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掲載日:2020年10月26日

ATTARA movement 阪本さん

今回ご紹介するロールモデル

ATTARA movement 代表 阪本さん

coment_imgATTARA movementは、おでかけに負担が掛かりやすい0~2歳児の「子連れおでかけ」を支援するための商品開発・セミナー・イベントを企画している会社です。

代表の阪本さんは平成25年に「さいたま市ニュービジネス大賞2013 女性起業賞」を受賞、同年に女性起業支援ルームCOCOオフィスで起業され、翌26年には「日本経営士会 第5回 ビジネス・イノベーションアワード・奨励賞」を受賞されています。
子育て中の女性にとって、子どもと一緒におでかけしやすい環境づくりのためにさまざまな活動を行っている阪本さんにお話しを伺いました。

お仕事内容を教えてください。

ATTARA movementは、赤ちゃんがいる女性に子どもを連れてもっと気軽に外へ出かけてほしいというコンセプトで「子連れおでかけ支援事業」を行っています。
ここでいう「おでかけ」には、2通りの意味があります。
1つは、子どもを連れて「遊び」に行くおでかけです。今は核家族が多く子育ても孤立しやすいので、子どもを連れて外に出て他の人と交流する機会を増やしてほしいと考えています。その一助になればと、弊社では子連れおでかけの際にあると便利なグッズの販売やおでかけノウハウセミナーを行っています。
もう1つは、子どもを連れて「仕事」に行くおでかけです。
私は子供と一緒に働ける勤務形態は在宅に限らないと考えています。オフィスに連れて行くのは当然のこと、営業先にも子供を連れて行っても良いのではと考えています。もちろん商談の内容や職務によっては赤ちゃんを連れていけないこともありますのでTPOをわきまえた上での判断になりますが、働き方の1つの選択肢として「子連れ勤務」という新しい勤務形態を社会に広めていきたいと考えています。弊社ではスタッフにオンラインで連絡を取り、直行直帰・在宅勤務という働き方を取っています。

(今回の取材で)お子さんと一緒に職場にいらっしゃっていますが、 いつもお仕事はお子さんを連れて行かれているのですか?

職場で仕事をする際も、取引先への訪問も娘を連れて行っています。
私は「子どもを連れて仕事をする」働き方を社会に広げていきたいと考えています。そのためにもまず自らが実践し、「子連れ勤務でも仕事の生産性は下がらない」という実績を、数値を持って社会に示す必要があると考えています。デメリットよりもメリットが大きいと実証されれば導入してくださる経営者も増えるのではと考えています。
事実、メリットを多く実感しています。子どもを連れて取引先に訪問すると場が和みますし、堅苦しい挨拶を飛ばして腹を割って本当に話したいことを話すことができます。
子供にとってもメリットがあります。保育園だと1人の保育士を数人の赤ちゃんで取り合う人数バランスであるのに対して、職場だと1人の赤ちゃんを何人もの大人が見てくれる構図になります。1人の子供に多くの大人の視線が向くというのは想像していたよりも安心できる環境です。騒ぎませんか?と聞かれることもありますが、すぐ慣れてくれるもので母親のそばにいることで安心して過ごしてくれるようになります。職場には子どもは連れて行かないものだという固定観念に一石を投じられればと思います。
将来的には、子どもと仕事に一緒に行くのが選択肢の1つとして当たり前という世の中になってほしいです。欧州議会では子連れで出席する女性議員もいますよね。日本の国会も、ママ議員が子連れで議会に出られるぐらい寛容な社会になるといいですね。

ATTARA movementの業務内容について、もう少し詳しく教えてください。

ATTARA movementの事業内容は大きく分けて3つあります。
1つ目は物販事業です。子連れおでかけが便利になるグッズの開発・販売をしています。comode(コモデ)という自社ブランドを立ち上げました。弊社の商品は西友さんが開催された「第2回女性が活躍する企業からの商品公募」でも選ばれ、西友ドットコムでも現在ご紹介いただいています。今までになかった新しい消費者目線の商品を開発提供することで、少しでも女性の社会進出の役に立てればと考えています。
2つ目はセミナー事業です。「おでかけセミナー」(平成26年上期は埼玉県男女共同参画推進センター共催等)を開催し、知っていると便利な子連れおでかけ情報をお伝えしています。例えば、赤ちゃん連れの人が使える公共トイレにはどういうマークが描いてあるかなど。こういうことを知る機会はなかなかなく、産院でも教えてくれません。
セミナーでは、地下鉄でのエレベーターの設置位置などが各駅毎に明記してある東京メトロさんのバリアフリー冊子や、地域の任意団体で作られているお出かけの便利冊子などの配布もしています。情報の欠如によっておでかけが制限されている部分をケアすることで、少しでもおでかけの壁を解消できればと考えています。
3つ目はイベント事業です。「With Baby Project」と題して、少しでも子連れママに対する理解度を高めるべく各種ママフェスやSAITAMA Smile Womenフェスタにも出展し活動を広めています。活動にご賛同いただける企業様も少しずつ増えて参りました。いずれは独自でイベントを行えたらと考えています。

