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掲載日:2024年3月8日

検体検査部門

検体検査とは 

患者さんから血液や尿、便、細胞などを採取します。そしてそれらを化学的あるいは形態学的に検査するものです。検体検査は病気の診断だけでなく、治療の方針を決める大きな手助けにもなります。治療経過の確認や重症度の判定、回復の度合いを調べる際に利用されています。

生化学検査 主に患者さんの血清(血液の上澄み)を用いて検査を行います。
肝機能や腎機能、電解質等を調べます。
自動分析装置を用いて一度に多数の項目を測定します。
血清・免疫検査 免疫反応を応用した検査です。
腫瘍マーカー・感染症・ホルモン・血中薬物濃度を測定します。
自動免疫測定装置でほとんどの項目が測定できます。
治験検体 当センターで治験に協力していただいている患者さんの検体を処理します。
取り扱い条件が厳密に定められていますので、細心の注意が必要です。
血液検査 血液検査室では、貧血や白血球数を調べる検査、血の止まりやすさを調べる検査を
行っています。
また、血液腫瘍を中心とした特殊な検査も行っています。
一般検査 尿を調べることで腎機能・尿路感染症などがわかります。
また尿を顕微鏡で調べると尿路のがんがみつかることもあります。
輸血管理室 輸血管理室では患者様が安心して医療を受けられるように、日赤センターとの連携のもと、
業務を行なっています。
細菌検査 細菌検査とは、細菌(微生物)による感染を受けた臓器の分泌液(喀痰、膿など)や血液、
髄液、尿、便などから、病気の原因となっている細菌を検出し、その原因微生物に効果の
ある抗生物質を調べる検査のことです。
また抗菌薬剤に耐性の微生物(多剤耐性菌など)を検出し、院内感染対策に重要な役割
を果たしています。
外来採血室 採血室では、採尿・採血・出血時間の検査・採痰を行っています。
喀痰の容器・便検査の容器を渡し、取り方の説明をしています。

 

 

生化学検査 

検査内容

分析方法

採血された検体を遠心分離して血清と呼ばれる血液の上澄みを分析します。
蛋白や酵素、電解質など、体の情報を総合的に調べます。
ほとんどの項目は自動分析装置で測定できます。測定結果は正確で速やかに報告できるよう、検査システムで管理しています。

分析項目

TP,ALB,T-Bil,D-Bil,I-Bil,T-Cho,TG,HDL-Cho,ALP,LDH,AST,ALT,γ-GTP,ChE,CK,AMY,P-AMY,S-AMY,UN,CRE,UA,Na,K,Cl,Ca,P,Glu,CRP,LDL-Cho,P-ALB,Zn,Mg,Fe,UIBC,TIBC,IgG,IgA,IgM,RPR,アンモニア,ヘモグロビンA1c,CK-MB

分析装置

生化学分析装置

Alinity

2台

血液ガス分析装置

RAPIDPOINTe500

2台

ヘモグロビンA1c測定装置

HLC-723G11

1台

自動分析装置・分注装置

自動分析装置 Alinity

検査分析装置2023


検体前処理分注装置 LabFLEX 2600×1台 

生化学検査2

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血清・免疫検査 

検査内容

分析方法

採血された検体を遠心分離して血清と呼ばれる血液の上澄みを分析します。
血清は分注機で測定機器別に自動で分注されます。
感染症、腫瘍マーカー、ホルモン、血中薬物濃度を測定します。
当センターでは特に腫瘍マーカーに力を入れていますので多くの腫瘍マーカーは診察前に結果がわかります。

分析項目

CEA,CA19-9,AFP,CA125,PSA,F-PSA,SCC,CA15-3,シフラ,PIVKA2.,KL-6,ProGRP,NT-proBNP,トロポニン I,ST-439,TP抗体,HBs抗原,HBs抗体,HBc抗体,HBe抗原,HBe抗体,HCV抗体,HTLV-1抗体,HIV抗体,シクロスポリン,メソトレキサート,FSH,IL-2レセプター,エストラジオール,バンコマイシン,タクロリムス,ACTH,コルチゾール

分析装置

免疫測定機器

Alinity

2台

免疫測定機器

ルミパルス G1200

2台

免疫測定機器

AIA CL-2400

1台

ルミパルス G1200 

g

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治験検体 

実施内容

治験にご協力されている患者さんの血液検体をお預かりします。
検体は、遠心速度や保存温度などの取り扱い条件が厳密に決められているので、細心の注意をはらって適切に処理します。
その後、治験の業者に受け渡すまでの間、検査室で保存しています。

