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掲載日:2021年3月15日

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先輩職員からのメッセージ(司書  佐藤  直子)

埼玉県職員を希望する皆さんに対し、先輩職員からのメッセージです。

【司書】

佐藤  直子(さとう なおこ)

所沢中央高等学校  司書(令和2年4月1日現在)

佐藤さん

異動歴

平成29年 4月採用   現所属

現在の仕事の具体的な内容とやりがいを教えてください。 

  高校図書館の仕事は、大きく蔵書管理・館内整備・読書支援・授業支援などに分けられます。蔵書は、学校図書館にいれる本を選書・購入し、書誌情報の登録、管理用バーコードの貼付、フィルムコートをつけて開架に出します。資料の貸出と返却、未返却者への督促。書庫に置ける量を超えないように、適宜廃棄してもよい本を選び除籍も行います。

  館内整備は本棚の整理に加えて、利用者が使いやすいように棚や机の位置を動かすレイアウトの変更、どの本が本棚にあるのかを示すサインマークの作成などがあります。

  読書支援は、展示やPOP、テーマ別の読書リストを作ることやブックトークが主な仕事です。また、生徒との雑談中に話に合いそうな本を紹介したり、学年だよりにおすすめ本の紹介文を載せてもらったりすることもあります。また、雑誌の付録配布や新年のおみくじ・絵馬企画など、時折イベントを開いて、普段図書館に来ない生徒の呼び込みも行います。佐藤さん1

 

  授業支援では、新1年生への図書館オリエンテーションから始まり、調べ方がわからない生徒のために、調べ方の道しるべ(パスファインダー)や資料リストの作成、調べ学習用の資料を集めるための他校の図書館などへの相互貸借の依頼、生徒からの調査依頼(レファレンス)への回答も行います。

  本校は授業利用が多いので、一度に複数教科の利用予定が来ると準備が大変ですが、授業で図書館を使う機会があるほど、生徒の情報収集力が養われているとも感じるので、やりがいがあります。

  特にレファレンスは、50分の授業時間内に回答し、調べ方の筋道を説明する必要があるので大変です。時間がかかると「ネットで調べるのでいいです」と言われてしまいます。司書の専門性を実感できる非常にやりがいを感じる仕事です。 

佐藤さん4

職場の雰囲気を教えてください。

  先生同士の仲が良く、雰囲気も和やかで、とても働きやすい環境です。生徒への指導や授業に対しても熱心に取り組んでいらっしゃいます。

  館内と図書館近くの廊下付近での様子だけでも、生徒の進路相談に乗ったり、勉強の質問に答えたりしていらっしゃる姿を毎日のように見かけます。

  学校司書は基本各校に1人しかいないので、当初は心細く感じていましたが、毎日図書館に足を運んでくださる先生、色々と授業や校内の様子をお話ししてくださる先生、館内での新しいイベントに気づいて積極的に参加してくださる先生など沢山の方がいらして、寂しさは感じません。本の事でも学校の事でも、楽しくコミュニケーションを取りながら仕事ができています。

ある日の1日のタイムスケジュールについて教えてください。

 

時刻 スケジュール

7:55

8:00

 

8:25

8:40

9:00

9:50

10:50

12:40

 

13:20

14:25

15:30

 

 

16:30

16:55

17:10

出勤

新聞の入れ替え・書架整理

メールチェック

朝会

図書館の開館

進路・探究学習用の新聞記事のチェック

調べ学習に来た生徒への書架案内・調査支援

市立図書館用の貸借希望資料リストの作成・FAX

本の納品・登録作業

昼休みの利用者対応

昼食

調べ学習に来た生徒へ書架案内・調査支援

清掃指導

放課後の利用者への対応

図書館だよりの作成

授業展開について、先生と簡単な相談・調整

閉館

退勤

今までの仕事で印象に残っていること、大変だったこと、嬉しかったことについて教えてください。

佐藤さん5  初任で配属後、生徒が初登校する日の放課後のことです。母校以外の高校図書館の利用はどんなものだろうと緊張しながら生徒を待っていました。結局その日は一人の生徒しか図書館に来ず、真っ赤な西日が差し込む誰もいない館内で途方に暮れたのを覚えています。

  当時の図書主任の先生からは「今日のことを忘れてはいけない」と言われ、以降、生徒に来てもらえる図書館を目指しました。他校のベテラン司書の方々に相談したり、実際に図書館を見学させてもらったりする中でアイデアを得て、図書館に来てくれる生徒と一緒に整備に取り組みました。当時の校長先生と主任も、設備面を中心に力を貸してくださいました。

