと町工場の間に立ち、この素敵なイベントの開催を成功に導いたもう一人の立役者が新光ステンレス研磨でした。

        https://www.kawaguchicci.or.jp/kawaguchifaf/
        ロゴマーク             (「川口まちこうば芸術祭」のホームページ)

 

堀山社長から、9月16日(土曜日)から18日(月曜日・祝日)にかけて、イオンモール川口において「川口まちこうば芸術祭2024」のプレ・イベントとしてこれまでの作品展示とオリジナルブランド商品の販売が行われるとお聞きし、イベント初日にイオンモール川口を訪問しました。
過去に制作した作品の展示が行われる中で、新光ステンレス研磨のオリジナルブランド商品としてミニ・アニマル時計とカードケースの販売が行われていました。
ミニ・アニマル時計は、当日のイベント会場の装飾にも用いられており、カメやゴリラなどの愛らしい造形は会場の雰囲気づくりに一役買っていました。
会場では「川口まちこうば芸術祭2024」が、令和6年3月28日(木曜日)から3月31日(日曜日)の4日間、川口市立アートギャラリー・アトリアで開催されることが告知されており、その開催が今から待ち遠しいです。


         


    

    令和5年9月16日(土曜日)から18日(月曜日・祝日)にかけてイオンモール川口
    で行われた「川口まちこうば芸術祭2024」のプレ・イベントの様子

 

      

    上記のプレ・イベント会場において販売されたオリジナルブランド商品の数々
   (左:ミニ・アニマル時計、右:カードケース)

 

今回、オリジナルブランド商品の開発、販売においては、デザイナーの存在が重要であるとの話を聞きました。
大手の下請けがメインであった町工場において、自社の技術力を活かして自社ブランドを立ち上げ、新たな収益源とするには、自社の商品をかっこよく見せたり、かわいいと思わせたり、消費者に欲しいと思わせるため、デザイナーの存在が必要不可欠とのことです。
自社ブランドの立ち上げにより、商品の高付加価値化が図れるとともに従来型のB to B(企業間取引)のみでなく、B to C(企業と消費者間の取引)による収益確保も見込まれます。
新光ステンレス研磨と川口に工場を有する株式会社マエダが共同で立ち上げたブランド「空のカケラ」では、オリジナルブランドの時計とカードケース(名刺入れ)を取り扱っています。
是非とも、商品の数々をご覧いただき、その造形美を目にしてみてください。
              https://soranokakera.theshop.jp/

     ブランドロゴ             (自社ブランド『空のカケラ』のECサイト)

 

話は変わりますが、埼玉県では、社会全体で取り組むべき課題の解決に取り組む中小企業の皆さまを支援するため、現状を打破する革新的な新技術や新製品開発等に対して助成を行っています。
新光ステンレス研磨は、この「社会課題解決型新技術・新製品開発支援事業費補助金」に、2020年度に「印刷技術の応用による高機能・高付加価値意匠金属パネル事業の拡大」で応募し、採択されています。
県の補助制度を活用して設備投資等を行い、より高い技術力の確保に努めています。
また、県ではシニアの活躍の場の拡大を推進しており、その一環として「シニア活躍推進宣言企業」の認定をしています。
これは、定年・継続雇用の年齢の延長(66歳以上)や定年の廃止、シニア向けの仕事を新たに作るなど、シニアの活躍の場の拡大のための取組を実施している、又は今後実施する予定の企業等を募集しているものです。
新光ステンレス研磨では、項目のうち「シニアの雇用」に関しては働く場所・機会を増やす、「シニアが安心して働ける環境を整える」に関してはシニアの技術・経験を活かすことを宣言し、「シニア活躍推進宣言企業」の認定を受けています。

         https://www.pref.saitama.lg.jp/a0813/kakudai-jigyou/kakudai-jigyou.html

            シンボルマーク                                 (シニア活躍推進宣言のホームページ)

 

今回、自社についてはもちろんのこと、日本におけるものづくり全般に対する堀山社長の熱い思いがストレートに伝わってきました。
「物事に臨む姿勢として、0.1度下を向いている人と0.1度上を向いている人では、スタート時点ではその差は分からないが、それは段々と大きくなる。0.1度でも上を向いていれば間違いなく上に進む。それがやる気とかモチベーションである。」との堀山社長の発言を聞き、身が引き締まる思いでした。
また、「川口に来ればものづくりが何でもできるという状況を創り出せればとの思いで川口まちこうば芸術祭を立ち上げた。今後、この活動が大きく広がっていき、その結果として日本のものづくりが再び活況を呈するようにしたい。」との強い思いを耳にして、心が躍る気がしました。
ご対応いただきました株式会社新光ステンレス研磨の堀山代表取締役社長、ありがとうございました。

 

    

                    工場にて撮影

 

株式会社新光ステンレス研磨

 

お問い合わせ

企画財政部 南部地域振興センター  

郵便番号332-0035  埼玉県川口市西青木二丁目13番1号 埼玉県川口地方庁舎2階

ファックス:048-257-0529

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