夜尿・遺尿外来(薬剤療法)

尿量を減少する目的で、多尿型（低比重）、混合型夜尿症に点鼻で用います。鼻閉、鼻炎がある場合には薬物の吸収が悪くなります。

過剰な水分摂取時に投与しますと水中毒（体内に水が過剰な状態）となります。投与前（おおむね投与3時間前）に水分制限を行うことを前提に使用します。夕食以後に過剰な水分を摂取したとき（コップに3杯以上の水分摂取）、点滴を行った日には投与を控えます。

抗利尿ホルモン様作用、副交感神経抑制作用、覚醒作用などが混在しており、薬理作用の詳細は不明ですが、いずれの病型でも比較的軽症例に用います。

悪心、気分不快、食欲低下、全身倦怠感などの症状を訴える頻度が比較的多く見られますが、大多数はそのまま継続可能ですが、時に投与方法の変更が必要となります。

副交感神経の働きを押さえ、膀胱容量を増やす目的で膀胱型、混合型夜尿症、昼間遺尿症に用います。

便秘、腹痛、まぶしがる、ものの見えが悪いなどを訴えることがあり、まれに口渇感、下痢なども見られます。症状が強い時には投与方法の変更が必要となります。

尿道の出口にある括約筋の緊張を高めて、膀胱容量を増加する目的で使用します。

手のしびれ、動悸、胸部不快感などが時にみられます。症状が強い時には投与方法の変更が必要となります。この薬剤は喘息の時にも使用する薬剤ですので、喘息治療を行っている場合には必ず申し出てください。