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掲載日:2023年8月17日
抗がん剤による嘔気・嘔吐は、使用する抗がん剤の種類や投与量や治療を受ける患者さんの状態によっても異なります。嘔気・嘔吐に対して制吐剤を使用していきます。治療が終了して4日~1週間くらいで少しずつ良くなります。
抗がん剤は血液の中に入り、全身にいきわたります。抗がん剤は細胞分裂が活発な細胞に作用するため、がん細胞だけでなく、体毛・口粘膜・骨髄などの正常細胞にも作用します。脱毛は抗がん剤が毛根の毛母細胞に作用した結果起こります。また、使用する抗がん剤の種類や量・組み合わせなどによっても脱毛の程度が異なります。脱毛はがんによる病気の進行や新たな病気の出現ではありません。抗がん剤による脱毛は一時的なもので、治療後2~3週間で抜け始まります。治療終了後1~2ヶ月で再生が始まり、3~6ヶ月でほとんど回復します。再生した毛髪は脱毛前と比べて、性状や色彩が異なることもあります。
個人差はありますが、抗がん剤使用後2~3週間で抜け始めます。脱毛は髪を洗ったり、とかしたり、枕に抜けた毛が付いているのが目立ちます。脱毛は全体的であったり、部分的であったり、体毛が抜けることもあります。
血液は骨髄でつくられています。骨髄は骨の中心部分にあり、細胞分裂が活発な組織です。抗がん剤は細胞分裂が活発な組織に作用するため、骨髄に影響を及ぼし、血液をつくる働きが低下します。これを骨髄抑制といいます。
細胞寿命の短い白血球や血小板の減少が赤血球の減少に比べ、化学療法後早い時期ににみられます。
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