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掲載日:2024年3月29日

ようこそ知事室へ 埼玉県知事 大野元裕

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南西部地域 (令和6年2月5日)

訪問日

令和6年2月5日(月曜日)

訪問地域

南西部地域(和光市・新座市)

訪問先

 和光市広沢複合施設「わぴあ」

 和光市「初」の公民連携事業で、子育て支援と地域のにぎわいを創出する新たなシンボルとして、令和3年12月にグランドオープンした複合施設です。

 総合児童センター、市民プール、児童発達支援センター、認定こども園、民間運営温浴施設、健康増進センターなどがあり、子育て世代を中心に幅広い世代の快適な生活と健康を支える場となっています。

 総合児童センターには1階から2階まで登ることができる関東最大級の室内大型複合遊具や公共施設初導入のAR技術を使った未来スポーツ「HADO」があります。

 知事は、施設の見学と利用者との交流、施設を運営する役員の方々との意見交換を行いました。

わぴあの写真

子育て支援と地域のにぎわいを創出する「わぴあ」を訪問。

 

 

知事

 本日は悪天候にも関わらず訪問させていただきありがとうございました。

 それぞれの施設に特徴があると思いますが、運営者は別々になるのですか。

和光市広沢エリアマネジメント 藤原コーデネーター

 総合児童センターは、SPC(特別目的会社)を4社で作った上で、SPCから株式会社ティップネスに運営を委託しています。

 SPC自体は市との間で事業契約を結んでいます。

 民間施設であるお風呂の王様については、運営事業者と和光市との間で借地契約を結んでいます。

知事

 市民プールはティップネスが運営していると思いますが、小・中学校が借りる日程をあらかじめ決めて契約しているのですか。それとも、小・中学校が借りる日程を条件にしてPFIを組んでいるのですか。

(PFI:民間の資金と経営能力・技術力(ノウハウ)を活用し、公共施設等の設計・建設・改修・更新や維持管理・運営を行う公共事業の手法です。)

和光市広沢エリアマネジメント 藤原コーデネーター

 PFIの要求水準は、夏に一日開放、小中学校の授業用に6月から9月の日程を確保することです。

 市はこの事業を始める際に、市側は、コストを圧縮するため学校のプールを共用化し、民間側は、一定期間教室事業ができる枠を取り、双方にメリットがあるような形で要求水準を設定しました。それにより、民間側は事業採算が取れるようになりました。

 要求水準を仕上げていく中で、市は民間側とのサウンディングを2~3回行いました。その中で、事業が成立するための民間の意見を市が要求水準に取り込み、公募に向かったプロセスが非常に良かったと思います。

(サウンディング:事業発案段階や事業化段階において、事業内容や事業スキーム等に関して、直接の対話により民間事業者の意見や新たな提案の把握等を行うことです。)

知事

 サウンディングで理解が進んだと言うことですね。

 このような施設が集まっている中で、お風呂の王様の親和性はどうですか。

東京建物リゾート(株) 小林氏

 おかげ様で非常に集客が取れています。今は年間で70万人くらいの来場者数になります。

 西武園ゆうえんちの年間来場者が50万人程度の一方、1,000平方メートル程度で70万人ですので、意外と効率が良いです。

 当社は集客をしてにぎわいを創出するというのがメインのテーマですので、十分達成できているかと思います。

 また、施設間で非常に連携が取れていて、お互いがランドマークになり得ていると考えます。

知事

 他の目的でここに来られた方も、ここにお風呂の王様があるんだ、ということになるのですね。

 どのような年齢層をターゲットにしているのですか?

東京建物リゾート(株) 小林氏

 比較的若い年齢層の方々が和光にお住まいなので、ファミリー層をターゲットにしています。

和光市総合児童センター・和光市市民プール大野施設長

 児童センターの場合、平日は地元の方が子育て支援施設に来ることや小学校が終わった後に子どもが遊びに来ることが多いです。

 土日だとファミリーで遠方からいらっしゃって児童センターで遊び、公園もあるので公園にも行き、最後にお風呂に入って帰るというような流れになります。

知事

 それぞれの施設に特徴があり、行政と民間との新しい交わりに様々な可能性を感じました。今後も、施設間の相乗効果により、更なる地域のにぎわいが創出されることと思います。本日はありがとうございました。

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 特定非営利活動法人 新座子育てネットワーク(新座市)

 平成11年9月に発足し、同15年12月にNPO法人の認証を受け、約四半世紀にわたり地域に根ざして、子ども・子育て家庭への支援と子育ての課題に果敢に挑戦されている団体です。

 活動は多岐にわたり、「子どもひろば」の開催、「フードバンク」の整備、「ひとり親支援」事業など幅広く子育て支援の事業に取り組んでいます。さらに「地域子育て支援センター」の業務の受託、「児童センター」の指定管理業務も行っています。

 なお、県から子どもの居場所づくりをする団体などに対する支援事業を受託し、地域のネットワークの立ち上げや継続的運営に関する支援を行っています。

 知事は、施設の見学と役員の方々との意見交換を行いました。

新座子育てネットワーク写真

法人の取組について説明を受ける。

知事

 こども家庭庁の旗振りで、子ども食堂や子どもの居場所づくりは、市町村の役割ということになりました。しかし、市町村によってはノウハウがないところもあるため、県としてはネットワークづくりに取り組もうとしています。

