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掲載日:2024年3月11日

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科のご紹介

外来診療日程

  • 感冒症状、特に咳がある場合は、検査(聴力検査、レントゲン等)ができませんので、症状改善後に受診をお願いいたします。
  • 再診予約は6ヶ月前より開始となります。1年おきの再診の方は数か月前後しても構いません。
    (なお、緊急性が高い場合は、かかりつけ耳鼻咽喉科医師等からの連絡が必要となります。)

耳鼻咽喉科について

埼玉県立小児医療センター・耳鼻咽喉科では主に4つの分野を柱に、
適宜、言語聴覚士(ST)や認定看護師と共に評価や指導を行い診療にあたります。

1.難聴(診断・精査・治療)
2.手術(耳、鼻、口腔、咽頭、喉頭、頸部の各領域)
3.在宅気管切開
4.いびき・睡眠時無呼吸の精査・診断・治療
5.その他(言語、喉頭評価等)

耳鼻咽喉科写真



クリックすると拡大されます。(PNG:863KB)


耳鼻咽喉科診察室:診察室3室、診察ユニット、外来手術用顕微鏡(Leica2台、Zeiss1台)、電動昇降式診察ベッド3台、内視鏡3台が設置。
聴力検査室:聴力検査室3室(乳幼児対象2室、小児対象1室)、補聴器外来室1室、鼓膜麻酔室1室

1.難聴:新生児~

難聴診断精査、補聴器、療育まで

産科での新生児聴覚スクリーニングで要再検となった児の精密聴力検査実施機関に指定されております。
初診日にABR検査(睡眠下)施行及び結果説明を試みる早期対応については、全国的にも珍しく当科ならではの特徴です。
外来は耳鼻咽喉科「1歳未満難聴」の予約をお取りください。(1日3名までを対象としております。)
8時30分に耳鼻咽喉科を受診いただき、9時00分頃(睡眠下)ABR検査を開始しますのでミルク等のお時間にお気を付けください。
8時30分頃、空腹で泣いている状態にあると比較的ABR検査中は深く眠りやすくなります。
深い眠りが必要なため赤ちゃん用の眠剤(シロップ)を使用することが多いですが、それでも入眠できない赤ちゃんもしばしばおります。
お昼までに検査できた場合は、当日中に結果を説明いたします。できなかった場合は、再予約いただき後日検査いたします。

<2023年1月から12月までの件数>
(生理検査)

検査名

件数

ABR 491件
ASSR 33件(故障の時期あり)
OAE 389件

<2023年1月から12月までの件数>
(言語聴覚士(ST))

検査名

件数

標準純音聴力検査 728件

遊戯聴力検査

(Play,Peep Show,COR,BOA)

2,285件
ティンパノメトリー 289件
補聴器適合検査 794件
耳小骨筋反射検査は適宜施行しています。

 


早期発見、難聴精査、補聴器装用、療育開始が重要とされ、1-3-6ルール(最近では1-2-3-)で、
生後1か月以内に難聴確定、3ヶ月以内に補聴器装用開始、6ヶ月以内に療育機関へとつなげることで言語能力の獲得が有効とされます。
先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症が原因による難聴は感染免疫科と連携し精査が可能となり聴力改善の可能性が高まりました。
また、遺伝子検査についても遺伝科と連携して適宜行っております。
難聴診断で難渋するANSD(Auditory Neuropathy Spectrum Disorder)、AN(Auditory Nerve Disease)など
特殊な難聴児に対しても専門とし、早期診断・治療へすすめます。

 

難聴ベビー外来(2000年開設、コロナ時期3年間は中止)

1歳未満の両側約70dB以上の感音難聴が判明した場合は、難聴ベビー外来で対応し、難聴原因精査、聴覚管理、補聴器調整、
その後の療育への橋渡し的な存在として連携をとります。
チーム医療(耳鼻科、各診療科、言語聴覚士(ST)、看護師、社会福祉士、保健師、難聴児を持つボランティア)での対応、
また、長年好評である楽器を使った音楽療法や、親への講義を行っております。

難聴ベビー外来4
クリックすると拡大されます。(PNG:521KB)

お子さんの発達に合わせた方法で適宜行います。
(発達の遅れがある場合でも対応できます。)

 

2.全身麻酔科手術(耳、鼻、口腔、咽頭、喉頭、頸部の各領域)※手術内訳をご参照ください

  • 鼓室形成術:癒着性中耳炎に対するCartilage palisading techniqueを用いた鼓室形成術や、聴力改善手術は可能な限り
    就学前までに試験的鼓室解放術や難易度の高い聴力改善手術にも積極的に取り組んでおります。
  • 鼓膜チューブ留置術(一側の場合、鼓膜の状態や本人の様子により、局所麻酔下で行う場合もあります。)
  • 副耳切除術(大きさや部位により、外来での結紮術または全身麻酔科での切除術を行います。)など

3.在宅気管切開管理

医療の進歩と共に新生児の救命率も高くなり、年々気管切開の患者数は増加傾向にあります。
認定看護師と共に情報共有を行い、ご家族及び療養機関、就学先小学校等の連携を重視したサポート体制で診療にあたっております。

4.いびき・睡眠時無呼吸の精査・診断・治療

扁桃、アデノイドの大きさのみではなく、airwayとなる鼻から喉頭レベルの評価を重視しております。
慢性の咳(喘息など)や慢性鼻炎の治療は積極的に治療を行った上でアプノモニターでの精査などの上、治療を決定いたします。
必要がある児にはポリソムノグラフィー(入院)を実施し、客観的評価を行い手術適応の判断をいたします。
近年はハイリスク児(3歳未満、合併症、頭蓋骨顔面形態異常等)の手術相談が増えており、
治療方法を検討し各関係科と協力して術後管理にあたっております。
特に重症タイプには手術後にC-PAP導入の必要性などを想定しながら治療をすすめております。

