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埼玉県立 小児医療センター > 各部門の紹介 > 内科系診療部門 > 神経科 > セクション紹介/神経科/自閉症とはどんな病気ですか?

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掲載日:2021年6月21日

セクション紹介/神経科/自閉症とはどんな病気ですか?

自閉症の診断基準

おおまかには、以下のうち6つあてはまると「自閉症」または「広汎性発達障害」が疑われます。

A.対人関係の障害

  1. 視線があわない
  2. 表情が乏しい
  3. 身ぶりを用いた感情表現、要求表現がない
  4. 友達をつくることに関心がない
  5. 友人関係をつくることに関心はあるが、対人関係における慣例を理解する事ができない
  6. 楽しみ、興味、達成感を自発的に他人とわかちあうことがない
  7. 1人遊びを好み、集団の遊びに参加しない
  8. 他者を道具のようにしかみない
  9. 他人の存在がわからず、他人の要求や他人の痛みといったことが理解できない

B.言葉・コミュニケーションの障害

  1. 話し言葉の遅れがある
  2. ごっこ遊びをしない
  3. ものまね遊びをしない
  4. 会話が成立しない
  5. オーム返しがある
  6. イントネーションがおかしい
  7. 文法構造上未熟で、意味に関係ない言葉が繰り返し入ったりする
  8. 言語理解の障害がある

C.行動の異常

  1. こだわりがある
  2. 同じおもちゃを繰り返し並べて遊んだりする
  3. 繰り返し同じビデオをみて、物まねをしたりする
  4. 重要でない決まり事に従うことを強固に主張する
  5. 拍手する、全身を揺するなど、意味のない繰り返し行動がある
  6. 姿勢の異常(奇妙な歩き方、手の動き)がある
  7. 物の一部に対する異常な興味がある

自閉症の原因

自閉症は原因不明の生まれつきの病気で、親の育て方の問題ではありません。

たくさんの研究が行われていますが、残念ながら現時点では治療法はありません。

また、予防接種のワクチンに含まれていた水銀や歯科治療で使用された水銀と自閉症の関連性は科学的には明らかとはなっていません。水銀に対するキレート剤の治療の有効性も明らかではありません。

病院でできること

(1)自閉症の診断基準に当てはまるか、(2)原因となる他の病気が隠れていないか、(3)発達の程度はどのくらいか、を診察や検査などで調べていきます。

正確な診断は子供が育っていく発達の経過をみていかないとわからないことが多く、通院が必要になることもあります。

「自閉症を治すおくすり」はないので、自閉症のお子様の考え方や行動の特徴といったものを説明させていただいて、ご両親や周囲の方々がお子様を理解し、お子様にふさわしい環境を整えていくことの手助けができればと思っています。ただし、本人に対する訓練などは当センターではできませんので、継続的な援助が必要な方は地域の療育施設をご紹介させていただいています。

当センターの受診を希望される方は、まずお住まいの地域にある保健センターあるいは医療機関にご相談していただければと思います。

お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立小児医療センター  

郵便番号330-8777 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2

ファックス:048-601-2201

検査や治療又は診療の内容に関する個別のご相談には応じかねます。
回答にお時間をいただく場合がございますので、ご了承ください。

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