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掲載日:2023年9月22日
受診するときには、それまでの間にあった症状や食事の量、排尿(はいにょう)・排便(はいべん)の回数・量などについてメモをとっておくと良いでしょう。そうすることで、担当医師に正確に病状を伝えることができ、薬の調整なども効果的におこなうことができます。痛み(いたみ)、息苦しさ(いきぐるしさ)、だるさ、吐き気(はきけ)、眠気(ねむけ)などは、下の図のように0~10の数字でつらさの程度を教えていただければ、治療の効果を見ていくときの参考になります。症状評価票(PDF:173KB)(しょうじょうひょうかひょう)、生活のしやすさに関する質問票(PDF:173KB)もご利用ください。
体力が落ちている場合、どうしても歩くのがつらくなり、元々、自動車の運転をしていた方は、自動車を運転するほうが楽に感じることと思います。しかし、体力が低下してくると、脳(のう)も疲れている場合もあり、運転にも支障をきたすことがあります。また、痛み(いたみ)止めや睡眠薬(すいみんやく)には必ず自動車の運転をしないようにという注意書きがあります。自分では大丈夫、少しの距離だから大丈夫と思っていても、実際に事故を起こす方が年間数名いらっしゃいます。病気であっても同様に責任は生じてしまいます。原則として自動車の運転はお勧めしません。
がんの治療を続けている中で、口が乾燥したり、口内炎になりやすくなることがあります。そうなると、口の痛みや味覚障害などで、食事を楽しめなくなります。食後の歯みがきや入れ歯のお手入れを行い、口の中をきれいにしましょう。また、シュガーレスガム、お茶や水、氷、加湿器などで口をうるおすようにすると良いでしょう。
虫歯や歯周病があれば、歯科医師による口のチェックを受けましょう。歯科治療の際には、担当医に治療して良いか、確認してください。できれば、抗がん剤や放射線治療の開始の2週間前までには歯科治療を終了しておいて下さい。
患者さんが食事をとれないとき、それをみているご家族もつらくなったり、不安に思われることと思います。その場合、まずは担当医師に今の食事の量でよいのかどうかを相談してみましょう。できれば、最近の食事の量がだいたい分かるようなメモ書きがあると参考になります。また、患者さんが食事をとれないと、ご家族の方が無理に食事をすすめることもしばしばありますが、患者さんにとっては、精神的なストレスになってしまうことがあります。患者さんの気持ちを理解したうえで、患者さんが食べやすいものを一緒に考えてみましょう。食事がとれないときは、栄養のことを考えて栄養のあるものをすすめるというよりは、何でもいいですから、患者さんの好むものを中心にすすめたほうが良いです。
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