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掲載日:2019年11月12日

胸部外科

胸部外科レジデント募集について

      ・呼吸器外科専門研修カリキュラム(ワード:54KB)

      ※令和元年度(令和2年4月1日付採用)の一次募集は終了いたしました。

 

特色・専門分野

2017年までの治療概要

  • 主に肺がん・転移性肺腫瘍・縦隔・胸壁腫瘍・悪性胸膜中皮腫の外科治療を行っています。年間手術症例数(2017)は336例で、その内肺がん手術症例は198例と増加傾向にあります(図①)。胸壁・縦隔腫瘍に関しては、積極的に胸腔鏡手術を導入していますが、症例によってアプローチを変更しています。また、悪性胸膜中皮腫に対する胸膜肺全摘術を、スペシャリストを招聘して施行しています。
  • IA期肺癌、診断未確定の肺野末梢腫瘤性病変に対する生検や、転移性肺腫瘍の一部、縦隔腫瘍の一部、良性疾患に対する手術は、低侵襲である胸腔鏡手術を積極的に行っています。
  • N2肺癌に対する、術前化学放射線療法の導入とその後の手術療法を積極的に行っています。
  • クリニカルパスの導入により入院期間の短縮(術後8日間で退院)、業務の合理化にも対応できています。
図① 2005~2017年の手術件数と疾患の内訳

k

 

I. 原発性肺癌

  • 2017年1月から肺癌取り扱い規約の改定があり、主にT 因子、M因子の改訂がありそれに伴ってステージも細かく設定されています。2017年の当院での臨床病期および病理病期は表①に示したように、病理病期がstage 0-1期の肺癌が多く、126例(63.6%)でした。2017年の手術直接死亡率(30日)0%、手術関連死亡率(90日)0.3% (原因:間質性肺炎)でした。
表①2017年の肺癌手術症例(肺癌取り扱い規約第8版)

 

臨床病期 例数 病理病期 例数
0 14 0(*pCR) 18(5)
IA1 27 IA1 46
IA2 39 IA2 20
IA3 24 IA3 20
IB 31 IB 24
ⅡA 8 ⅡA 3
ⅡB 30 ⅡB 28
IIIA 18 IIIA 22
IIIB 5 IIIB 5
IIIC 1 IIIC 0
IVA 1 IVA 7
IVB 0 IVB 0
合 計 198 合 計 198

 * pCR:術前に化学放射線治療を施行し、病理検査でがん細胞が証明されなかった状態。

 

  • 肺癌に対する手術術式は肺葉切除術および縦隔リンパ節郭清が基本的な手術術式となりますが、腫瘍が小さい場合(積極的縮小手術)や高齢、肺機能低下、併存疾患などが原因で縮小手術(消極的縮小手術)を選択する事があります。2017年の術式区分を示しました(図②)
図② 2017年の肺癌手術の術式区分

図2

 

  • 2000年から2015年までに切除した病理病期別肺癌切除症例(肺癌取り扱い規約第7版に準拠)の5年生存率は、1A期(904人)85.5%、1B期(367人)73.5%、2A期(86人)68.1%、2B期(148人)53.1%、3A期(223人)49.3%、3B期(180人)43.2%、4期(39人)23.5%でした(図③)。
図③ 肺癌手術症例の治療成績

図3

 