起業のきっかけを教えてください。

大学生の頃から、女性の生き方を変えられるような仕事を立ち上げてみたいという気持ちを持っていました。ただし、当時の私は事業を起こせるだけの技術や強み・もしくはサービス等何一つ持っておりませんでしたので、一旦就職して技術を身に着けたいと思い、JTBに就職しました。
私はJTBでは法人営業を担当しておりました。そこで学んだのは、クライアントに求められるサービスの開発と企画提案営業のノウハウです。就職当時、既に単なる旅行は需要が無くなりつつありました。旅行にオリジナルの付加価値を付けて、クライアントが抱える事業課題を解決し業績アップに直結するプランを提案する必要がありました。自分で作ったサービスをお客様に喜んでいただけたときの達成感はひとしおで、仕事にやりがいがありましたが、その代わり残業は毎日でいつも帰宅は深夜でした。
入社以来ずっと忙しく働いてきたわけですが、20代後半の適齢期になったときに、結婚出産のことを考えて働き方を考え直したいと思い、不動産関係の資格を取得して不動産営業に転職しました。不動産業界は居心地も良く働きやすかったのですが「自分で作ったものを自分で売る」という仕事に慣れてしまっていた私にとって、仕事のやりがいに物足りなさを感じてしまい出産を機に退職させていただきました。
自分でサービスを生み出せるクリエイティブな仕事をしたいが夕刻には帰りたい。そんな仕事が出来る会社は無いものかと探したのですが、最終的に起業という道を選んだのは子どもが生まれてしばらく経ってからでした。

お出かけが好きな私にとって、子連れおでかけで「困る」ことが想像以上にたくさんあることに気づいたことがきっかけです。例えば、とある地下鉄の駅の話ですが、エレベーターの手前に階段があるんです。階段が使えないからエレベーターを探しているのに、その手前に階段があるってどういう構造なんだろうと笑ってしまいました。よく利用する駅ならそういう情報も事前に知っていたと思うのですが、初めて降り立つ駅だと行ってみてビックリということもたくさんあります。
そこで、自身が旅行会社にいた経験も活かし「子連れでもお出かけしやすい環境整備を様々な角度から支援していきたい」と思い、ATTARA movementをつくりました。
ちなみに、今商品として取り扱っているベビーカー用マルチホルダーGyu-Gyuも、最初は自分のためだけに作った私物でした。※Gyu-Gyuは迷子紐やおもちゃホルダーなど、5wayの使い方ができるマルチホルダーです。

大学生の頃から、女性の生き方を変えられるような仕事を立ち上げてみたいという気持ちを持っていました。ただし、当時の私は事業を起こせるだけの技術や強み・もしくはサービス等何一つ持っておりませんでしたので、一旦就職して技術を身に着けたいと思い、JTBに就職しました。
私はJTBでは法人営業を担当しておりました。そこで学んだのは、クライアントに求められるサービスの開発と企画提案営業のノウハウです。就職当時、既に単なる旅行は需要が無くなりつつありました。旅行にオリジナルの付加価値を付けて、クライアントが抱える事業課題を解決し業績アップに直結するプランを提案する必要がありました。自分で作ったサービスをお客様に喜んでいただけたときの達成感はひとしおで、仕事にやりがいがありましたが、その代わり残業は毎日でいつも帰宅は深夜でした。
入社以来ずっと忙しく働いてきたわけですが、20代後半の適齢期になったときに、結婚出産のことを考えて働き方を考え直したいと思い、不動産関係の資格を取得して不動産営業に転職しました。不動産業界は居心地も良く働きやすかったのですが「自分で作ったものを自分で売る」という仕事に慣れてしまっていた私にとって、仕事のやりがいに物足りなさを感じてしまい出産を機に退職させていただきました。
自分でサービスを生み出せるクリエイティブな仕事をしたいが夕刻には帰りたい。そんな仕事が出来る会社は無いものかと探したのですが、最終的に起業という道を選んだのは子どもが生まれてしばらく経ってからでした。

