• トップページ
  • 診療のご案内
  • センターのご紹介
  • 当施設について
  • 診療関連部門診療科のご案内
  • 採用案内

ここから本文です。

 

掲載日:2020年4月2日

整形外科

特色・専門分野

  • 当科では、骨や体の柔らかい部分のいたるところにできる「できもの」の診断と治療を行っています。
  • 良性腫瘍の治療も行います。「様子をみてよい」と言われたことのある患者様も、専門的に治療の適応を判断しますのでご相談ください。
  • 良性か悪性かわからない腫瘍でも、診療をお引き受けしています。
  • 「希少がん」の治療を行っています。サルコーマ(肉腫)、原発不明がん、癌肉腫、良悪中間の腫瘍などと診断された患者様に対して、チーム医療を提供しています。
  • 当科では他の取り組みとして、当院で治療を行うすべてのがん患者様の「骨と筋肉の健康ケア」の役割を担っています。詳しくは「がんロコモーティブシンドローム対策」の項目をご覧ください。

骨や軟部の「できもの」の診断方法

  • 良・悪性の判別は、たとえ“脂肪のかたまり”であっても画像検査ですべてを決めることはできません。当科では腫瘍の正確な良悪性診断を行っています。
  • 体の柔らかく浅い部分にできた腫瘍は、できるだけ外来で針生検を行います。良悪性の診断結果が出るまではおよそ1~2週間かかります。骨の中や体の深部にできた腫瘍は、CTガイド生検や全身麻酔での切開生検を行う場合があります。診断方法は担当医にご相談ください。

サルコーマとは?

  • 肉腫(サルコーマ; Sarcoma )とは骨や軟部組織に生じる悪性腫瘍で、よく知られている肺癌や胃癌といった粘膜などの表面から出た「癌」と異なり、全悪性腫瘍のうちの1%前後と稀な病気です。軟部組織とは脂肪、筋肉、腱、神経、血管などを指し、これらは全身に含まれる組織であるため、肉腫(サルコーマ)は、手足や体幹部(胸部・腹部・腰・背中)など体のあらゆる部位に発生します。当科では発生部位によらず、肉腫(サルコーマ)の診療に当たります。

治療可能な腫瘍の一覧

骨軟部腫瘍は多数の組織型からなりますが、非常に稀な「希少腫瘍」を含めてほとんどすべての病名に対応可能です。以下、当科で治療可能な主な腫瘍名を記載します。

当院で治療可能な腫瘍の一覧(PDF:112KB)

サルコーマの治療

1.手術療法
  • 肉腫(サルコーマ)を完全に取りきるためには、再発を防ぐための安全かつ十分な切除法を熟知した整形外科医による手術が必要です。当科では筋膜・骨膜など、腫瘍進行のバリアーとなる体内組織を利用し、十分な健常組織で腫瘍を包み込んで切除する安全な切除縁の概念に基づいた手術を行っています。
  • 小児や若年者に発生する骨の悪性腫瘍の代表である骨肉腫は、早期に微小転移が生じるため、切開生検による診断がつき次第早急に化学療法(抗がん剤)を開始しています。一部の術前化学療法無効例を除きますが、原則的に患肢温存手術(手足を切断しない手術)を行っています。
  • 重要な神経・血管などに肉腫が近接する場合の安全な切除法として、In Situ Preparationという手法を行っています。これは術前画像検査で腫瘍が神経・血管と接していると予想される場合に、一旦ビニールシートで隔離して体内での腫瘍播種を防止しながら、神経・血管を腫瘍から剥離して安全にこれらを温存する方法です。この方法により、手足の切断を避けることができる場合があります。また本法により神経を温存することで機能損失を少なくすることが可能です。適応については、ご相談ください。
  • 現在当センターは503床、12手術室で運用しており、手術までの待ち期間を約2週間で対応できるよう心掛けています。
2.放射線療法、薬物療法

肉腫(サルコーマ)は稀な病気である上に発生部位もタイプ(組織診断名)も多彩なため、薬物療法や放射線療法の効きやすさも様々です。中には手術ができないほど広がった状態で見つかった方でも、手術療法のほか放射線療法、抗がん剤などの薬物療法を組み合わせた集学的治療によって治るタイプがあり、その機会を逃してはなりません。逆に薬物療法などが効きづらいタイプも多く、いずれも当院では抗がん剤の専門医と密に連携し、分子標的薬などの新規の薬剤による治療も行いながら、患者さんの生活に沿って治療を行っています。
また別の選択肢として、稀な病気ゆえに定まった治療が少ないことから、よりよい治療を目指した臨床試験または治験と呼ばれる新しい治療の試みも提案できるよう他施設と連携する体制を取っています。

がん遺伝子パネル検査について

  • 当センターはがんゲノム医療中核拠点病院であり、「がんゲノム医療」を推進しております。治療法が決して多いと言えないサルコーマにおいても、標準治療が終了した患者様においてゲノム医療の可能性を調べる「遺伝子パネル検査」を行っています。詳しくはがん遺伝子パネル検査をご覧ください。

院内カンファレンス

  • 当科ではきわめて発生頻度の少ないいわゆる「希少がん」に含まれるサルコーマ(肉腫)患者さまについて、複数の診療科や他のメディカルスタッフを交えた会議を行って治療方針を決定しています。「サルコーマカンファレンス」の名称で、月1回会議を開催しています。これにより、医師1人の判断ではなく、複数の医師やコメディカルスタッフの意見をもとにした総合的な治療判断が可能となっています。

がんロコモーティブシンドローム対策

1.がん治療と整形外科の関わり
  • 分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場、それらの有効な使用対象をあらかじめ検査するコンパニオン診断や、がん組織の遺伝子パネル検査など、昨今のがん治療は急速な発展を遂げており、がんは「死ぬ」病気から、「治せる」あるいは「付き合う」病気になりつつあります。当科では、がんを患った患者さまの運動器ケアにも目を向けています。がんを患っても「生涯動ける」ようにサポートすることが、私たち整形外科の使命と考えています。

 

2.がん治療と日常生活動作
  • がん治療を開始、継続するにあたっては、年齢・臓器機能・合併症以外に、日常生活動作の制限の程度を評価する必要があります。例えば、がん治療の要のひとつであるがん薬物療法(抗がん剤)が可能かどうかの判断は、日常生活動作の評価指標であるパフォーマンス・ステータス(Performance status: PSと表現します)によって行います。PSは4段階に分類され、PS3-4の患者さまにおいては原則として化学療法の適応はありません。これは簡単に言うと、まともに歩けない患者さまはがん治療が受けられないということを意味しています。十分ながん治療を受けられるようにするためには、患者さまのPSを維持すること、また低下したPSを改善させることが重要となります。

zu1

3.「がん」とロコモティブシンドローム
  • ロコモティブシンドローム (いわゆるロコモ)とは、中高年以降に多く見られる、変形性関節症、腰部脊柱管狭窄症や骨粗鬆症を3大原因とする運動器障害のことで、整形外科が主体となって診断・治療を行っています。そして、がん自体あるいはがんの治療によって生じる様々な運動器障害の状態を「がんロコモ」とよび、この状態を放置すれば日常生活動作は低下し、がんによる寝たきりリスクが上昇します。

zu2

 

「がんロコモ」は具体的に、がんの骨転移による痛みや骨折、脊椎転移による四肢麻痺のほか、抗がん剤の副作用による手足末梢のしびれや動かしにくさ、手術による運動器障害、長期入院治療と安静に伴う体力・筋力の低下や、がんそのものの進行による衰弱等が原因となって引き起こされます。「がんロコモ」の患者さまはPSが低下し、がん治療の非適応や中断につながります。「がんロコモ」に早期に気づき治療介入することにより、PSが維持・改善され、結果としてがん治療が継続可能となり、入院期間の短縮や生命予後改善につながる可能性があります。

がんロコモに対するケアは、緩和的ステージにある患者さまや、脊椎転移による完全麻痺の方も対象とします。がんの終末期でも痛みを出さずに動かせる関節を確認してリハビリを行うことや、下肢麻痺の方でも残存する運動機能を最大限維持することで、身体的・精神的・社会的にも患者さまの生活の質を高めることが可能となります。

 

○当科における「がんロコモケア」の取り組み

2018年より、整形外科医、理学療法士、看護師からなる運動器ケアチームを形成し、月2回の定例運動器ケアとして、入院患者様のための「がんロコモ回診」を行っています。がん治療中の骨転移に対する専門的診察・治療のほか、骨転移以外の四肢・関節の痛みについても診療します。また、治療に伴って生じる体力・筋力や移動能力の低下が起きにくいよう、多職種が連携して、早期のがんロコモ発見と予防的なリハビリ介入に努めています。

○骨転移キャンサーボード

当科では、骨転移患者様の診療の質を高めるために、月1回の骨転移患者さまに関する多職種会議である、骨転移キャンサーボードを開催しています。治療を担当する主治医の先生のみでは判断の難しい、骨や関節の健康状態の診断と、日常生活動作がどこまで可能かなどの専門的な判断を行っています。

 

臨床試験の取り組みについて

当科では、以下の多施設共同研究グループに参加(またはオブザーバー参加)し、癌に対する標準治療の確立、進歩のために研究協力を行っています。

日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG:Japan Clinical Oncology Group):オブザーバー参加

骨軟部肉腫治療研究会(JMOG:Japanese Musculoskeletal Oncology Group)

業績

2018年度(PDF:198KB)

2019年度(PDF:226KB)

外来のご案内

骨軟部腫瘍診療担当医:五木田茶舞、澤村千草、眞鍋淳(非常勤)、川口智義(非常勤)

 

  • 当科では院内・外のがん骨転移患者さまを診療するための、骨転移関連診療を行っています。他施設において、すでにがんの治療を行っている場合の骨転移治療については、お引き受けが可能かどうか、当科にご相談ください。
  • 希少がんであるサルコーマ患者さまについては、2018年4月よりサルコーマ初診外来を開設しました。未治療の方はもちろん、他施設の切除後の方抗がん剤治療後の方なども診療をお受けしています。 
  • 2020/1/22より、がん研有明病院元顧問、元整形外科部長、日本整形外科学会名誉会員の川口智義先生の初診外来を開設致しました。

 

手術件数 2017年度 

手術名

件数

良性骨・軟部腫瘍

153

悪性骨・軟部腫瘍

68

転移性腫瘍

12

その他

4

合計

247

手術件数 2018年度 

手術名

件数

良性骨・軟部腫瘍

166

悪性骨・軟部腫瘍

86

転移性腫瘍

27

その他

13

合計

292

 

スタッフ  

五木田 茶舞 ゴキタ タブ

五木田科長兼部長/平成11年 弘前大学卒
平成22年~平成29年 がん研有明病院整形外科勤務

専門

骨軟部腫瘍

サルコーマ

がんの骨転移

がんの運動ケア(がんロコモ)

資格

日本整形外科学会専門医・指導医

埼玉整形外科研究会 常任理事

埼玉県整形外科勤務医部会 幹事

関東骨軟部基礎を語る会 幹事

埼玉骨軟部腫瘍研究会世話人

埼玉県小児がん診療病院連携協議会 オブザーバー

重粒子線治療・骨軟部腫瘍専門部会員

軟部腫瘍診療ガイドライン委員

デスモイド診療ガイドライン委員

澤村 千草 サワムラ チグサ

澤村副部長/平成11年 東京医科歯科大学卒    東京医科歯科大学大学院卒    ハーバード大学公衆衛生大学院卒

専門

骨軟部腫瘍

転移性骨腫瘍

小児の骨軟部腫瘍

資格

日本整形外科学会専門医

日本がん治療認定医機構認定医

医学博士

米国骨軟部腫瘍学会会員

 眞鍋 淳 マナベ ジユン

写真:眞鍋 淳非常勤/昭和53年東京医科歯科大学卒/1984年~2010年 癌研究会附属病院整形外科勤務 2010年4月より現職

専門

骨軟部腫瘍の診断と治療

資格

東京医科歯科大学整形外科 臨床教授

日本整形外科学会整形外科専門医・指導医

脊椎脊髄病医

日本がん治療認定医機構 暫定指導医・認定医

埼玉骨軟部腫瘍研究会代表世話人

関東骨転移研究会代表世話人

医学博士 

 

川口 智義 カワグチ ノリヨシ

Dkawaguti非常勤/昭和42年 熊本大学医学部卒

専門

骨軟部腫瘍

資格

日本癌治療学会名誉会員(功労会員)

日本整形外科名誉会員

優秀専門臨床医

医学博士

日本整形外科学会 認定医

 

波多野 泰三 ハタノ タイゾウ

非常勤/平成30年 金沢大学卒

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

病院局 がんセンター  

郵便番号362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室780番地 埼玉県立がんセンター

ファックス:048-722-1129

検査や治療又は診療の内容に関する個別のご相談には応じかねます。
がん相談については、地域連携・相談支援センターをご利用ください。
地域連携・相談支援センター連絡先
電話:048-722-1111
受付時間 平日9時00分~16時00分

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?