埼玉県立 小児医療センター > 各部門の紹介 > 検査技術部 > 細菌検査
ここから本文です。
掲載日:2021年7月20日
細菌検査室では、感染症が疑われる患者の検体(喀痰・尿・血液・髄液など)から原因となる病原菌を特定し、その病原菌に効果的な抗菌薬を調べる検査を行っています。
検査は以下の手順で行われます。
実施している検査
検査材料を病原菌の好む栄養が含まれる培地に接種し培養することや、検査材料を直接染色することで病原菌を可視化する検査です。
菌摂取24時間後の培地
グラム染色像
培養検査により可視化した病原菌がどのような菌かを確定する検査です。
菌によって栄養とする物質が異なるため、その違いを調べることで菌種を定めます。
また、当院では上記で説明した従来の方法に加えて、細菌に含まれるタンパク質の組成を直接分析し、
菌種を定める「質量分析装置(MALDI-TOF MS)」という機械を導入しています。
従来法と最新の方法を組み合わせることにより、精度の高い検査を迅速に提供しています。
質量分析装置
病原菌にどのような薬剤が効果的なのか調べる検査です。
可視化した病原菌を実際に使用する抗菌薬と混ぜ、培養を行い菌の発育の有無を評価します。
塗末培養検査から薬剤感受性検査まで、すべての検査結果が出るまでに約2日かかります。
全自動細菌検査装置
A群溶連菌やインフルエンザウイルス、ノロウイルスなど市中で流行の恐れのある病原体を迅速に調べる検査です。小児はウイルス感染症の比率が大人よりも高いため、大人の病院と比較し多くの検査キットを導入しています。
MRSA遺伝子検査(POT法)、ベロトキシン産生遺伝子検査など、依頼に応じて行っています。
PCR装置
リアルタイムPCR
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください