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掲載日:2019年12月3日

移植外科

移植外科のご紹介

移植外科長あいさつ

                (職歴・専門分野・所属学会)

埼玉県立小児医療センター移植センター長の水田耕一です。2019年4月に、18年間勤務した自治医科大学移植外科から異動してまいりました。

埼玉県立小児医療センターでの生体肝移植は、レシピエント手術を埼玉県立小児医療センター移植外科が、ドナー手術はさいたま赤十字病院外科が担当します。隣接する二施設は、いくつもの廊下で繋がった一体型の医療施設であり、「さいたま新都心医療拠点」として、総合周産期医療、救命救急医療など多くの高度医療を県民に提供してきました。移植センターでの生体肝移植は、これらに次ぐ二施設連携の医療です。連結する二施設間での臓器移植医療は国内初であり、新たな医療体制の先駆けでもあります。

埼玉県立小児医療センターは、2016年12月27日に、さいたま市岩槻区から、さいたま市中央区新都心へ移転致しました。入院している子どもたちが勉強する院内学校も、岩槻特別支援学校から、けやき特別支援学校と名前を変え、小児医療センターの7階の全フロアに、体育館、プール、図書室、音楽室、家庭科室など、様々な施設を完備した、わが国有数の充実した院内学校となっています。また、移転当初から開設された、家族宿泊施設の「ドナルド・マクドナルド・ハウスさいたま」は、国内初となる病院内(小児医療センターの6階)に設置されており、利用されるご家族からは大変喜ばれています。

このような素晴らしい環境のもと、私たちは、さいたま新都心医療拠点.・移植センターとして、埼玉県の末期肝硬変の子どもたちはもちろんのこと、関東甲信越・北陸・東北地方の肝移植を必要とする子どもたちとご家族のために、安全で安心な肝移植医療を提供することをお約束致します。

移植外科とは

移植外科は、2019年度(令和元年度)から、埼玉県立小児医療センターに新設された診療科です。隣接するさいたま赤十字病院と協力し、肝移植医療を必要とする子どもたちへ、安全な肝移植医療を提供します。スタッフ全員が所属した前任地(自治医科大学)では、年間10~15例のペース生体肝移植を実施し、移植後15年生存率95%と全国トップの成績を収めています。当センターでも同様の成績が得られるように、病院全体でひとりひとりの患者さんの診療にあたります。

対象となる疾患

胆汁うっ滞性疾患(胆道閉鎖症、アラジール症候群、進行性家族性肝内胆汁うっ滞症など)、急性肝不全(原因不明、ウイルス性、新生児ヘモクロマトーシスなど)、先天代謝異常症(Wilson病、OTC欠損症、CPS1欠損症、シトルリン血症、メチルマロン酸血症、プロピオン酸血症、メープルシロップ尿症など)、その他(肝芽腫、先天性門脈欠損症、原因不明肝硬変、先天性肝線維症など)

日本における小児肝移植の現状

わが国の生体肝移植は1989年の開始から30年を迎え、2017年12月までの症例数は約8800例、その内、18歳未満の小児生体肝移植例は全体の36%に当たる約3200例です。成人の生体肝移植が徐々に減少している中、小児生体肝移植は年間130~140例が恒常的に行われています。

小児肝移植の代表的な疾患は胆道閉鎖症で全体の約70%を占めます。その他、ウィルソン病、OTC欠損症などの先天代謝異常症が約10%、急性肝不全が約10%、肝芽腫などの悪性腫瘍が約5%と続きます。小児生体肝移植(n=3,175)の患者生存率は、術後1年、15年で、それぞれ、89.9%、82.8%であり、成人生体肝移植(n=5,620)の、82.2%、59.8%と比較して有意に高くなっています。この成績の差は、グラフト肝のサイズ、ドナーの年齢、術前他臓器合併症の有無などが関連しています。

小児肝移植の成績は胆道閉鎖症、アラジール症候群、OTC欠損症など生存率90%以上と予後良好な疾患が多いですが、乳児の原因不明の劇症肝炎、糖原病、原発性高シュウ酸尿症など、疾患の再発や移植後の内科的合併症から予後不良となっている疾患もあります。

新生児肝不全への肝移植や、門脈血流の乏しい胆道閉鎖症では肝移植手術手技において困難さを伴いますが、年長児から成人の胆道閉鎖症の手術適応の判断や、肝芽腫の再発例など、肝移植の適応やタイミングに苦慮する症例もあります。また、小児の場合、一定の頻度で、移植後長期に服薬ノンアドヒアランス(免疫抑制剤の飲み忘れ)により、肝機能障害を来す症例があるため、近年、肝移植後の長期フォローの重要性が認識されています。

特色と新しい取り組み

2016年12月27日に当センターがさいたま新都心へ移転したことにより、隣接するさいたま赤十字病院との二施設連携の先進医療が可能になりました。生体肝移植医療は、さいたま新都心医療拠点としては、救命救急医療、総合周産期医療に次ぐ3つ目の二施設連携の医療となります。

令和元年5月1日に、二施設による「さいたま新都心医療拠点移植センター」を開設致しました。今後、小児生体肝移植、新生児生体肝移植、生体ドミノ肝移植などの先進医療を展開していきます。

