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掲載日:2019年5月22日

平成26年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (高橋政雄議員)

危機の想定・対応への想像力を

Q 高橋政雄議員(自民

私が勤める会社では、毎年、社内旅行をしています。しかし、私はインフルエンザにかかったり、政治用務が入ったりして参加できなくなったりしています。そのような中、幸いにも先月の社内旅行には参加することができたんです。行き先は、岩手県、宮城県でありました。仕事柄重要な建築物見学が主になっておりますが、今回の2日目は、宮城県の東日本大震災の被災地のその後めぐりとなりました。私自身、3年前の4月に宮城県で泥かきなどのボランティア作業をさせていただいております。その後3度、宮城県の被災地を訪れております。
今回、石巻市雄勝町の大川小学校の被災現場を訪れることになったのです。そこでは、多くの小学生が津波の犠牲になったのは皆さん御承知のとおりでございます。何で裏山に避難しなかったのか、いまだ民事裁判にもなっているとのことであります。かけがえのない子供たちの犠牲を話題に取り上げたくないのでありますが、あえてそこに触れることをお許し願いたい。
「まさかここまで、津波がこの高さまで来るとは」と、行政をはじめほとんど全員が今回の被害想定をしていなかったのではないんでしょうか。なぜなら、その小学校の建物が2階建てでありました。避難場所にもなっていたということであります。建築の設計者も関係行政担当者も地域の人たちみんな、そんな高い津波が来ようとは思っていなかったんだ。だから、行政側に責任はないと言うつもりはありません。むしろ、千年に一度の大災害といえども、危機管理に立ち向かうことを仕事としている者は、想定していなかったでは済まされないのだ。万が一、もしかしてに備え、想像力を持って準備していくのが危機管理のプロ意識というものであります。
今は、東日本大震災から3年4か月が経過し、その災害状況の分析も進み、埼玉県内での災害想定も震災前と比べて詳細になされていると思います。しかし、想像力を持つが大事であります。与えられたシミュレーション、与えられた想定に安心していてはならないのであります。例えば、富士山や浅間山の噴火は想定しているのかな。常に危機管理のトップ、幹部リーダーの皆さんには、冷静、的確な判断と行動は当然として、日頃から想像力を働かせることも必要と思います。ほかの部局にも言えることだが、いろんな能力、性格の職員がいろいろいて埼玉県の役に立つのであります。
危機管理防災部長にお尋ねします。大規模災害などの危機管理において、想像力を持つとはどのようなことと考えるか、組織としての視点とトップリーダーとしての考えをお聞かせください。

A 小島敏幸 危機管理防災部長

危機や災害が発生した場合には、次に何が起きるのか、想像力を働かせ一歩でも先を読んで行動を起こすことが大切です。
まず、組織として最も重要なことは、過去の危機や災害の事例を検証し、良い点は取り入れ反省すべき点は見直すことです。
例えば県では、平成26年3月に改定した地域防災計画に想定外をなくす災害対策として、火山の降灰対策や地震と台風などといった複合災害等を盛り込みました。
また、平成26年2月の大雪対応の検証を踏まえて、市町村を支援する県の市町村情報連絡員に対し、6月に研修会を実施し業務内容をさらに徹底しました。
次いで、組織の構成員である職員の育成が重要です。
そのため、既に起こった事柄から様々な背景を探り、職員が次にとるべき行動を類推する能力を養う必要があります。
例えば、訓練シナリオを事前に示さないブラインド型の研修や図上訓練を導入し、想像力を育成するよう努めております。
今後も過去の事例検証をしっかり行い、研修や訓練方法に工夫を加え、危機や災害に的確に対応できる組織の構築に努めてまいります。
次に、危機管理のトップリーダーとしての考えについてでございます。
私は、危機管理防災部長として県が平成20年に定めた「危機管理の行動指針」の内、特に3つの点を心掛けております。
1点目として先入観は間違いの元ということでございます。
2点目がちょっと変だな、大丈夫かなという意識を持つことでございます。
3点目が一つ問題があれば他にもあると考えることでございます。
頭を柔らかくして想像力を働かせることが大切である、ということと受け止めております。
また、想像力を養うためには現場に足を運び実際に自分の眼で見ること、関係者から直に話を聴くことが重要と考えております。
4月以降、私自身も含めた危機管理防災部幹部職員が分担して41市町及び15のライフライン事業者をお尋ねして意見交換を行いました。
市町の方々からは「小型重機を積んで移動させるトラックがなく結局重機が使用できずに困った」ことや「除雪状況をリアルタイムで提供してほしかった」という御意見をいただきました。
この他にも直接お会いして初めてお聞きした内容もございました。
御意見は県の災害対応にとって大変有益であり、今後の取り組みに生かしてまいります。
危機管理防災部長として、大変難しい責務ではございますが、想像力を磨き、起こりうる危機や災害を想定し的確な判断と行動ができますよう、身を引き締めて努力してまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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