  • 臨床病期1A肺癌に対する手術は完全鏡視下手術(complete VATS: c-VATS)を取り入れて行っています。 c-VATSは当施設における-VATSは基本的に4つのポートで行います。開胸器を使わないため、比較的、疼痛の少ないアプローチです。肺動脈出血に対するアルゴリズムの作成や内視鏡手術による診療材料の遺残予防のマニュアル改訂など医療安全を強化しました。
  • 臨床病期IB期以上、つまり腫瘍が3cmを越える場合やリンパ節転移のある場合、ハイブリッド胸腔鏡補助下手術(hybrid VATS: h-VATS)を行います。h-VATSは6~8cmの小開胸とカメラポートで肺切除および縦隔リンパ節郭清を行います(図④)。stageⅡ-Ⅲ期肺癌や術前導入化学放射線療法を行ったケースや区域切除などが主な対象になります。腫瘍が7cmを越える大きい腫瘍や胸壁浸潤を伴う腫瘍は開胸(皮切>8.0cm)により、肺切除および拡大合併切除を施行します。
  • 肺がん進行症例に対しては呼吸器内科、放射線科と連携し、術前後の抗がん剤投与や放射線治療を組み合わせた治療を行い、治療成績の向上を目指しています。
図④ 完全鏡視下手術(c-VATS)と胸腔鏡補助下手術(h-VATS)

図4

 c-VATS                                    h-VATS

 

Ⅱ.転移性肺腫瘍

転移性肺腫瘍の手術は基本的には肺部分切除になりますが、腫瘍の位置や大きさにより、区域切除や肺葉切除が選択されることがあります。2005-2017年の転移性肺腫瘍の手術症例数は700例でした。2017年の手術症例は71例、大腸・直腸がん原発が34例(47.8%)と多く、2番目に多いのが頭頸部がんで7例でした(表②)。

表②2017年の転移性肺腫瘍手術例

 

原発巣

 

胸腔鏡下

大腸・直腸

36

34

肝・胆・膵

2

2

子宮

2

2

乳腺

6

6

卵巣

0

0

精巣

0

0

腎臓

1

1

1

1

軟部

2

2

耳鼻咽喉領域

7

7

肺(肺癌再発を含む)

3

3

その他*

11

11

 

71

69

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ⅲ.  胸壁・縦隔腫瘍

胸壁・縦隔腫瘍は2005年以後の当院の手術件数は178例で、2017年の1年間では 12例と減少傾向にあり、胸腺腫、神経原性腫瘍がそれぞれ4例、その他4例でした。本疾患群においても、12例中9例と胸腔鏡手術の比率は増加傾向にあります。また、縦隔に腫大するリンパ節の診断(悪性リンパ腫やサルコイドーシスなどの確定診断)も胸腔鏡による生検を行っています。 

Ⅳ. 良性肺結節および炎症性肺腫瘤

当院では肺癌を疑う結節陰影に対して、気管支鏡検査やCTガイド下肺生検で診断出来ないまたは前記診断方法が適切でない場合、胸腔鏡手術による肺部分切除を施行し、悪性疾患であるかどうかの診断を行います。結果として良性腫瘍(硬化性肺胞上皮腫、肺過誤腫、扁平上皮混合型乳頭腫など)や炎症性結節(非結核性抗酸菌症などの炎症性肉芽腫や肺内リンパ節など)と診断される場合があります。

V. 悪性胸膜中皮腫

悪性胸膜中皮腫は比較的稀な疾患でアスベスト暴露が主な原因とされています。胸痛や呼吸困難感(胸水、気胸)などの症状で発症することが多く、初期は無症状の事もあります。原因不明の胸水の診断には、胸水の細胞診のみならず、積極的な胸膜生検が必要であり、悪性胸膜中皮腫の確定診断には免疫染色による病理診断を行う必要があります。確定診断が得られれば労災認定や環境再生機構から救済を受けることが出来るようになります。確定診断後に全身検索や耐術能を精査し、手術可能な場合は胸膜肺全摘術、術後放射線治療、化学療法を順番に行います。この手術には多くの経験や複雑な手術技術の習得、習熟した術後管理が必要であることから、手術時には本疾患のスペシャリストを招聘して手術を行い、アドバイスを受けながら術後管理および経過観察を行う方針を取っています。基本的には胸膜肺全摘術を基本術式と考えていますが、比較的早期の症例で、胸膜肺全摘の耐術能に問題がある場合や患者さんの希望により、全胸膜切除術(臓側胸膜切除および胼胝切除術=Pleurectomy/Decortication)を選択します。また、手術不能な場合は、呼吸器内科で化学療法や免疫療法、放射線治療を併用します。

