1 事業の概要
高品質な和牛生産の割合が低い本県では、TPPによ
って大きな打撃を受ける可能性がある。
このため、秩父高原牧場における和牛子牛の生産力を
強化し、県内肉用牛農家へ和牛子牛を安定的に供給する
ことで和牛生産基盤の強化を図る。
(1)和牛子牛生産拡大事業 428千円
(2)和牛子牛育成施設整備事業 37,980千円
(3)受精卵処理施設整備事業 20,976千円
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5 事業説明
(1)事業内容
県内酪農家から受託した乳牛に秩父高原牧場で作成した優良和牛の受精卵を移植する。移植後、酪農家で産まれた和牛
子牛を約2か月齢で買い取り、秩父高原牧場で約9か月齢まで育成する。優良な繁殖雌牛として期待できる子牛については
県内和牛繁殖農家に、その他の子牛は県内肉用牛肥育農家に供給する。
ア 和牛子牛生産拡大事業 428千円
秩父高原牧場への優良和牛繁殖雌牛の導入、県有和牛から受精卵作成、
酪農家から受託している乳牛への受精卵移植、受精卵移植で産まれた和牛子牛の買取・育成・譲渡
イ 和牛子牛育成施設整備事業 37,980千円
和牛子牛を約7か月間育成するために必要な牛舎及び機器の整備
ウ 受精卵処理施設整備事業 20,976千円
県有和牛から摘出した受精卵を移植可能な受精卵に調製するための処理室及び機器の整備
(2)事業計画
平成26年度 受精卵の作成・移植、施設整備
平成27年度〜 受精卵の作成・移植、優良繁殖用雌牛導入(以降、5年毎に5頭ずつ)、
和牛子牛の買取・育成・譲渡(50頭※平成27年度は50頭買取・20頭譲渡)
(3)事業効果
優良な和牛繁殖用子牛が県内に保留され、県内和牛繁殖雌牛の資質向上が図られる。
また、県産和牛肥育用子牛の県内肉用牛肥育農家への供給体制が確立し、県産和牛生産の拡大、乳用種・交雑種生産か
ら和牛生産への転換が図られ、収益性の向上による経営安定が図られる。
【平成32年度目標】
和牛出荷頭数62%上昇(3,400頭→5,500頭)、農家1戸あたりの売上600万円上昇(1,600万円→2,200万円)
(4)県民・民間活力、職員のマンパワー、他団体との連携状況
受精卵移植を実施する獣医師と連携し、乳牛への和牛受精卵移植の普及を推進する。
埼玉県肉用牛経営者協会や彩の国和牛繁殖農協協議会と連携し優良和牛子牛を供給する。
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