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三富新田を中心とした歴史と自然環境を楽しむルート【ルート19 走行時期:12月中旬 60代男性  ロードバイク歴:10年目】

更新日:2020年1月23日(木曜日)

【プロフィール】
ロードバイク通勤歴10年、乗るよりいじるのが好き?


川越市に住む私の家から三芳町へは自転車で30分。秋に4回ほど三芳町を自転車で走ってみました。

 

 
三芳町は南北に、関越道、川越街道、そして東武線東上線に区切られた町です。東西方向には浦和-所沢方面の道が走っています。平日はダンプカーがたくさん走っていて、自転車で走るには怖いところです。日曜日は比較的車の通行量も少なくなり、自転車でも走れるようになります。2019年現在、歩道等を一生懸命工事していますが、途中で道が終わってしまっていたりと、自転車で走る際には十分注意が必要です。

 

1.スタートはPASAR三芳(関越自動車道三芳サービスエリア)
自転車を外の駐輪場に止めれば、歩いて関越道のサービスエリアには入れます。関越自動車道三芳サービスエリアPASAR三芳では三芳町の野菜を売っていました。三芳町は狭山茶、川越のいも、そしてたくさんの種類の野菜を作っています。自転車で走ると、たくさんの野菜畑も見られます。残念ながらそばの里はなくなっていました。
スタート

自転車を駐輪場に止めてサービスエリアに歩いて入ります。 

野菜販売

三芳町の野菜を売っていました。

2.はじめは、武蔵野の林を堪能しましょう。

「これが武蔵野の林なんだな!」と教えてくれる三富新田の開拓農家の菩提寺・多福寺の林には絶対に行きましょう。もちろん立派な多福寺も一見の価値はあります。多福寺の林の中をお墓や駐車場の横を所沢方面に抜けると多聞院。楽しい展示物があります。見学が終われば、所沢の日大芸術学部方面に自転車で走ります。

三富新田を少し勉強しましょう。三芳町のホームページから。

ホーム > 観光情報ページ > 歴史をたど­ろう > 埼玉県指定旧跡「三富新田」
https://www.town.saitama-miyoshi.lg.jp/kanko/rekishi/santomeshinden.html


多福寺・多聞院
三芳サービスエリアから東京方面に少し進んで、新しく作られた道を右に曲がります。関越自動車道を越えて、多福寺交差点。左に曲がれば「いも街道」。この道をまっすぐ行けば多聞院です。道を渡って、一本右側の道を進み多福寺に向かいます。

真向かいに多福寺の林が見えてきます。来た道の喧騒が嘘のように、いっぺんに林の中は静けさに包まれます。「来てよかった!」と思う瞬間です。自転車を降りて押していきましょう。中に入ると多福寺があります。

多福寺 
三富開拓の地の石碑も建っています。右側の通用口から自転車を押して入ります。

林
多福寺の林、いい雰囲気です。昔はもっと大きな林だったのでしょうね。

境内
多福寺の境内です。さらに、自転車を押して、お寺の外周を回り込むように多福寺の林を所沢方面へ進みます。道に出たら、左に曲がり多聞院へ行きます。

多聞院の傘地蔵
多聞院の傘地蔵です。ほかにも見どころはたくさんあります。

三芳町役場より「多福寺・多聞院について」
三富新田の開拓には、出身地の異なる農家が集まり、協力して開拓を進めていました。そのため、農村としてのまとまりや連帯感情を作り出す必要があり、元禄9年(1696)8月、三富新田開拓の命を出した時の川越藩主柳沢吉保は、菩提寺として上富に「臨済宗三富山多福禅寺」、祈願所として中富に「毘沙門社」(現毘沙門堂・別当寺:多聞院)を建立しました。それまでは、三富新田に入村した農家の菩提寺は、上富村が亀久保村(現ふじみ野市)地蔵院、中富村・下富村は大塚村(現川越市)西福寺としていましたが、多福寺建立によって三ヶ村とも菩提寺を多福寺とし、三富新田の農家の精神的な支えとなりました。(行ってみたところ、西福寺は川越南大塚にある16号線に面したお寺でした。)

 

3.「いも街道」に戻ります。
左に雑木林の中の工場群を見ながら所沢の日大芸術学部方面に向かいます(「いも街道」と並行に走っています)。工場の間の細道を左折、自転車を押して雑木林・畑地・屋敷林と歩き、いも街道に戻ってみました(この脇道は全くの農道です、自転車が通るのも難しく少しでも雨が降ればぐちょぐちょです)。「いも街道」は、柳沢吉保の命により開拓されたといわれている「屋敷林 - 畑地 - 雑木林」がセットになった農家の表通りです。この街道にはいくつもの農家が並んでいます。農家さんでは、芋や野菜の直売、さらに蕎麦屋さん焼き芋屋さん喫茶店もやっているところもありました。平日には観光バスが何台も止まっている芋ほり農園もありました。

 

雑木林

工場の間の道から、細いあぜ道につながります。自転車は走れないので、押していきましょう。畑から雑木林を見て。林と奥の白い工場の間を歩いてきました。

落ち葉1

屋敷地の林。足が埋まるほど枯葉が積もっています。

落ち葉2
集められた枯葉が茶色に変わっています。これを肥料にするのでしょうか。

いも街道
いも街道。立派な大欅の並木です。農家の屋敷が向かい合っています。

旧島田家住宅
いも街道沿い旧島田家住宅。昔の農家を見ることができます。

横道

富小学校の横道です。白い倉庫は倉庫火災で有名になった物流倉庫です。奥の林が多聞院から続く工場群の林です。手前が屋敷地の林→畑→雑木林(雑木林は今は工場になったりしています)