 

令和2年

令和3年

令和4年

治験種別 68 70 88
治験数 786 856 849

 

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 血液検査 

血算

  • 白血球・赤血球・血小板など、血液に含まれる細胞の数を測定します。白血球は、免疫の機能によってさらに5つに分類され、炎症の有無や免疫力がわかります。赤血球・血小板からは、貧血の有無や血液の止まりやすさがわかります。
  • 染色した血液細胞を顕微鏡で観察し、異常細胞の出現や形態の異常がないかを検査することがあります。

測定機器

XN-3100/SP-50(Sysmex)

XN-1000(Sysmex)

血液検査画像4 血液検査機器画像5 分析装置6

凝固検査

  • 血液が固まることを凝固といい、その塊が分解されていくことを線溶といいます。
  • 凝固系検査は、術前スクリーニングや抗凝固薬のコントロールに用いられます。
    また、凝固過程で必要な凝固因子は、多くが肝臓で作られているため、肝機能の指標にもなります。
  • 線溶系検査は凝固系検査と併用し、播種性血管内凝固症候群(DIC)の診断補助などに用いられます。

測定機器

CP-3000(積水メディカル)

cp3000

骨髄像

骨髄から採取された骨髄液を染色・観察することで、細胞の種類・比率がわかります。白血病など血液疾患の診断・治療効果の判定をする検査です。

特殊染色を行うことで、白血病のタイプを分類することができます。

分析装置8 分析装置9

細胞表面マーカー

  • 白血球は、細胞の種類により膜表面に特異な抗原をもっています。この抗原に対する蛍光標識抗体を用いて、白血球の膜表面にもつ抗原を調べる検査です。
  • 血液腫瘍細胞を検査することで、白血病や悪性リンパ腫などのタイプがわかります。

測定機器

BC NAVIOS EX (ベックマン・コールター)

測定機器2

染色体検査(G分染法・FISH法)

  • 血液疾患では、病態に特異的な染色体異常が知られており、診断・治療効果の判定ができます。腫瘍細胞が減少すると、異常をもつ染色体も減っていきます。
  • FISH法は染色体の特定の領域を蛍光色素で標識し、観察されるシグナルによって異常の有無を検出します。
  • G分染法の結果をふまえFISH法をおこなうことで、より精度の高い検査をすることができ、経過観察に役立ちます。また、分染法では判別できない異常を検出することもできます。

測定機器

CytoVision(Leica)

proscan3

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一般検査 

一般検査とは

 一般検査室は、主として尿中に含まれる蛋白、糖、赤血球、白血球、細菌、がん細胞などを、試験紙や顕微鏡を使いどの程度出現しているかを調べる検査室です。

 他に便中の赤血球(ヘモグロビン量)の測定や髄液中の細胞数などを測定しています。

一般検査室紹介

一般検査1 一般検査室2

外来採血室となりにある男子トイレの写真です。ここで尿を採取してもらいます。


一般検査3

 

 

トイレ奥にある検体提出窓口です。

 

窓口の向こう側が一般検査室です。


機器3一般検査室内の、尿定性と尿沈査を測定する機械です。


一般検査5 一般検査6

顕微鏡で尿沈渣を鏡検しています。モニターに沈渣を映しディスカッションします。

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輸血管理室 

輸血管理室の紹介

輸血管理室では患者様が安心して医療を受けられるように、赤十字血液センターとの連携のもと、以下の事を中心に業務を行なっています。

輸血検査

血液型検査

輸血をする際に血液型が違うと重篤な副作用が起きます。輸血をする前に1人1人のABO血液型・Rh血液型を調べ、各々の血液型に合わせた輸血用血液製剤を赤十字血液センターより取り寄せます

不規則性抗体検査

血液型はABO血液型・Rh血液型以外にもたくさんの種類があります。そのため、血液製剤のABO血液型が一致していても適合しない場合があります。その原因となるのが不規則抗体です。輸血前に不規則抗体検査を実施し、1人1人に最適な血液製剤を赤十字血液センターより取り寄せます。

交差適合試験

実際に輸血をする際に行う検査です。各患者さんの血液と赤十字血液センターより取り寄せた血液製剤を検査し、1人1人に最適な血液製剤を準備します。

血液製剤管理

血液製剤の保管

赤十字血液センターより取り寄せた血液製剤は体内に入れる非常に重要なものです。輸血管理室では血液製剤専用の保冷庫・冷凍庫を使用して、24時間体制で厳重な温度管理をしながら血液製剤を保管しています。

