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掲載日:2023年9月22日
患者さんから採取された組織や細胞の形態を顕微鏡で観察し、病変の診断や病期・予後の推定および治療効果の判定を行うことを病理診断といいます。主に検査技師が病理標本を作製し、その標本を病理医が観察して最終的な診断結果が臨床医へ報告されます。
病理診断業務は、組織診、細胞診、病理解剖の3つに分けることができ、全ての業務は病理医と検査技師が密接に協力して行っています。
組織標本作製
手術もしくは生検で採取した臓器や組織から検査技師が組織標本を作製し、病理医が診断しています。病理医はこの標本を顕微鏡で観察し、良性・悪性の診断や癌の広がり、がんの悪性度などについて検索しています。臨床側に報告した診断結果は治療方針の決定に使用されます。また、手術中に行われる迅速病理検査では15~20分ぐらいの短時間で凍結標本が作製され、病理医が手術中に診断します。
細胞診
細胞を顕微鏡で観察し、がん細胞をスクリーニングする検査です。検体採取の際、患者さんへの負担が少ないため簡単に反復検査が行えます。
主な検体として、
があります。これらの検体を元に標本を作製し、細胞検査士が顕微鏡で異常細胞の有無を観察し、細胞診専門医が診断します。
病理解剖
医療行為を受けていた患者さんが亡くなった場合、ご本人あるいはご遺族の了解の下に、その疾患の原因や経過を明らかにするために行なわれる解剖を病理解剖といいます。病理解剖を行なうことによって、死亡の原因となった疾患の探求や治療効果の判定などが可能になります。
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