いも農家
いも街道から農家を覗いてみました。いもを売っているようです。

焼き芋屋
農家には、焼き芋を売っているところもあります。ほかに蕎麦屋もありました。

そばの花
10月中旬三芳町のそばの畑です。白い花がきれいです。

天ぷらそば
天ぷらそばを注文しました。新そばです。おいしいです。

4.「いも街道」から町役場に向かい、関越道を越えます。案内の看板もしっかりしているので道に迷うことはないと思いますが、看板にしたがって右に曲がると三芳町の役場。三芳町の役場周辺には運動公園等がいくつかあります。役場を中に入り駐車場を横切り、裏手の雑木林を抜けると川越街道にぶつかります。

市役所付近1
奥のビルが市役所の建物、そして市役所横の産業廃棄物処理場これが三芳町の今です。

市役所付近2

5.川越街道を越えて、右に曲がりDNP(大日本印刷 鶴瀬工場)とその関連企業等の大きな工場群を抜けると、竹間沢地域に着きます。三芳町歴史民俗博物館からこぶしの里へ歩いていきました。(こぶしの里は初夏には、竹間沢ほたる育成会が育てたホタルを見ることができると言われています)三芳町のHPより。
https://www.town.saitama-miyoshi.lg.jp/kanko/shizen/spot/kobushinosato.html

竹間沢には循環型の農業を実践されている明石農園もあります。
(ドキュメンタリー映画『お百姓さんになりたい』で明石農園を知りました。作っている野菜は三芳町のふるさと納税返礼品のひとつにもなっています)。一度この映画を見ると、三芳町を見る目も変わります。

『お百姓さんになりたい』映画のホームページ
https://www.kiroku-bito.com/ohyakusho-san/

 

こぶしの里は「柳瀬川左岸の斜面林と湧水など、自然地形を生かした散策型の公園」と説明されていますが、自転車を止めるところはありません。資料館に止めて歩いていくのがいいのでしょう。

竹間沢こぶしの里
写真中央瓦葺きの建物が資料館です。

 

こぶし沢の入り
こぶし沢の入り口。ここから階段を下へ降りていきます。

池
公園内の池です。夏にはここでホタルが飛ぶのでしょうか?水が流れ出ています。

竹間沢東公園
竹間沢東公園から浦和-所沢街道(463号線)を見てみました。

6.そして埼玉県ふじみ野市の砂川堀沿い(埼玉県所沢市、富士見市、ふじみ野市、入間郡三芳町を流れる都市下水路)の大井弁天の森に行きましょう。

ふじみ市役所観光案内より。http://www.city.fujimino.saitama.jp/doc/2018062700095/

 

 

砂川堀(すながわぼり)は、埼玉県所沢市、ふじみ野市、三芳町を流れる都市下水路、新河岸川の支流とあります。今回は、砂川掘上流方向へ戻ります。川越街道をくぐる歩道がありました。
弁天橋
「なんぽのみち=何歩の道?」案内板には昔は相当、にぎわっていたと書いてあります。 

地下通路
地下通路。

地下通路です。自転車に乗っているとこんな発見があります。川越街道をくぐります。こぶしの里から川越方面に向かう時には川越街道を通らずに、東武東上線寄りの道を走ってみましょう。

鎌倉街道という標識があります。きっと「いざ鎌倉へ」と言われると、武蔵の武士はここを走っていったのかもしれません。こぶしの里には「鎌倉街道」という看板もありました。調べてみると南北方向に何本か鎌倉へ通じる道があったようです。

川越街道と並行の道は必ず行き止まりになっています。斜めに入ったり、行き止まりを戻ったり、迷子になるのを楽しみましょう。

7.地蔵院(枝垂れ桜)と旧大井村役場の木造建築物
弁天橋から堀の上流に向かい、川越街道をくぐり、6.地蔵院(枝垂れ桜)と旧大井村役場の木造建築物、最後は大井資料館(大井町図書館)で川越へ戻ります。

川越街道に面して、木造建築の旧大井村役場の建物が残っています。川越街道を川越方向に少し走って斜め左に曲がれば、地蔵院です。地蔵院から戻って、ゴールは大井資料館です。

旧大井村役場の建物 
旧大井村役場の建物。県内に現存する数少ない木造庁舎のひとつ。裏はふじみ野市立大井小学校です。

地蔵院
地蔵院(枝垂れ桜)春に来ましょう。

大井資料館
ゴールは大井資料館です。ここから川越に戻ります。

この「19 三富新田を中心とした歴史と自然環境と歴史を楽しむルート」は、距離は短いコースですが、いろいろと見どころが多く、今度は春の桜の季節に走ってみようと思いました。私なりの見どころを書いてみます。

1.武蔵野の面影を残す林、多福寺、多聞院

2.屋敷林 - 畑地 - 雑木林
上富小学校の横から眺めてください。よく考えられています。でも、時代の流れで雑木林は大きな工場や倉庫に変わったようです。巨大な倉庫群や、たくさんの産業廃棄物処理場、廃材置き場などを見てこれからの三芳町を考えましょう。

3.畑の野菜の名前を当ててください。
川越のいも、さやまのお茶畑、ニンジン、そば、大根、ネギ、私がわかったのはここまでした。もっとたくさんの種類の野菜が生産されているそうです。

4.三芳町は川越からくると、一度坂を上ります。そして竹間沢東公園では下がります。台地になっていてその境目に断層ハケから水が流れ出し、竹間沢の湧水。そして大井弁天の森から砂川堀に流れ込んでいるようです。(武蔵野台地)

最後に、偶然ドキュメンタリー映画『お百姓さんになりたい』が川越のスカラ座で上映されていて見ることができました。三芳町を考えるいい映画です。機会があれば、是非見てください。