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掲載日:2021年3月16日

県教委だより第720号(令和3年1月21日発行)

目次

  1. 県教育長年頭あいさつ 新しい年を迎えて ~英知を結集して新たな学びの創造を~
  2. 埼玉県産業教育フェア 生徒実行委員会企画 ~NHK歳末たすけあい募金活動へ参加~
  3. 学校の特色ある取組~最先端技術で太古と現代を結ぶ~(大宮工業高校、川越工業高校)
  4. 「性の多様性の尊重に係る教職員用リーフレット」について(人権教育課)
  5. 人権教育総合推進地域事業及び人権教育研究指定校事業の取組(人権教育課)
  6. 彩の国教育の日(生涯学習推進課)
  7. 「おがわ学」の構築・実践 ~学校と地域の未来を創ろう!プロジェクト~(生涯学習推進課)
  8. 地域学校協働活動の推進(生涯学習推進課)
  9. 教育委員会新委員に戸所邦弘氏が就任
  10. 令和5年度に開校する県立高校2校の「新校基本計画」を策定しました(魅力ある高校づくり課)
  11. 新たに寄附の募集を開始した特色化プラン ~埼玉県教育環境整備基金~(財務課)

1. 県教育長年頭あいさつ 新しい年を迎えて~英知を結集して新たな学びの創造を~

埼玉県教育委員会教育長高田直芳あけましておめでとうございます。皆様には、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数の急増を受け、1月7日、緊急事態宣言が再度発出されました。収束の見通しが立たない中、今年も安全対策を徹底した上での事業・施策の展開となりますが、御協力をお願いいたします。

小・中学校では、「県学力・学習状況調査」を活用して一人一人の学力を伸ばす取組を一層推進するとともに、GIGAスクール構想によるICT機器を活用した新たな時代の学びの創造を目指して、市町村や学校を支援してまいります。

高等学校では、グローバル化や科学技術の進展への対応を向上させていかなければなりません。ICTを積極的に活用し、ウィズ・コロナ時代の教育を作り上げてまいります。

高校再編の動きも進行中です。令和5年度開校の児玉新校と飯能新校については、昨年12月に基本計画を策定し、開校に向けた準備を進めているところです。今後も若年人口の減少に対応し、生徒にとってより良い学習環境を整備する観点から、魅力ある高校づくりを積極的に推進してまいります。

特別支援教育においては、インクルーシブ教育システムの構築に向け、「多様な学びの場」のさらなる充実のため、引き続き、特別支援学校の環境整備や人材育成に取り組んでまいります。また、障害から生じる課題や困難さを改善・克服し、誰一人取り残すことのない個別最適化された学びの実現のため、ICT環境の整備を進め、活用を推進してまいります。

昨年は、児童生徒が参加する各種スポーツ・文化イベントが軒並み中止となりました。今年こそ、日頃の成果を披露する場が設けられるよう願っています。また、現在、県立学校の体育施設の開放についても中止、あるいは地域の感染状況を注視しながらの実施となっております。感染症の拡大が収束し、県民の皆様が安心して充実したスポーツライフを送れる日が来ることを心待ちにしています。

さて、地域連携の取組に目を向けてみると、「学校と地域の未来を創ろう!プロジェクト」では、小川高校の生徒と小川町の小・中学校の児童生徒が町の文化や歴史、産業等について理解を深め、地域活動への参画や地域課題の解決に取り組む『おがわ学』の構築・実践を進めています。

家庭や地域と連携した取組としては、「親の学習」による家庭教育の充実を図るとともに、地域全体で子供たちの学びや成長を支える「学校応援団」や「放課後子供教室」などの「地域学校協働活動」の推進、さらに、地域住民と目標やビジョンを共有し、地域と一体となって子供たちを育んでいくコミュニティ・スクールの充実に引き続き取り組んでまいります。

続いて、文化財についてです。

博物館・美術館では、コロナ禍による休館中でも県民の皆様が文化財や博物館に触れる機会を確保するため、特別展・企画展の会場風景や収蔵品の情報をウェブ配信する「おうちでミュージアム」を新たに実施しました。また、来館される方々が安心して御利用いただけるよう、感染症防止対策を徹底し、「新しい生活様式」に対応した運営を続けてまいります。

「県民が選ぶ埼玉の文化・文化財100選事業」では、一昨年、「県内の狛犬」をテーマに実施した「#101匹の埼玉狛犬」の企画が、書籍『埼玉の狛犬』として刊行されました。今年度は「県内の巨樹」をテーマに「#埼玉巨樹番付」の企画を実施し、199件の投稿、12,364票の投票があり、多くの県民の皆様に文化財に親しんでいただくことができました。今後も文化財の継続的な保存活用を進めてまいります。