私は裁縫が好きなので、簡単なモノなら自分で作ってしまいます。Gyu-Gyuを作ってみてママ友に意見を聞いてみたところ、評判が良かったんです。これだけ評判が良いならもっときちんと作ってみようと思ったのが製品化のきっかけでした。テスト販売で改良点をヒアリングし、安全テストや強度検査も済ませて現在の販売と評価に至っています。
今は第二段の商品であるマザーズバッグMOBLYNの本格発売に向けて準備しております。2015年2月の発売を予定しております。

起業する際、何か苦労されたことはありますか。

私の場合は、物を作るということ自体が未経験でしたので、商品化まで大変苦労しました。商材に利用する生地を1つ選ぶにしても、商用利用してもいい生地とダメな生地があることも知りませんでした。縫製委託先の工場の探し方や商品の安全検査についても分かっておらず、全てが知らないことだらけでした。
それでも1つ1つ乗り越えられたのは、事業の根底にある「子連れでのお出かけを支援したい」という強い理念があるからです。無謀なことをやろうとする私に、最初は止めた方がいいという友人や否定的なご意見もありましたが、本気でやろうとしている気持ちが伝わるにつれて徐々に友人も取引先も支援者が増えてまいりました。

 

また、分からないことは積極的に自分で聞いて回る姿勢も必要だと思います。私の場合は公益社団法人さいたま市産業創造財団やCOCOオフィスのアドバイザーに相談したり、プロ目線でご指摘くださる工場や取引先等に自ら問い合わせしてみたり、とにかく自分の足で動き回りました。その甲斐もあって、今があると思っています。

起業したい女性へのアドバイスをお願いします。

新しい世界に飛び込むのは、勇気が必要です。ただ、一歩を踏み出さなければ何も変わりません。準備を万全に整えたと感じたら、あとは勇気をもって踏み出してみてください。
すでに起業に際していろんな問題に直面しているかもしれませんが、問題がたくさんあると感じている方ほど起業家としては向いていると思います。現状に満足せず問題に気付ける能力があるということは、新しいサービスを提言することが出来るともいえるのです。
仮に問題を10個見つけた方は、全て解決したら何もしていない今よりも「その10個分」幸せになれます。問題が1つしかない人よりも恵まれていると思いませんか?
最後に。あくまでも私の価値観ですが、実現できない夢はありません。夢が叶わない時・・・それは、やり方が間違っている時です。そんな時は無理やり進まず、一度立ち止まって方向を修正したり、引き返したりすることも大切です。目的地さえ見失わなければゴールに辿りつけるという強い信念をもって是非チャレンジしてみてください。

お仕事と家庭の両立は大変だと思いますが、工夫していることなどありますか。

家で企画書を作ることが多いのですが、集中力が必要な作業は子どもが寝ている朝晩や、お昼寝をしている時間を活用しています。
また、外回りが多いので帰宅時間もその日によって変わります。当然ながら規則正しい生活は出来ません。お昼寝の時間も夕食の時間も同じ時間にできないこともありますが、あまり気にしないようにしています。私がそれをストレスに感じてしまうと、子どもにもストレスが伝わってしまいます。育児も家事も仕事もマニュアルを大切にするのではなく、「今できる最善のことをしよう」という姿勢で向き合うようにしています。

今後、ATTARA movementをどのようにしていきたいですか。

今は商品開発に力を入れながら、既存の商品の認知度を高めて1人でも多くのお母さんに商品を手に取っていただけるようにしていきたいと頑張っています。おでかけノウハウセミナーも、今まで以上にいろいろな場所で開催できるよう努めてまいります。
「子連れおでかけ」というスタイルが決して遊びに行くことに限ったことではなく、職場や外回りの仕事にも当たり前になる日が来るまで、新しい価値観の提供を続けていくべく頑張って参ります。

会社紹介

ATTARA movement

  • 所在地
    〒338-0001
    埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2
    新都心ビジネス交流プラザ3階 COCOオフィス内
  • 社員数
    代表1名 他スタッフ13名
  • 業種
  • 事業内容
  • URL
    https://attara-movement.stores.jp/

お問い合わせ

産業労働部 多様な働き方推進課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎5階

ファックス:048-830-4821

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