5.その他

言語:ことばの発達遅延、ことばの数が少ない、発音が不明瞭、構音障害の場合、まず聴力が影響していないか適した聴力検査により評価し、
口腔内(舌小帯、口蓋裂、粘膜下口蓋裂など)鼻咽腔閉鎖不全の診察の後、言語聴覚士(ST)による評価・指導等を行います。
舌小帯短縮症に対しては、哺乳・摂食・構音に影響する場合は、舌小帯形成術(全麻下)を検討します。

喉頭・嚥下機能評価:喘鳴評価では喉頭ファイバー下にて鼻から喉頭レベルの観察。
またNICU及びGCUより哺乳障害を認める場合、嚥下認定看護師と共に評価・指導を行います。

サンタさん

難病ネットワークのご好意により、2005年から毎年、患者さんへのプレゼント配布のイベントがあります。
2004年に事務所へご挨拶に伺ったことがきっかけで始まり、12月の気管切開外来日には、耳鼻咽喉科外来前で、
サンタさんと一緒に写真が撮れます。

クリックすると拡大されます。(JPEG:1,476KB)

 

 補聴器の交付・修理のための医師意見書を希望される方へ

  • 補聴器の交付・修理の費用助成申請のため医師意見書の作成を希望する場合、以下3点を当センター2階総合受付窓口(2)にご提出ください。
  1. 医師意見書用紙
    (各市町村からお取り寄せください)
  2. 「補聴器・イヤーモールド交付修理意見書 作成希望用紙」(当センター所定用紙)
    交付・修理を受ける内容についての詳細をご記載ください。
    「補聴器・イヤーモールド交付修理意見書 作成希望用紙」のダウンロード(PDF:90KB)
  3. 見積もり
    (意見書作成時に内容確認に使用します。各市町村長宛となります。)
    補聴器を修理・購入する業者からお取り寄せください。
  • 書類の依頼の際は、事前に当センター総合受付(代表:048-601-2200)にご連絡ください。
  • 意見書作成は、当センター耳鼻咽喉科をかかりつけにしている方に限らせていただきます。

耳鼻咽喉科の診療実績

年度 2020年度 2021年度 2022年度
手術件数 221
(外来手術を含む)
240
(外来手術は含まない)
262
(外来手術は含まない)
  • 自科で複数手術施行の場合は、主たる手術のみ1件と数える。他科と併施した手術は1件と数える。
  • 麻酔科鎮静によるCT及びMRI検査は含まない。

耳手術内訳

手術内容 2020年度 2021年度 2022年度
鼓室形成術 20 21 27
試験的鼓室開放術 1 0 0
先天性耳瘻孔摘出術(両側) 3 3 1
先天性耳瘻孔摘出術(片側) 12 7 10
副耳切除術 4 (両側)2
(片側)1
5
外耳道形成術 2 1 3
鼓膜チューブ留置術(全麻)(両側) 40 71 63
鼓膜チューブ留置術(全麻)(片側) 4 14 9
鼓膜チューブ留置術(外来、局所麻酔下) 36 28 18
アブミ骨手術 0 0 1
外耳道異物摘出術 0 3 4
その他 4 7 7
合計 126 130 130

鼻手術内訳

手術内容 2020年度 2021年度 2022年度
上顎洞後鼻孔ポリープ切除術 2 2 0
内視鏡下鼻内副鼻腔手術 1 3 (両側)1
(片側)3
鼻出血止血術 4 3 4
鼻中隔矯正術・下鼻甲介切除術 0 0 3
両側下鼻甲介切除術 1 0 0
両側後鼻孔閉鎖症手術 0 2 0
後鼻孔閉鎖症手術 0 0 3
その他 5 2 7
合計 13 12 21

口腔・咽頭・喉頭・頸部手術内訳

手術内容 2020年度 2021年度 2022年度
両側口蓋扁桃摘出術&アデノイド切除術 22 40 32
両側口蓋扁桃摘出術 23 24 30
アデノイド切除術 7 8 9
舌小帯形成術 2 5 14
舌下腺摘出術 (両側)1
(片側)1
0 2
舌根嚢胞切除術 0 3 0
直達喉頭鏡(検査を含む) 4 0 4
喉頭微細手術 2 2 0
下咽頭梨状窩瘻摘出術 0 1 0
気管孔肉芽切除術 4 2 0
気管切開孔閉鎖術 3 2 0
気管孔形成術 0 0 2
甲状腺右葉切術 0 1 0
顎下腺摘出術 1 0 1
耳下腺全摘術 1 0 0
頸部膿瘍切開排膿術 3 2 0
咽後膿瘍及び扁桃周囲膿瘍切開排膿術 0 0 3
その他 8 8 14
合計 82 98 111

耳鼻咽喉科のスタッフ紹介

浅沼科長

名前

浅沼 聡

役職

科長兼部長

専門(得意分野)

小児耳鼻咽喉科学

資格

日本耳鼻咽喉科学会認定専門医

最終学歴

山形大学医学部卒

 
安達先生

名前

安達 のどか

役職

医長

専門(得意分野)

小児耳鼻咽喉科学

資格

日本耳鼻咽喉科学会認定専門医、耳鼻咽喉科専門研修指導医

最終学歴

佐賀医科大学医学部卒

 
今井先生
名前 今井 直子
専門(得意分野) 小児耳鼻咽喉科学
資格 日本耳鼻咽喉科学会認定専門医

お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立小児医療センター  

郵便番号330-8777 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2

ファックス:048-601-2201

検査や治療又は診療の内容に関する個別のご相談には応じかねます。
回答にお時間をいただく場合がございますので、ご了承ください。

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