インタビュー・コラム

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掲載日:2022年2月18日

趙 錦愛(ちょう くめ)さん

働きたい file3

プロフィール

埼玉県川口市在住。二児(小学5年生、小学3年生)の母。
2009年より外資系のアパレル企業に勤務。
ヴィジュアルマーチャンダイザー(以下、VMD)という役職についており店舗のディスプレイや商品レイアウトを担当している。さらに2020年以降は、VMDと並行して、店舗KPI分析やスタッフのスケジュール管理・育成など、マネージメント業務全般を任されるようになる。

学生時代からアパレル関係のアルバイトをしていた

現在は、世界中に小売り店舗を展開しているアパレル企業に勤務しています。VMDという役職についており、店舗のディスプレイや商品レイアウトを考える仕事をしています。もちろん、接客もこなしますが、配属されている店舗のオープン時間前に、ディスプレイ方法やレイアウトなどを考え整えていくことが重要な職種です。

学生の頃に、同業種の別ブランドでアルバイトをしていました。卒業後は韓国に留学し、韓国では、アパレル関係の商材を扱う商社で働いていました。その後、日本に戻るのですが、そのタイミングで、リーマンショックが起こりました。そして、リーマンショックの影響で決まっていた企業への就職がキャンセルされてしまったのです。そのようなことがあり、どうしようかと考えていた時に、友人が「よかったらこの会社を受けてみたら」と現在勤めている企業の募集情報を教えてくれました。応募したところ、面接・採用・配属とスムーズに進み、現在に至ります。

仕事は、その日その日で達成感が得られる素晴らしい仕事だと思います。売り上げなど数字の面ではもちろんですが、お客様と話すことでもかなりの達成感を得られます。「このディスプレイいいね」「この商品は、今どこにあるの?」と、話しかけてくださるお客様とのやり取りや、スタッフが日々成長していく姿がモチベーションを上げてくれます。

産休や子育てに対する制度を会社と一緒に作ってきた

私が勤務しているのは外資系のアパレル企業ということもあり、日本に進出した2008年頃は、日本に合わせた育児と仕事の両立のための制度がまだまだ整っていない状態でした。

そのような状況の中、産休制度を社内で利用したのは、私が最初だったと思います。2010年に最初の子供を出産したのですが、人事の方も手探りということもあったので、制度を整えるために、私も本音を隠さずに話して、「こういうところがきつい」、「こういうところをもっとどうにかできないのか」、「時短っていうのがあるみたい」など、他社の事例を調べながら、自社なりの解決策を一緒に検討していきました。

仕事と育児を両立しながら働くことに対して、最も助けを必要としているときに、会社も動いてくれたということで会社への信頼感が強くなりました。入社してから、今までずっと転職などせずに働き続けているのは、当時の体験があったからかもしれません。

仕事を抱え込まず、共有して分担する工夫

この業種は、一日中とても忙しいです。まず開店前の準備をして、開店後は接客をし、閉店後は片付けや翌日の準備など、終日、かなりの業務があり、キャパオーバーになりがちです。なるべく、そのような状況にならないように、どんなことに対しても先読みをして行動するようにしています。先読みして行動することは10年以上この仕事に携わってきた経験があるからできることだと思っています。

そして、仕事をしやすい環境にするには、「職場で同僚の理解を得る」「信頼関係を構築する」ことが必要であると思います。そのためにはコミュニケーションがとても大切です。良いコミュニケーションをとるには自分に余裕がないとできないと思いますので、なるべく気持ちに余裕を持つように努力しています。

また、私がお店にいなくても、スタッフだけでも業務が回るようにシフトなども組んでいます。様々なタイプの人がいるので、各スタッフの強みや苦手なことなど、全部把握した上で、シフトを考えています。さらに「自分では、ここはもうできないな」「来週に持ち越そう」などと思ったことも、別のスタッフならば対応が可能な場合もあるので、業務の引き継ぎは、きちんとやっています。一人で抱え込むのではなくて、任せていくことが大事なのだと感じています。

周囲とのコミュニケーションで解決していく

家庭に戻ったときに、悶々としているのは非常に良くないと思い、家族には隠さずに愚痴を言ったりもしています。最初は戸惑っていた子供も今では笑って聞いてくれるようになりました。逆に子供たちの話も聞きますし、子供たちのことで気になったことがあれば、主人にも報告して対処をお願いすることもあります。正直な自分の弱い面も曝け出しながら、家族とは素直なコミュニケーションをとっています。

また、職場では、私より人生経験が豊富な年上のスタッフがいますので気軽に相談することで、解決の糸口が見つかることも多いと実感しています。

私個人の中に溜まった単純なストレスは、お酒を飲む、美味しい物を食べるなどで発散していることが多いと思います。

自分らしく働ける職場かを考えてほしい

これから新しい職場を探す方に一番重視してもらいたい点は、「その職場が自分らしく働ける環境かどうか」というところだと思います。まずは、興味のある職場が自分らしく働ける環境かどうかということについて、リサーチしてみることも良いのではないかと思います。

人間ですからいろいろな意味で相性というものがあります。

他者と話すのが苦手なので黙々と事務作業をするオフィスワークが好きな人もいれば、人と話すのが好きだから接客業やセールスの仕事に就きたいとか、チームに参加してチームワークの力で仕事をこなしていきたいという人もいます。自分の適性に合った職種は何かを考え、自分らしく働ける職場をリサーチして選んでいくことがポイントではないかと思います。

「自分らしく働ける環境か」ということを自分なりにリサーチして、その上でトライすれば、たとえ失敗したとしても、その理由もわかりやすいと思います。

家庭と仕事のバランスに気を付けながら働き続けたい

たとえ給料が良かったとしても、我慢してストレスを抱えながら働くとしたら、おそらく、その悪い影響は、家庭にも波及してしまうことでしょう。

家庭と仕事のバランスはとても大事だと思います。オンオフを切り替えられない状況が続くと、家庭と仕事のバランスが崩れ始めます。バランスが崩れないようにするためには、家族や同僚と常にコミュニケーションをとり、ストレスを貯めないことが一番であると思います。

私としては、仕事はずっとしていきたいです。許される限り、仕事はしていくつもりです。自分のキャリアアップについても考えていますし、そのための努力もしています。

これからも家庭と仕事のバランスを大事にしながら、頑張って行きたいと思います。

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