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掲載日:2022年6月20日

生理機能検査

生理機能検査は、患者さんご本人に協力していただき、技師が直接検査をして体の生理的な機能や構造を調べています。生理検査室で行う検査の中には、眠くなるお薬を使っていただいてから行う検査もあります。

実施している検査

心電図検査

心臓の働きを調べる検査です。胸や手足に電極を装着して検査をします。

静かに落ち着いているところを10~20秒記録します。じっと横になるのが難しいお子様や小さなお子様には、おもちゃで気を引いたり、DVDを見てもらいながら検査することもあります。お気に入りのDVDをお持ちいただき、見てもらいながら検査することもできます。

大人の心電図とは異なり、動物の形をした電極を使用するなど、小さなお子様でも不安にならずに検査が受けられるような工夫をしています。

検査項目 検査のようす およその所要時間
標準12誘導
(15誘導)
胸や手足に電極を装着して検査を行います。
他検査との併用で使用する可能性があります。
10~20分
運動負荷試験
(トレッドミル)
胸に電極を装着し、医師立会いのもとランニングマシンで運動をします。 30分~1時間

ホルター心電図
(長時間心電図)

胸に電極を装着し、そのまま丸一日過ごします。 1日間
ODテスト
(立位負荷・起立性調節障害)
胸に電極を装着し、医師立会いのもと横になった状態から急に立ち上がって
負荷をかけ検査を行います。

30分~1時間

 

心電計の画像

心電計

 

トレッドミルの画像

負荷心電図解析装置(トレッドミル)

 

心電図検査を受ける方へお願い

トレッドミル検査

運動ができる服装でお越しください。(Tシャツ・ズボン・運動靴)
サンダルは不可です。

ホルター心電図

機器装着当日はお風呂・シャワーは入れません。

ODテスト

前日の睡眠・当日の朝食は通常どおり過ごしてください。
予約の30分前に来院してください。

超音波検査(エコー検査)

心エコー検査は超音波(人の耳では聞こえない高い周波数の音)を使って、心臓の形・動き・血液の流れなどを観察・計測する検査です。
胸に検査用ゼリーを塗り小型プローブをあてて、色々な方向から心臓を観察します。
検査時間は20分~60分程度で、照明を落として検査を行います。

超音波診断装置の画像長い時間じっとしていることが難しい小さいお子様には、眠くなるお薬を飲んでいただき、眠ってから検査を実施します。
また幼児向けのDVDを見ながら検査を受けることができます。
小さいお子様や検査に不安を感じるお子様には、ご家族の方が1名まで付き添うことができますので、
安心して検査をうけるようお話しください。
新病院に移転し、検査室が3つになりました。

 

超音波診断装置

 

検査項目 検査のようす およその所要時間
心エコー
(心臓超音波検査)
胸に検査用ゼリーを塗り小型プローブをあてて、色々な方向から心臓を観察します。 20~60分
夜尿外来エコー おなかに検査用ゼリーを塗り小型プローブをあてて、膀胱や腎臓、尿管などを色々な方向から
観察します。(診察室で実施)
20~30分

エコー検査を受ける方へお願い

心エコー検査

病院に来る途中で眠らせないようにしてください。
眠剤が必要な場合は前開きの服を着せてください。

夜尿外来エコー

予約時間が近づいたら、トイレを我慢しておいてください。

脳波・ABR・神経伝導検査

脳波検査

脳波計の画像

脳の状態を調べる検査です。
起きているときと寝ているときの脳波は異なりますので、眠るために小さいお子さんは眠くなるお薬を使っていただくこともあります。
検査中に息を大きく吸ったり吐いたりする項目では、小さなお子さんにもわかりやすくやって頂けるように、風車を使用するなどの工夫をしています。
脳波と併せて体の動きや様子などを記録するために、全ての検査でビデオ脳波を実施しています。
新病院に移転し、脳波室・ABR検査室を合わせて7部屋になりました。
全てのお部屋が、外からの電磁波を遮断するシールドルームになっています。

脳波計

 

検査項目 検査のようす およその所要時間
脳波検査
(睡眠賦活)
頭に電極を装着して検査を行います。
短時間で睡眠できれば眠剤は不要(学童以上)ですが、
低年齢児はほぼ全員に眠くなるお薬を使用します。
1時間前後

 

入院で行う主な検査項目 検査のようす
発作時脳波 脳波と併せて腕や足の動きを記録するために、筋電図を装着して長時間記録します。
終夜脳波 夕食後に病室で脳波を装着し、夜間の脳波を一晩中記録します。
PSG(終夜睡眠ポリソムノグラフ検査) 睡眠時の呼吸状態や睡眠深度を調べるため、一晩中記録を行います。

 

聴力検査/誘発電位検査

 

検査項目 検査のようす およその所要時間
ABR検査
(聴性脳幹反応)
頭部に電極、両耳にヘッドホンを装着して検査を行います。
低年齢児は、ほぼ全員に眠剤を使用します。
30分~1時間
ASSR検査 頭部に電極、両耳にイヤホンを装着して検査を行います。
低年齢児は、ほぼ全員に眠くなるお薬を使用します。
1時間~2時間
DP-OAE 片耳ずつイヤホンを装着して検査します。 5分~20分

