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掲載日:2022年8月30日
「安全で質の高い小児薬物療法の提供」
私たち薬剤師は、小児薬物療法の最適化と安全に責任を持ちます。
ひとことで小児と言っても、対象となる患者は新生児から思春期まで、年齢に大きな幅があります。一般に小児の薬物療法では、体重や体表面積を基準として投与量が決定されますが、これほど年齢や発達段階に幅がある層を対象とする小児の薬物療法では、成人を対象とした薬物療法とは違い、多くの難しさがあります。
小児患者はTherapeutic orphanと言われ、流通している医薬品のうち、『およそ70%は小児患者には使い難い』との調査結果があります。その理由としては、小児適応がないこと、小児用剤形がないこと、小児に対する有効性や安全性の情報が整備されていないこと、などが挙げられます。
このような現状に対して、私たち薬剤師は、「安全で質の高い小児薬物療法の提供」(私たち薬剤師は、小児薬物療法の最適化と安全に責任を持ちます)という理念を掲げました。これは当センターの理念である「For the future, for the children」(こどもたちの未来は、私たちの未来)とともに、小児患者の明るい未来のために、成人の薬物療法と同等かそれ以上の質と安全を確保するための、持続的な取り組みを宣言したものです。これにより、私たち薬剤師は小児薬物療法にかかる医薬品情報の充実を図り、小児薬用量や投与方法、相互作用、配合変化、副作用等の情報収集ならびに利活用を充実させるとともに、個々の指示についても、薬学的な視点から総合的に評価を行い、小児薬物療法の安全と適正化に努めます。
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