オーソビジョン1

全自動輸血検査装置(オーソ ビジョン)

輸血管理室2

血液製剤専用保冷庫

その他に輸血療法委員会の開催、外部精度管理の参加、輸血情報の院内広報等を実施し、病院全体で安全な輸血が行なわれるよう取り組んでいます。

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細菌検査 

細菌検査とは…

 患者さんから採取した検体(喀痰、尿、便、血液、髄液、膿など)から感染症の原因微生物を検出し、効果のある抗菌薬を調べる検査のことです。

 近年薬剤耐性菌が問題となっていますが、がんセンターという病院の特性上、免疫力が低下している患者さんが多く、日和見感染症の病原微生物検出にも力を入れています。

 また、ICT(感染制御チーム)やAST(抗菌薬適正使用チーム)にも参加し、薬剤耐性菌の動向など、院内感染対策に必要な情報を常に発信しています。

血液培養のグラム染色

検査)血液培養のグラム染色

培養されたコロニー

培養されたコロニー

 

機器

 全自動細菌分析装置 マイクロスキャンWalkAway96Plus

walkaway96plus 検査材料を数種類の寒天培地で培養、起炎菌と推定されるコロニー(菌塊:集落)を得ます。

 この自動分析装置では、推定される菌種に応じてパネルを使用、(1)菌名同定検査、(2)薬剤感受性検査を同時に測定可能で、通常18~24時間で検査完了となります。

 耐性菌のスクリーニングにおいても米国基準であるCLSIを採用、サーベイランスや院内感染対策など、細菌検査室の主力機器となっています。


  自動血液培養装置 BacT/ALERT3D

細菌検査2

 

 

 採血された血液を専用ボトル2種類(好気・嫌気)に分けて入れます。

 

 この自動血液培養装置に各ボトルを投入します。

 血液中の菌量にもよりますが、培養開始から1~2日で菌を検出、陽性判定を呈してきます。陽性になったら、グラム染色を実施し、顕微鏡所見を主治医へ迅速に報告します。

 その後、培養しコロニーを得、同定と薬剤感受性検査を実施します。


 全自動遺伝子解析装置 GENECUBE

細菌検査3 材料中(喀痰など)の遺伝子抽出からPCR法(Polymerase Chain Reaction)による遺伝子高速増幅から解析、結果判定までを全自動で行う装置です。

 抽出するDNAは結核菌群:TB/非結核菌群:MACで結核診断の補助検査となります。

 通常、抗酸菌の培養・同定には数週間を要しますが、この装置は当日中に臨床への迅速報告が可能となっています。


質量分析装置 MALDI Biotyper

機器画像6

微生物の同定(菌名を出す)を行うことができる装置です。

 検査材料を培地に培養し、得たコロニーを専用プレートに塗布して、装置にかけると約10分で菌名を得ることができます。

 迅速に菌名を報告できるようになったことで、血液培養陽性時など抗菌薬の適正使用に役立てています。 

 

 

 

 

 

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外来採血室 

外来採血室では

 採血室では、採尿・採血・出血時間の検査・採痰を行っています。

喀痰の容器・便検査の容器を渡し、取り方の説明をしています。

実施している業務

  • 採尿
  • 採血
  • 出血時間の検査
  • 採痰
  • 喀痰・便の容器を渡す

主な機器紹介

外来採血室1自動受付機 

診察券を裏返して、矢印の方向に入れてください。

受付票と診察券が出てきます。

尿検査がある時は、尿カップも出てきます。


外来採血室2採血管準備システム

患者さんごとに採血管が準備され、1つのトレイに入って出てきます。

患者番号による照会も行えるシステムです。

 

 

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お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立がんセンター  

郵便番号362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室780番地 埼玉県立がんセンター

ファックス:048-722-1129

※※お問い合わせフォームご活用時の注意点※※

上記フォームからの受診や治療等に関するお問い合わせについては、医療上の安全確保のため回答しておりません。
受診や治療等に関するご相談は、患者サポートセンターへ直接お電話でお問い合わせください。
担当の者が内容を伺い対応させていただきます。
なお、既にがんセンターを受診している方の場合は、診療科外来へお問い合わせください。

【患者サポートセンター連絡先】
電話番号:048-722-1111(代)※「患者サポートセンターに相談したい」とお伝えください。
受付時間:平日9時~12時、14時30分~15時30分

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