私が教育長就任当初から課題としている「学校における働き方改革の推進」と「不祥事根絶」については、引き続き粘り強く取り組んでまいります。

働き方改革は、教育の質の向上を目指して進めるものです。教員の資質向上や児童生徒についての共通理解を図るための時間を生み出すためにも、業務削減・業務改善を具体的・積極的に進めてまいります。

不祥事根絶に向けては、昨年6月「不祥事根絶対策チーム」を立ち上げ、チームが中心となって、新たな研修プログラムや研修資料を作成するほか、懲戒処分案件が発生した学校を訪問して事故の分析を行い、防止策等を共有しています。また、「未来を担う子供たちの教育に携わる職」の使命や誇りに関するキャッチフレーズを募集しました。現在、選定中ですので、決定次第お知らせします。このキャッチフレーズを胸に、教職員一人一人が果たすべき崇高な使命を意識して行動していただきたいと思います。

コロナ禍の影響を受け、社会の変容はこれまで以上に速度を増しています。ますます先行きの見えないこれからの時代、最終的に頼れるのは人間の知恵であると信じます。皆様の英知を結集して未来を切り拓いていけるよう、御協力をお願いいたします。

結びに、本年が皆様にとりまして、明るく希望に満ちた実り多い年となりますよう心から祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。

2. 埼玉県産業教育フェア 生徒実行委員会企画 ~NHK歳末たすけあい募金活動へ参加~

JR大宮駅での生徒たちの募金活動の様子

今年度、「埼玉県産業教育フェア」は新型コロナウイルス感染症の影響でWEBでの開催となりました。産業教育フェアの生徒実行委員会では、専門高校の技術を活かした日頃の取組や職業教育の魅力をWEB上で発信しています。

その取組の一つとして、昨年12月21日にJR大宮駅で「NHK歳末たすけあい募金活動」に参加しました。

この募金活動では専門高校の特色を活かし、大宮工業高校と大宮商業高校が共同で製作した感染症予防アイテム「マスクフック」を募金してくれた方へプレゼントしました。

生徒たちが製作したマスクフック生徒実行委員会の取組は、以下の県教育委員会のホームページでも紹介していますので、ぜひご覧ください。

埼玉県産業教育フェア生徒実行委員会企画

3. 学校の特色ある取組 ~最先端技術で太古と現代を結ぶ~(大宮工業高校、川越工業高校)

レーザー加工機で製作した縄文土器パズル大宮工業高校と川越工業高校は、(公財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団の支援により、県内の遺跡から出土した文化財をモデルに、最先端加工機を使って「太古の埼玉県に誘う教具づくり」に挑戦しました。

 

 

○飯能市芦苅場遺跡とさいたま市西原遺跡から出土した縄文土器をモデルに、レーザー加工機で縄文土器パズルを製作。(大宮工業高校)

 

 3Dプリンターで出力した土偶レプリカ〇久喜市小林八束遺跡から出土した土偶をモデルに、 3Dプリンターで土偶レプリカを製作。(川越工業高校)

「縄文土器パズル」は、今後、同事業団による小学校への出前講座などで学習教材として活用されることを目指しています。また、「土偶レプリカ」は同事業団ノベルティグッズとして、イベント等で配布する予定です。

4. 「性の多様性の尊重に係る教職員用リーフレット」について(人権教育課)

人権教育課では、「性の多様性の尊重に係る教職員用リーフレット」を作成し、令和2年12月に県内の公立学校(さいたま市を除く)の全教職員及び県教育局職員へ配布しました。

本リーフレットの目的は、全ての教職員が性の多様性について十分理解し、全てのセクシュアリティの児童生徒が安心して通うことができる学校づくりを推進することです。

各学校等の研修や学校全体の取組及び相談対応等、様々な機会や場面における参考資料として積極的に御活用ください。

性の多様性の尊重に関するリーフレット 「ひとりひとりが 自分らしく生きる 多様な性が尊重され、違いを認め合える社会へ」

【構成】(※ 判A4・両面刷り・全4ページ)

 1.知っていますか ~「性の多様性」に関連する調査データから~

 2.性のあり方(セクシュアリティ)とは ~四つの要素・SOGIE~

 3.児童生徒へ きめ細かな対応を ~対応における留意点~

 4.具体的な取組例 ~全ての児童生徒が安心して過ごせる学校~

 5.性の多様性 関連用語集

 6.学校以外のコミュニティ

※リーフレットの画像をクリックするとPDFファイルが開きます。

教職員は、悩みや不安を抱える児童生徒の良き理解者となるよう努め、個別の事案に応じ、児童生徒の心情等に配慮した対応を行うことが求められています。(平成27年4月30日付「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」文部科学省通知)