さいたま新都心医療拠点移植センターでは、埼玉県の小児三次医療機関の使命として、肝移植を必要とする子どもたちへ安全な肝移植医療を提供するだけでなく、関東甲信越、北陸、東北地域の小児肝移植を担当し、日本の小児肝移植医療において中心的役割を果たす施設を目指します。

医療機関の方へ(移植外科への受診、ご紹介いたただくには) 

当院では、2019年4月1日に移植外科が新設され、移植センターを開設いたしました。肝移植が必要なお子さんをご紹介いただく場合、下記の方法でご連絡をいただけますようお願いいたします。受診の日程を含めて、当センターの移植コーディネーターにご連絡いただきご相談くださるようお願い致します。

                  肝移植の希望、相談がある場合、移植センター移植支援室へ電話を。状況確認後、予約調整します。 

 

紹介元で準備していただくもの
紹介状
最近の腹部CTフィルムコピー
手術記録(胆道閉鎖症で手術既往があった場合)
その他、移植センターより依頼のあったもの
紹介時に患者さんが必要なもの
紹介状
最近のCTフィルムコピー
手術記録
保険証

母子手帳

小児慢性医療兼(お持ちの方の場合のみ

 

お子さんが入院中で、ご家族だけの受診の際は、保険診療の規則から、自費診療(6歳未満は3,570円、6歳以上は2,820円)になる旨、お伝えください。
何かございましたら、いつでもご連絡ください。

埼玉県立小児医療センター移植センター移植支援室
小児看護専門看護師・移植コーディネーター 田村恵美

外来診察日程

移植外来は、週2回行っております。合わせて、午後の初診と再診は移植看護外来を開設しております。不明な点がございましたら、いつでもお問い合わせください。

移植外来

診察日 月曜日 金曜日
午前(再診)

水田

井原

午後(再診)

水田

井原

午後(初診)

水田

井原

 

移植看護外来

診察日 月曜日 金曜日
午前(再診)

田村

田村

午後(初診)

田村

田村

初診で曜日が合わないようであれば、調整いたします。

 

 

移植外科スタッフ紹介

移植センター長・移植外科科長

水田 耕一(みずた こういち)

●略歴

熊本大学医学部卒業

東京大学大学院卒業

東京大学第二外科

国保旭中央病院外科

東京大学小児外科

自治医科大学移植外科教授

●専門分野

小児肝移植、小児肝胆道疾患

●所属学会

日本外科学会(代議員・指導医)、日本小児外科学会(評議員・専門医)、日本移植学会(代議員・認定医)

日本肝移植学会(世話人)、日本消化器外科学会、日本肝胆膵外科学会、日本小児科学会

日本周産期・新生児医学会、日本小児栄養消化器肝臓学会、日本小児肝臓研究会(運営委員)

スタッフ紹介

 

氏名 井原 欣幸(いはら よしゆき)
役職 移植外科医長
略歴

旭川医科大学医学部卒業

大阪大学大学院医学研究科卒業、大阪大学にて初期臨床研修、国立病院機構呉医療センター外科(消化器外科)

大阪府立母子保健総合医療センター外科(小児外科)、大阪大学医学部麻酔救急蘇生科

近畿大学医学部奈良病院小児外科、大阪大学医学部小児成育外科、自治医科大学外科学講座移植外科

英国ロンドンキングスカレッジ移植外科

Clinical Fellow, Liver Transplant Unit, King’s College Hospital, London UK

専門分野

小児肝移植・小児肝胆膵外科・小腸移植・移植免疫学

所属学会

日本外科学会、日本小児外科学会、日本移植学会、日本肝移植学会、日本小児放射線学会(評議員)

日本小児栄養消化器肝臓学会、日本肝胆膵外科学会、日本周産期新生児学会、日本小児泌尿器学会

日本小児救急医学会、日本小腸移植研究会、IPTA(International Pediatric Transplant Association) Member

 

氏名 平田 雄大(ひらた ゆうた)
役職 移植外科医員
略歴

福島県立医科大学医学部卒業

太田西ノ内病院初期研修医、自治医科大学移植外科、山形県立中央病院外科

専門分野

消化器外科・肝移植

所属学会

日本外科学会(外科専門医)、日本消化器外科学会(消化器外科専門医・消化器がん外科治療認定医)
日本移植学会(移植認定医)、日本肝臓学会(肝臓専門医)、日本小児外科学会、日本肝胆膵外科学会、日本肝移植学会

 

氏名 田村 恵美(たむら めぐみ)
役職 移植コーディネーター・小児看護専門看護師
略歴

東海大学医療技術短期大学第一看護学科
北里大学看護学部、慶應義塾大学文学部、兵庫県立看護大学大学院(現:兵庫県立大学大学院)、
順天堂大学医学部附属順天堂医院、筑波大学附属病院

専門分野

小児看護、肝移植、救急・集中医療ケア

所属学会

日本小児看護学会

(評議員/災害対策委員(地区リーダー)・広報委員会・移植関連協議会世話人)

日本家族看護学会、日本小児がん看護学会(理事)、日本移植学会、日本子ども虐待防止学会、日本小児救急医学会

日本看護科学学会、日本移植・再生医療看護学会、日本専門看護師協議会(評議員)、日本集中治療研究会

 

 

 

 

 

お問い合わせ

病院局 小児医療センター  

郵便番号330-8777 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2

ファックス:048-601-2201

検査や治療又は診療の内容に関する個別のご相談には応じかねます。

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