Ⅵ. 内視鏡手術支援ロボット(ダヴィンチ)による肺癌手術

2009年内視鏡手術支援ロボット(da Vinci Surgical System)が薬事承認され、2012年に前立腺癌に対する前立腺全摘術に対するロボット加算が初めて保険収載されました。当院でも、前立腺がんおよび胃癌に対するロボット支援手術を行っていましたが、2018年4月より、新たに肺癌および縦隔腫瘍(良性・悪性)に対してロボット支援手術の保険収載があり、施設基準と術者の基準を満たす者がロボットの支援手術を行う事ができます。2018年12月より、ダ・ヴィンチ支援手術を開始し、2019年10月に肺悪性腫瘍に対する肺葉切除術の保険診療の施設認定を取得しました。また、縦隔腫瘍に対する手術は準備段階で、2020年を目途に保険による手術を目指しています。従来の手術より低侵襲で安全な手術を目指しております。

 

図④ ダヴィンチ支援による肺癌・縦隔腫瘍導入のためのトレーニング

図5

 

図⑤ ロボット支援による肺癌手術の開始(RATS)

図5

 

 

呼吸器外科専門研修医募集

  • 呼吸器外科専門研修医カリキュラム

 

リンク

スタッフ

平田 知己 ヒラタ トモミ

胸部外科平田知己

科長兼部長/昭和63年 北里大学医学部卒 平成15年 日本医科大学大学院修了

専門

胸部一般外科

資格

日本外科学会専門医、指導医

日本呼吸器外科学会専門医、指導医

日本呼吸器学会専門医

日本がん治療認定機構暫定教育医

日本消化器内視鏡学会専門医

日本呼吸器外科学会評議員

日本内視鏡外科学会評議員

木下 裕康 キノシタ ヒロヤス

写真:木下 裕康

副部長/平成7年 日本医科大学卒

専門

呼吸器外科

資格

日本外科学会 専門医

日本呼吸器外科学会 専門医
日本癌治療認定医機構 癌治療認定医

中島 由貴 ナカジマ ユキ

写真:中島 由貴

副部長*/平成13年 日本医科大学卒   平成23年 日本医科大学大学院修了

専門

肺癌・転移性肺腫瘍・縦隔腫瘍の外科治療・胸腔鏡手術

資格

日本外科学会 専門医・指導医

日本呼吸器外科学会 専門医
日本癌治療認定医機構 癌治療認定医

日本呼吸器外科学会評議員

医学博士

 

飯島 慶仁 イイジマ ヨシヒト

胸部外科飯島慶仁

副部長*/平成15年 日本医科大学卒  平成27年 日本医科大学大学院修了

専門

呼吸器外科、胸腔鏡手術

資格

日本外科学会外科 専門医・指導医

呼吸器外科学会呼吸器外科 専門医

癌治療学会癌治療認定医

日本呼吸器外科学会評議員

栗原 泰幸 クリハラ ヤスユキ

aa医員/平成25年 東京医科歯科大学卒 

専門

呼吸器外科、胸腔鏡手術

  

 

 

秋山 博彦 アキヤマ ヒロヒコ

写真:秋山 博彦

平成元年 山梨医科大学卒

専門

肺癌・転移性肺腫瘍・縦隔腫瘍の外科治療、胸腔鏡手術

資格

日本外科学会認定医、外科専門医

日本胸部外科学会認定医、正会員
日本呼吸器外科学会専門医、指導医
日本癌治療認定医機構 癌治療認定医、暫定教育医

副部長* : 病院長発令による副部長

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お問い合わせ

病院局 がんセンター  

郵便番号362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室780番地 埼玉県立がんセンター

ファックス:048-722-1129

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