ここから本文です。
掲載日:2026年1月14日

▲会社の建物の入り口で撮影
真鍮鋳物・砲金鋳物・アルミ鋳物の砂型鋳造から切削加工・組立・検査までを社内で一貫生産している。人手不足を背景に、約 17年前に技能実習生を受け入れ開始。現在は、15名の従業員数のうち半数以上が外国人従業員。外国人従業員との業務上のやり取りを翻訳機能を付加した連絡アプリに集約することで言葉の壁の解決を図るなどの取組が、「第2回埼玉DX大賞」最優秀賞を受賞。
【お話を伺った方】

外国人従業員のサポートを担当されている 古川 靖乃さん
会社HPはコチラ
外国人従業員に対してのサポートは生活面がメインで、住まいや、病院、市役所への対応、物の購入など細かいところまでサポートしています。その中で、公立の医療機関や市役所などでは翻訳アプリを活用した対応などがなく利用するのに苦労しています。 また、外国人のビザの期限が1年しかなく(*)、マイナンバーカードや給与振込口座もその都度更新しないといけなくなってしまいます。外国人従業員数が多いと常に何かしらの手続きをしている状況で、外国人従業員を雇う手続きが煩雑で、負担が大きいと感じることもあります。また、1年しか在留資格がもらえないと、結婚や出産のタイミングなど未来のビジョンがなかなか立てられないので改善してもらいたいです。
* 技能実習の在留期間は、号級によって異なる(技能実習一号は最長1年間。ただし、技能実習二号などへの移行は可能)。詳細は、出入国在留管理庁「在留資格「技能実習」」。
外国人従業員とのコミュニケーションの場においては、使う言葉を統一し、曖昧な言葉は使わないようにしています。例えば「大丈夫」ではなく、「よい」とか、何か危険な場合は「きけん」、「あぶない」と言葉を統一しています。
また、本人のやる気を必ず確認しながら仕事を進めるようにしています。例えば、「いつ帰国したいのか」、「帰国したら何をしたいのか」、「そのためにいくらお金を貯めたいのか」などを聞き、「それは実現可能なのか」と、具体的に確認するようにしています。
日本人と外国人が接することが大事なので親睦会はまめに開くようにしています。また、親睦会とは別に誕生日会や暑気払いなどを企画し参加してもらうようすることで、コミュニケーションの機会を増やし、お互いを知ってもらうようにしています。日本人の従業員に対しても、外国人従業員の嫌がること、日本人と同じように接してもらうことなど、お互いに人として尊重し合うことなどを伝えて、我々からも寄り添う体制を作っています。
文化に関しては、日本の文化を受け入れてもらうというスタンスで対応しています。音を立てて食べることや、列に並ばないといった日本人が嫌がることや、「ありがとうございます」といった感謝の言葉を好むことを具体的に教えています。それを実践することで、外国人という色眼鏡で見る人たちがいる中でも日本の生活に溶け込みやすくなるということを伝えています。
弊社では、業務上の外国人従業員との連絡は、翻訳機能が付加されたスマホの連絡アプリを利用することとしており、日本語の指示もベトナム語に翻訳されます。また、外国人従業員あての紙媒体の資料などは簡単な日本語にするようにしています。さらに、日本語能力試験N3の取得を目標に週1回は日本語の勉強会も実施しています。N4を取得していない子たちには、交換日記を活用しながら、難しいところはサポートしながら勉強してもらっています。
現在、弊社ではベトナム人に絞って採用しているのですが、良い人材を採用するためには国籍を問わずに採用したほうが良いと思っています。しかし、現在ベトナム人のみの採用でうまくいっているので、そこに別の国籍の人を採用することでうまくいくかが分からないので今はまだ検討中です。
まずは、採用してみたらいいと思います。技能実習生であれば良い監理団体を選ぶことが重要で、充実したサポートを受けることができ、あとは、実習生の自主性があれば、問題なく業務を進めていくことができると思います。また、外国人従業員を雇用する場合には、 言葉のサポートが大切です。日本に働きに来ている外国人の方は皆さん凄く優秀ですよ。

お問い合わせ