「性同一性障害をはじめとした性的マイノリティ」に関連する資料

5.  人権教育総合推進地域事業及び人権教育研究指定校事業の取組(人権教育課)

県教育委員会では、文部科学省から委託を受け、県内2地域及び1校の協力のもと、人権教育に関する調査研究を推進しています。 

人権教育総合推進地域事業:学校・家庭・地域社会が一体となった人権教育の総合的な取組の研究

滑川町【滑川町人権教育総合推進会議】(3年目)

「分かり合い 伝え合えるまちづくり」

  • アサーション・トレーニングを取り入れた授業
  • 人権教育に視点を当てた授業を一般公開
  • 人権教育学習指導案集を全教職員に配布
  • 家庭・地域を対象とした講座等の実施

滑川町人権教育総合推進会議の様子

新座市【新座市人権教育総合推進会議】(2年目)

「豊かな人権感覚をはぐくむまちづくり」 ~だれもが自分らしく幸せに生きるために~

  • 地域学校協働活動を推進し、地域全体で人権感覚を育成
  • 小学校・中学校・高等学校の校種間の連携
  • オリンピック・パラリンピックの開催地として関連した取組

新座市人権教育総合推進会議の様子※画像は令和元年度の事業の様子です。

人権教育研究指定校事業:人権意識を培うための学校教育の在り方の研究

入間市立金子中学校(1年目)

「豊かな体験活動を通した、全教育活動における人権教育の展開」

~地域の教育力と連携し、人権感覚を醸成する教育活動の工夫~

  • 人権感覚育成プログラムの活用
  • 人権教育の視点を取り入れた校内掲示の整備
  • 狭山茶とふれあう教育など、地域の教育力を積極的に導入

狭山茶と触れ合う教育の様子

研究成果は、人権教育課が発行する指導資料に掲載するほか、研修会等を通してお知らせする予定です。

6. 彩の国教育の日(生涯学習推進課)

本県では、教育に関する関心と理解を深め、学校・家庭・地域の連携の下、県民と一体となって教育に関する取組を推進する契機となるよう、11月1日を「彩の国教育の日」、11月1日から7日までを「彩の国教育週間」としています。今年度はコロナ禍ということもあり、身近な人と「自然」「人」「家族」「本」「地域」の大切さや思い出について 語り合う機会とすることも投げかけました。

「彩の国教育の日」を中心とした10・11月には、学校・家庭・地域が連携した、教育に関する様々な取組が、新型コロナウィルス感染拡大防止に配慮しながら、県内各地で展開されました。

彩の国教育の日 チラシ

※チラシの画像をクリックするとPDFファイルが開きます。

埼玉・教育ふれあい賞

「彩の国教育の日」の取組の一環として、優れた教育活動を実践している団体や学校を「埼玉・教育ふれあい賞」として表彰しています。今年度は、35の表彰団体に細川紙で作られた表彰状と記念品を授与しました。

令和2年度の受賞団体の一覧及び取組内容については、以下のホームページで紹介しています。

埼玉・教育ふれあい賞受賞団体一覧

また、県、市町村、各学校、各種団体の取組なども、県教育委員会のホームページで紹介していますので、ぜひこちらも併せてご覧ください。

彩の国教育の日

7. 「おがわ学」の構築・実践 ~学校と地域の未来を創ろう!プロジェクト~(生涯学習推進課)

おがわ学は、小川高校及び小川町立小中学校の児童生徒が、小川町の地域資源である地域の歴史や文化、産業等について知り、段階的に学びを深めていきながら、地域活動への参画などを行っていくものです。おがわ学を通し、子供たちの小川町に対する愛着や誇り、探究的な学習を通して課題解決能力を育むことを目的とするとともに、おがわ学に関わる大人自身の学びにもつなげていくことを目指しています。令和元年度から構築を進めており、県や町、学校のほか、民間の団体や地域の方々が力を合わせて取り組んでいます。

今年度は、1月29日(金曜日)におがわ学フォーラムを開催し、当日はおがわ学のテキストのお披露目やトークセッションなどを予定してします。

小川町立大河小学校 商工会と連携し、七夕まつりについて話し合う様子 小川町立東中学校 和紙を用いた折り染め体験の様子 県立小川高校 製品試作のための紙漉の様子

「おがわ学」の構築・実践の取組は、おがわ学ホームページで紹介しています。

おがわ学 ー学校と地域の未来を創ろう!プロジェクトー

8. 地域学校協働活動の推進(生涯学習推進課)

