環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究評価の取組 > 平成25年度第2回研究評価 > H25第2回審査会コメント2/研究課題(水環 H22-H24 水環境における大型二枚貝)

ここから本文です。

ページ番号:21640

掲載日:2023年1月12日

環境科学国際センター研究課題(水環境担当/H22~H24)

水環境における大型二枚貝の多元的活用に関する基礎的研究 -二枚貝の安定供給化の検討-

(水環境担当:田中、木持/H22~H24)

 淡水産大型二枚貝ドブガイ(イシガイ科)は、高いろ水能力を有するため、水質浄化やバイオモニターなど多元的な活用用途が考えられます。埼玉県内のため池において、殻長約18cmのドブガイの個体が見つかっています。しかし、ドブガイは自然界において年々個体数が減少し、準絶滅危惧種に指定されています。ドブガイを環境分野で活用するためには、まず、個体の安定供給体制を確保する必要がありますが、現在のところ、人工的な飼育条件が確立されていません。本研究は、ドブガイを安定供給するための基礎的研究として、ドブガイの生育に必要な餌条件について検討します。

 《研究の概要》(PDF:384KB)

 

平成25年度第2回研究審査会コメント

研究課題

水環境における大型二枚貝の多元的活用に関する基礎的研究 -二枚貝の安定供給化の検討-

研究審査会コメント

  • 有用な研究テーマであり、貴重な成果も得られているが、まず、二枚貝類の減少の根本原因を明らかにすることが求められる。
  • 行政の環境保全対策に結び付けるために必要な情報が、充分に得られているとは考えにくい。限られた予算・人員・時間の制約の中で、研究成果や活動結果が科学的に評価されるような取組が必要である。
  • この研究で得られた成果を基に、外部研究費を獲得できたことは充分に評価できる。
  • 地方研究機関であるという立場上、行政や地域社会に還元できる具体的な成果が求められる。
  • 二枚貝の人工繁殖を扱った研究であり、二枚貝の餌に着目し、生活環を解明するユニークな研究である。
  • 二枚貝の生息環境が、大きく異なる遠隔地を対象地として調査を実施しているが、地形条件、流量、水路の勾配、河床堆積物、植生条件、感潮の有無、農業廃水・都市廃水の流入状況なども勘案して対象地を選定した方がよいと思われる。

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?