 御法人はボランティアの方々の掘り起こしもされるなど良いモデルになっています。

坂本代表理事

 子どもの居場所づくりは最先端を行っています。

 いろいろなところとお付き合いがありますが、埼玉県を見本にしていると皆さんおっしゃいます。

 一方で、課題も感じています。私たちはいろいろな出会いがあって、なんとか働く場所としてかじ取りはできていますが、このようなNPOは県内で育っていません。

 中間支援団体も育っていないので、そこを含めて県にフォローしていただきたいと考えています。

知事

 御説明の中で、「経験の中で全国にアンテナを広げてきた、これは歴史のたまもの」と仰っていましたが、全たくその通りだと思います。

 地域間で良い例を共有する、そういうコミュニケ―ションが円滑にとれるよう私たちはお手伝いをしたいと思います。

 高校生など若い方からの相談はどういうことが多いですか。

鶴谷館長代理

 いろいろなものがあります。家庭のこと、学校のこと、交友関係友達同士のこと、恋愛のことも多いです。なかなか友達には言えない事情があって、信頼できる職員に相談することもあります。

 日常的に関係ができているので、遊びながら相談になっていくことが多いです。

知事

 これから孤立の話なども出てきますね。

坂本代表理事

 窓口を作っただけでは機能しないので、日常のつながりの中からそういう相談などがにじみ出てくるというのが理想だと思います。

 公の仕事にはどうしても隙間が出てくると思います。

 そこで私達のような団体と上手にタッグを組んでいくという、二重構造で考えていかないと難しいと思います。

知事

 行政だけでは絶対に拾えませんからね。

 本日は皆様の知見やノウハウを伺い大変参考になりました。引き続きよろしくお願いいたします。

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 協和界面科学株式会社

 界面現象の「ぬれ」を数値化する装置を世界で初めて開発し、様々な製品開発に寄与する「接触角計」・「表面張力計」などの界面科学測定機器製造で国内トップシェアの企業です。社員の中には無線・有線通信機器組立部門で厚生労働大臣表彰「現代の名工」を受賞された方が在籍するなど、高い技術を有する企業です。

 また、社員に対する積極的な子育て支援を会社の成長戦略に位置付け、学校行事休暇制度、仕事と育児両立支援メンター制度などを設けています。2015年に県内初の次世代育成支援「プラチナくるみん」を取得されています。

 知事は、社内の見学と代表者や社員の方々との意見交換を行いました。

協和界面科学の写真

界面科学測定機器の説明を受け、実際に操作。

知事

 全体のマーケットはどのくらいで、御社はどのくらいを占めていますか。

亀井代表取締役

 国内の界面科学の市場は、売上が8億くらい、うちは国内のトップシェアで6~7割くらいを占めています。広い分野で捉えると15億~20億くらいの市場があります。

知事

 先程拝見した限りですが、比較的若い人が多いと感じました。

 福利厚生、特に出産や子育ての体制、ファミリーシップを大切にされているように見受けましたが、いかがでしょうか。

亀井専務取締役

 5~6年前から新卒の採用を始め、毎年2、3名ずつ定期的に雇用できるようになってきています。

 長く勤めていただきたいので、先輩が後輩を教えるという文化を大事にしていきたいと考えています。

大貫製造課主任

 私は子どもが三人いますが、兄弟の誰かが病気にかかるとみんな同じものにかかります。こういう時にお休みをいただいたり、急に この時間に少し抜けたいとお願いできるなど勤務の融通をしてくれます。

 時間振替、看護休暇、学校行事休暇などの制度を使ってなんとかここまで10年やってきました。

ソフト&ソリューションチーム 亀井氏

 私も子どもが多く、休まなければいけないことがかなりあります。そういうときも周りの皆さんの協力があります。子育て中は総務課長がバランスよく自分の仕事を考えてくれたのですごく助かっています。

亀井専務取締役

 トップが休むと部下も休みやすいというのは根付いています。やはり上が休むと部下は休みやすいですね。

知事

 すごいですね。休める空気が大切なんですね。

 海外に関して、御社の強み、あるいはこれからターゲットとして広げていきたいところはありますか。

亀井代表取締役

 北米に今後注力したいです。

 北米の主要な大学や大きな企業は世界に影響力があるので、そこで使ってもらうことにより、大学の先生や企業の研究者の方が自分の国へ戻ったときにうちの装置を使ってくれるといいなと考えています。

千葉開発課テクニカルエキスパート

 先程の市場性の話で言うと、見ていただいた接触角計という装置では大体世界市場が100億くらいあります。

 ヨーロッパやアメリカでは基礎研究がかなり行われており、土壌としてメーカーが使う機械が多く、新しいメーカーが立ち上がれば装置を入れることが繰り返されます。

 当社は世界的企業に気に入っていただき、たくさん装置を買ってもらっています。そういう企業に供給できることで、品質や技術力というのを認めてもらったのかなというのもあります。

知事

 世界的企業とお付き合いしていると自身の企業価値が上がり、他の企業にも入りやすくなりますね。

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企画財政部 地域政策課 地域振興担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎2階

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