• トップページ
  • 外来入院のご案内
  • 各部門の紹介
  • センターのご紹介
  • 医療関係者の皆様へ

埼玉県立 小児医療センター > 各部門の紹介 > 内科系診療部門 > 神経科 > セクション紹介/神経科/脳性麻痺とはどんな病気ですか?

ここから本文です。

 

掲載日:2021年6月21日

セクション紹介/神経科/脳性麻痺とはどんな病気ですか?

脳性麻痺とは?

赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる頃から生まれて1ヶ月くらいまでの間に生じた脳の障害により、後遺症として運動障害をきたした疾病のことです。この場合の「麻痺」とは「自分で思ったとおりに手足を動かせない」状態のことで、全く動かないわけではありません。

原因はなんでしょうか?

早産だったり、未熟児で生まれたり、生まれてまもなく髄膜炎などの脳の病気にかかって脳に障害を受けた場合が多いです。しかし、検査をしても原因が全くわからない場合も少なくありません。

どんな症状のときに疑われるのでしょうか?

  • 片方の手足が動きにくい
  • 左右の足がつっぱる
  • からだが反り返りやすい
  • ミルクの飲みが下手
  • 運動発達のおくれがある。などの症状で気づかれます。

診断はどうするのでしょうか?

診察をして診断します。頭部MRI、CT検査が原因を推定するために役立つこともあります。
当センター受診を希望される方は近くの小児科か、お住まいの地域の保健所・保健センターで紹介状を保健発達部・発達外来宛に書いてもらい電話(048-601-2165)で予約を取って受診してください。

どんな治療をするのでしょうか?

全く障害が無い状態にする、すなわち“治る”ための治療法はありません。ですから、治療としては障害があっても、姿勢・運動、摂食、発語などをうまくコントロールしていけるように援助することが目標となります。まず、医師の診察で麻痺のタイプ・程度および発達の程度を評価し、それにあった訓練の目標を定めます。訓練には、移動する機能を向上させるための理学療法と、手をつかった日常生活動作を向上させるための作業療法があります。病院の外来における訓練は、そこで適切な訓練の方法を学んでいただくことが中心で、訓練そのものは自宅で継続していくことが大事になります。この他に整形外科医に動きをサポートするための装具を作っていただいたり、車椅子や杖などの補装具を作っていただいたりします。また、足の変形をなおす手術を行う場合もあります。

早期に訓練を開始しないといけないと聞いたのですが?

超早期に診断して治療を開始する必要はありません。これまでの調査でも、超早期に訓練を始めた赤ちゃんと、おうちでご両親がたくさん遊んで育ててくださり半年おくれて訓練を開始した赤ちゃんとでは、障害の改善度に違いはでていません。赤ちゃんはまずミルクを飲んで大きくなることがお仕事です。生後4から10カ月くらいの間に診断されて症状の程度に応じて訓練がはじめられれば遅すぎるということはありません。
病院の訓練は「おうちでやる訓練を習いに行く場」として考えていただければと思います。
訓練は当センターではなく、お住まいの地域の施設に紹介して行うことがあります。

お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立小児医療センター  

郵便番号330-8777 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2

ファックス:048-601-2201

検査や治療又は診療の内容に関する個別のご相談には応じかねます。
回答にお時間をいただく場合がございますので、ご了承ください。

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?