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掲載日:2025年9月29日
アメリカ出身。中学生の時から学校(カリフォルニア州)の授業で日本語を学ぶ。大学で日本語を専攻し、卒業後、JETプログラム(※)にて来日。岡山県にてALT(外国語指導助手)として学校に勤務。その後、JETプログラム経験者が参加できるキャリアフェアに参加。大和合金株式会社・三芳合金工業株式会社に出会い、インターンシップを経て2016年に入社。品質保証課を経て、現在は、製品開発課の係長として活躍中。
※JETプログラムとは、語学指導等を行う外国青年招致事業(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略で、外国青年を招致して地方自治体等で任用し、外国語教育の充実と地域の国際交流の推進を図る事業。
私は、アメリカ出身です。中学校で日本語の授業があり、そこで、日本語の勉強を始めました。卒業後は、JETプログラムで岡山県の学校で英語の授業をサポートするALTとして勤務しました。任用期間最後の5年目が近づくにつれ、先生以外の仕事をやってみたい、通訳・翻訳関係などをやってみたいなと思うようになりました。そこで、JETプログラム経験者対象のキャリアフェアに参加をし、当社の1週間のインターンシップに参加することにしました。当社は製造業ですが、私には何もモノづくりの背景がなかったので、最初は私にもできる仕事があるのかとちょっと不安でした。でも、社員の方はみな入ってから、やりながら覚えていき、知識を身につけていることが分かりました。そして、当時は誰も英語を話せる人がいなかったため役に立てるのではないかと感じました、また、会社の人たちも好きだったので、入社することに決めました。
当社特有のこと、中小企業だからというところもあると思いますが、自分の意見を出すとみんなが聞いてくれます。例えば、ある製品のモノづくり、書類の書き方などについても、「今こういうネーミングだとちょっとややこしくて現場の人たちはよく間違えるので、こうした方が良いのではないでしょうか」と、まだ仕事の経験の少ない私の意見でも、社長を含めた周りの人たちみんなが聞いてくれました。
また、「あなたは日本人ではないので、この仕事しかやらせない」ということもなく、他の日本人と同様、特別扱いなく働いています。同じ仲間として一緒に仕事ができることがうれしいです。
1点目は、自分しかできない仕事への対応です。私が入社した際、私が初めての外国人ということで、海外関係の仕事など色々な仕事が私のところに来て、それを全部やらなければならないという責任を感じていました。
今では、海外人材が私以外にもいますし、日本人社員とも少しずつ海外人材のことが共有されていて、関わってくれるようになってきている。そうしたことで、問題が少しずつ解決していった感じがあります。
2点目は、質問の仕方に苦労しました。お客さんから来た質問を現場に投げようとしたところ、少し反応が悪いことがありました。「なぜそれを知りたいのか」、「今はそれについて聞く場合じゃない」と、言われることがありました。今は少し進め方が分かってきて、まず質問する前に「今、話す時間ありますか」と聞くことが大事で、自分がなぜそれを聞いているか簡単な背景を入れたり、「まだお客さんに回答はしないんだけど、どう回答するか決めるためにちょっと意見を聞きたい」などと伝えると、冷静に聞いてくれることが分かりました。
入社するまでは、埼玉に来たことはありませんでした。私は、人ごみがそんなに好きではないので、東京に近い埼玉も人ごみで疲れるのではないかと思っていました。でも、実際に来てみて、自然も多くてほどよかったです。
また、私が以前住んでいた岡山の町と比べて、病院などにも行きやすいです。眼科もありますし、歯医者さんもあります。コンビニもありますし、そういう面でも住みやすいです。
将来何をやりたいとか、何になりたいというより、毎日同じことばかりだと退屈になってしまうので、そうならないよう進めていきたいなと思っています。今はこの仕事を9年やってもまだ全然退屈になっていないので、自分に合った仕事ができていると思います。
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