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掲載日:2024年2月27日
子どもの作業療法は、発達の遅れや偏りのあるお子さん達に対して、遊びを中心としたいりいろな作業活動を利用し、個々のお子さんの発達課題や現在から将来にわたる生活を考慮した治療を行います。また、家庭や学校、社会でいきいきと生活できるよう支援を行います。
例えば…手先が不器用、身体の使い方がぎこちない、落ち着きがない、動きが激しい、コミュニケーションがとりにくい、集団生活でのむずかしさがあるなど
感覚統合は、目、耳、手、身体からの感覚情報が脳でまとめられる過程で、遊び、対人関係、身辺処理、学習などの活動の基礎になります。この過程に問題のあるお子さんは、何かを見て、聞いて、触って感じてもそれに対して適切な反応が出来なくなります。作業療法士は、子どもが自発的な遊び、活動を通して感覚情報を上手にまとめて、適切な反応ができるようにアプローチしていきます。
手の機能(つかむ、つまむ、はなすなど)の発達を促し、日常生活に必要な巧緻動作、目と手の協調性の獲得を行います。
スプーン操作や更衣作業、介助法などの指導や、自助具(身辺処理技能をより容易に出来るように工夫した道具のこと)の提供を行います。
(下の写真)使いやすい箸や練習用の箸の例
縄跳び、はさみ、書字、リコーダー、定規など、そのお子さんに合った使い方の指導や介助法、用具の工夫などを行います。
(下の写真)鉛筆ホルダーや持ちやすい筆記具の例
はじめは評価になります。遊び場面の行動観察や、日常生活に関する問診、検査などを行いお子さんの発達状況や何が難しいのかについて把握します。
その後、結果をご家族にお話し、治療の必要性、頻度などについて検討し同意をいただきます。そしてプログラムの開始、経過フォロー、終了という流れになります。
診療形態は個別指導で行います。診療時間は、状況によって異なりますが、1回20分~60分で行います。
お子さんの症状に応じて、下記の外来への紹介状が必要です。
紹介状は、一般病院または保健センターから出してもらうことができます。
診察時、医師にご相談ください。
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