  図書館への不満点を洗い出し、解決に向けて館内レイアウトやサインマークの大幅な変更を行いました。重たい机を動かしたり、棚にある本を全て別の棚へ移動したりと、その決断に至るまでの生徒との話し合いも含め、毎日が試行錯誤の繰り返しでした。とても大変でしたが、今では放課後に毎日生徒が来てくれるようになりました。館内に生徒たちがいるのを見る度に、嬉しいと感じます。

※写真は、コロナ対策を実施した上で一時的にマスクを外しています。

 埼玉県職員を志望した理由や、埼玉県職員になってよかったと思うことを教えてください。 

  自分が生まれ育った埼玉県の教育を、図書館という情報源を提供する側から支えたいと思った事がきっかけです。大学での研究活動や、教職課程で授業づくりや教材研究をする中で、それら全ての基礎に本からの情報があることを実感し、情報を手渡す司書という職を意識するようになりました。

埼玉県の司書の方々は、とても積極的で活動的です。経験豊富な方がたくさんいらっしゃるので大変頼もしいです。初任の頃、慣れない仕事への悩みにたくさん相談に乗っていただき、的確なアドバイスを頂きました。新任司書向けの研修も充実しています。

また、埼玉県高等学校図書館研究会の活動や、県内各地域に振り分けられている図書館ネットワーク活動によって、自校以外の学校図書館に関する情報が入ってきます。他校の展示や図書館の活用状況などを見ると、自分も頑張らなくてはならないと刺激を受けます。

これからの埼玉県の未来をつくる役割の一翼を担う県の職員として、今後チャレンジしたい事やどのような職員になりたいかを教えてください。

佐藤さん2  本への知識やイベントの企画力・展示を作る力を、もっと身につけて成長していきたいと思っています。

  また、自分自身では情報を「手渡す」仕事はできても、情報の見つけ方や在り処を「教える」という仕事には、まだ改善の余地があると感じています。調べ学習中の館内には、本を手に取ったものの必要な情報が載ったページを見つけられない生徒や、タイトルで本を判断してしまい、難しい内容に戸惑う様子の生徒がいます。レファレンスへの回答時に、目次・索引の存在や、スキミング・スキャニングなどの読み方を個別に教えていますが、もう少し教え方の工夫が必要だと感じています。

  先生方からも、生徒が自力で情報をつかむことができるようになるのがゴールと言われているので、その能力を育成する土台が作れるように、司書として図書館サービスを充実させていきたいです。

休日や余暇の過ごし方を教えてください。

  休日はランニングをメインに、体力づくりをしています。仕事中、何冊も本を抱えて館内を歩き回ったり、下の階から重い荷物を運んだりするので、体力はとても大切です。また良いストレス解消にもなっています。美術館や博物館に出かけたり、絵を描いたり、読書や、書店に本をチェックしにも行きます。また、埼玉西武ライオンズのファンなので、シーズン中は月に2・3回、近くの球場へ試合を見に行きます。応援している投手の登板に合わせて見に行くので、平日観戦のときには、ユニフォームやタオルを詰め込んだバッグを準備しておいて、職場から球場に直行しています。 

受験するにあたってのアドバイスがあれば教えてください。

  教養試験は、専門学校で講義を受けながら、問題集や模擬試験を繰り返し解きました。司書の専門試験対策としては、大学で使ったテキストと問題集、別の図書館で受けた試験問題を使い、「答えがわかる」&「覚えられる」まで繰り返しました。

  面接対策は、何度も練習することです。本番の面接も経験すると更に力になると思います。私は埼玉県以外に、国立大学法人や市役所を受験しましたが、その中で、自分の考えを伝える感覚や、面接官とやり取りをする感覚を掴めたと思います。

  また試験までに、県内はもちろん、各地の県立・市町村立、可能なら大学や高校図書館を見学しておくと、自身の図書館に対する考えを深めたり、まとめたりする上で、とても参考になると思います。

埼玉県を目指す方へメッセージをお願いします。

  埼玉県は優しく頼れるベテラン司書と、悩みを相談しあえる若手司書がいます。司書としてキャリアを積むにはとても良い環境だと思います。

  私はまだ学校図書館しか経験していませんが、図書館には県民の方々の生涯学習を支えていける可能性がたくさんあります。ぜひ皆さんと、図書館から埼玉県を支えて行くことができれば嬉しいです。

 

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