 

入院で行う主な検査項目 検査のようす
AABR 新生児聴覚スクリーニング
VEP検査 片目ずつ光で刺激を行います。
SSEP検査
(短潜時体性感覚誘発電位)

頭部に電極を装着し、手や足を専用電極で刺激して検査を行います。
刺激時に多少痛みを感じる場合があります。

 

神経伝導検査/筋電図検査

 

入院で行う主な検査項目 検査のようす
運動神経伝導速度(MCV)
感覚神経伝導速度(SCV)
手や足を専用電極を刺激して検査を行います。
刺激時に多少痛みを感じる場合があります。
筋電図試験

目的の筋肉上の皮膚に電極を装着して検査を行います。

 

脳波・誘発電位検査を受ける方へお願い

脳波・ABR検査

検査当日はなるべく寝不足で来てください。

ASSR検査

当日はなるべく寝不足で来てください。検査の所要時間は大幅に前後する可能性があります。

検査を受ける方へのご案内

検査で眠るお薬を使う場合

お薬を使用する検査

生理検査室で行う検査の中には、眠くなるお薬を使っていただいてから行う検査があります。
お薬を使う可能性のある検査は以下の項目です。

使用目的 主な検査項目
体を動かさないようにする 心電図検査、心エコー検査、ABR検査、ASSR検査
眠っているところを検査する 脳波検査(すぐに眠れれば使用しなくても良い場合があります)

※眠剤の処方はすべて主治医の指示のもと、看護師が投与を行っています。

薬を飲んだ時の注意点

眠くなるお薬を飲んだ時は、約20~30分で効果が現れはじめます。効き目には個人差があり、目が覚めるのに時間がかかったり、いったん目が覚めたあとも足元がふらついたりします。そのため、眠るお薬を使って検査を行った日は、1日転倒・打撲への注意が必要になります。

また、当院ではお薬を使用したときは、病院スタッフによりしっかり覚醒したことを確認してからお帰り頂いております。

お薬を飲んでからお食事・ミルクをとっていただくこともありますが、お薬を使用すると飲み込む力が大幅に弱くなる可能性があります。お食事をとっていただく際はお口の中に物が残らないように十分ご注意ください。

眠るお薬を使う場合のお願い

飲んでいただくお薬は、「眠くなるのを手助けする」お薬になります。そのため、お薬をのんで頂いてもなかなか眠れないお子さんもいます。特に、警戒心が強いお子さんは慣れないお部屋で緊張して眠れないこともあります。検査当日は、いつもより寝不足気味で、病院に来る途中で眠らないようにすると、より効果的にお薬が作用します。

来院時間のご案内

心電図検査、年齢が大きく
眠るお薬が必要ない方
予約時間に生理検査室窓口(1階13番)までお越しください。
眠るお薬を飲んで検査する方
(脳波、ABR、ASSR検査)
眠っていただくまでの時間を考慮し、予約時間の30分前に生理検査室窓口(1階13番)
までお越しください。
受付後、眠るお薬を飲むお部屋へご案内いたします。
心エコー検査 予約時間の1時間前に生理検査室窓口(1階13番)までお越しください。
(場合によってはお薬を使って頂くこともあるため)
ODテスト 予約時間の30分前に生理検査室窓口(1階13番)までお越しください。

※30分以上遅れる場合は、総合受付までご連絡ください。

検査前のミルク・食事

生理検査室で行う検査項目には、絶食で来院していただくものはありません。ただし、他の検査で絶食の必要がある場合には絶食でご来院ください。

眠るお薬を飲んだ時や検査中に泣いて吐いてしまう可能性があるため、検査の予約時間直前にはミルクや食事を控えてください。

心電図検査や心エコー検査では、生後3ヵ月くらいまでのお子様の場合、自然入眠やミルクを飲ませながら検査をさせていただくことがあります。

その他

学校心臓検診(精密検査)

生理検査室では、学校の心臓検診で精密検査が必要となった方に、心電図、心音図、運動負荷試験(トレッドミル)、ホルター心電図(長時間心電図)、心エコー検査を必要に応じて行っています。

※運動負荷試験を受ける場合、運動できる服装でお越しください(Tシャツ・ズボン・運動靴)。

夜尿外来での超音波検査

初診時に超音波検査および残尿量測定検査を行います。

予約時間が近づきましたら、トイレを我慢しておいてください。

小児の難聴検査について

乳幼児期の難聴は、その後の言葉の発達や精神発達に大きく影響があるため、できるだけ早く見つけてあげることが大切です。
けれども、「聞こえたらボタンを押す」というような自覚的聴力検査は乳幼児には困難です。本人が意識していなくても、つまり眠っている状態でもできる聴力検査を他覚的聴力検査といい、当検査室ではこちらを行っています。
聴神経ならびに脳幹部聴覚路を検査するABR(聴性脳幹反応:Audiotory Brainstem Response)と、内耳機能を評価するOAE(耳音響放射:Otoacoustic Emission)をそれぞれ実施しています。

 

 

お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立小児医療センター  

郵便番号330-8777 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2

ファックス:048-601-2201

検査や治療又は診療の内容に関する個別のご相談には応じかねます。
回答にお時間をいただく場合がございますので、ご了承ください。

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