埼玉県版地域学校協働活動のイメージ図「地域学校協働活動」とは、幅広い地域住民等の参画を得て、地域と学校が相互にパートナーとして連携・協働して行う様々な活動のことです。これまでの学校支援との違いは、地域が学校や子供たちを応援するという一方向の関係から、双方向に意見をすり合わせ、互いの役割を認識し合って協働するということです。地域の将来を担う人材育成を図るとともに、地域住民のつながりを深めることにより、自立した地域社会の基盤の構築・活性化を図ります。

 埼玉県では、「学校応援団」や「放課後子供教室」等がネットワークを作り、更なる多様な地域人材、団体・組織の主体的な参画を促し、学校と地域がパートナーとして子供たちを育成していく「地域学校協働活動」を推進しています。

9. 教育委員会新委員に戸所邦弘氏が就任

戸所邦弘委員の写真上條正仁委員の任期満了に伴い、新委員として、戸所邦弘氏が令和2年12月27日付けで就任しました。任期は令和6年12月26日までの4年間です。

戸所氏は、慶應義塾大学経済学部を卒業後、株式会社埼玉りそな銀行代表取締役副社長兼執行役員、ジェイアンドエス保険サービス株式会社代表取締役社長、富士倉庫運輸株式会社代表取締役社長等を歴任されました。

現在は、富士倉庫運輸株式会社代表取締役会長、埼玉経済同友会代表幹事として、これまでの経験や知識を生かし、地域経済社会の発展に貢献されております。

現在の県教育委員会の構成

  • 教育長 髙田 直芳
  • 教育長職務代理者 後藤 素彦(会社役員)
  • 委員 伊倉 晶子(大学教員)
  • 委員 遠藤 克弥(大学教授)
  • 委員 石川 美津夫(会社員)
  • 委員 戸所 邦弘(会社役員)

※伊倉晶子委員の氏名の表記については、広く旧姓「伊倉晶子」を使用しますが、対外的な法律上の行為に関する文書には、戸籍上の氏名「抜井晶子」を使用するものとします。

※委員の氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。

10. 令和5年度に開校する県立高校2校の「新校基本計画」を策定しました(魅力ある高校づくり課)

「魅力ある県立高校づくり第1期実施方策」に基づき、令和2年12月に、新校の基本的な枠組みや理念を定めた「新校基本計画」を策定しました。各新校の概要は以下のとおりです。

児玉新校(仮称)児玉白楊高校と児玉高校の統合

全日制:普通科・農業科・工業科(学年制)

【学校規模】各学年6学級

【基本理念】地域産業を支えグローバル社会で活躍できる人材を育成する高校

【設置場所】現 児玉白楊高校

飯能新校(仮称)飯能高校と飯能南高校の統合

全日制:普通科(単位制)、定時制:普通科(学年制)

【学校規模】全日制 各年次7学級、定時制 各学年1学級

【基本理念】進学を重視した地域と協働する高校

【設置場所】現 飯能高校

詳細は県教育委員会のホームページで公開しています。

魅力ある県立高校づくりについて

11. 新たに寄附の募集を開始した特色化プラン ~埼玉県教育環境整備基金~(財務課)

県教育委員会では、特色ある県立学校づくりを進めるため、「埼玉県教育環境整備基金」を設置しています。以下の県立学校で、新たに「教育環境整備充実プラン」が策定されました。

松山女子高等学校

プランの名称:「食堂跡の空間活用による『主体的な学びの場』活用プラン」

プランの概要:ラーニングテーブル等を整備してグループディスカッション、アクティブラーニング型の授業や補習で活用できる場にするとともに、朝や放課後の自学自習の場とし、生徒の主体的な学びの推進に寄与させる。

寄附募集金額(千円):2,720

寄附募集期間:令和2年12月から令和5年12月まで

詳しくは、埼玉県教育環境整備基金のホームページをご覧ください。

埼玉県教育環境整備基金

深谷はばたき特別支援学校

プランの名称:「作業学習生産物展示・頒布等を活かした地域交流プラン」

プランの概要:作業学習の成果物等を地域住民向けに展示、頒布する施設を整備し、学習活動等の内容を理解してもらうとともに、生徒は生産・製造過程を説明できるよう自身の理解を深めるとともにマナーを身に着ける。

寄附募集金額(千円):1,800

寄附募集期間:令和2年12月から令和3年11月まで

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