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掲載日:2019年5月22日
Q 立石泰広議員(自民)
私の地元である川口市は、江戸時代から続く植木の産地です。1657年、明暦3年の江戸の大火で焼失した江戸屋敷に植木を供給したことから、その名声は高まり、現在では、安行の植木として全国的にも高い評価をいただいております。また、近年では、都市部のマンションや比較的狭い庭でも楽しめるアジサイや、可憐な小さな花をつけるツツジ科のカルミアなど、新しい花きの生産も行われております。
こうした川口市をはじめとする県内の植木産地の発展を時代のニーズに合わせて支えてきたのが、埼玉県花と緑の振興センターであり、植木の里、安行のシンボル施設になっています。これまで私も二度ほど訪問させていただいております。このセンターには植物展示園が設置されておりますが、その前身は、昭和28年に地元の市町村の協力の下、植物見本園として設置したものです。
この植物見本園は、今後需要の見込まれる植木、低木の展示も行っており、これを参考にしている植木生産者も多いと聞きます。植木としての管理が簡単なモクセイ科のシマトネリコ、垣根などにも人気のトキワマンサクなどを、正に実物大のカタログとして展示しております。また、去年の全国育樹祭の会場に安行でつくったサザンカやソテツの植栽マットを展示したところ、参加者の皆さんからは大好評だったと伺っております。
このように大変評価の高い花と緑の振興センターですが、2020年には東京オリンピックが開催されます。これを契機に、四季折々の花や木々に親しめる憩いの場としてはもちろん、更なる埼玉県産の花と植木の振興のため、生産者への支援を強化すべきと考えます。
そこで、県民に植木産業を広く理解していただくため、花と緑の振興センターにどのように県民を呼び込んでいくのか。また、植木生産者や造園業者などへ時代のニーズに合わせた技術支援や販路開拓等の経営支援などをどのように行っていくのか、農林部長にお伺いします。
A 高山次郎 農林部長
まず、「どのように県民を呼び込んでいくのか」についてでございますが、花と緑の振興センターでは来園の皆様に広く植物を知ってもらうため、約2,000品種、4,600本余りに名札をつけて展示をしております。
また、ホームページを活用して園内の花や植木の特長や見頃情報を発信しております。
散策しながら花や緑の様々な姿を楽しんでもらえる施設となっておりまして、平成25年度には8万6千人の皆様に御来園いただきました。
テレビでも11回紹介されております。
近隣には、産地で生産されたツツジ、モミジ、オリーブなど人気の植木が購入できる道の駅「川口・安行」やJAあゆみ野安行園芸センターがございますが、合わせて年間76万人の来客がございます。
こうした近隣の施設との連携を強めるなどして、植木の産地安行の魅力がさらに伝えられるようPRに努めてまいります。
次に、「植木生産者や造園業者などへの技術支援や経営支援をどのように行っていくのか」についてでございます。
安行には、長年の経験に培われた植木生産技術や造園・都市緑化技術がございます。
花と緑の振興センターでは、庭づくりにおける四つ目垣などの竹垣や築山づくりなど、造園技術実習を通じまして、産地が受け継いできた伝統の技術を若い世代に継承しております。
議員から2020年のオリンピックを契機に、花植木振興の支援を強化すべきとの御提案をいただきました。
この機をのがさず、大会会場はもちろん、街、家庭、職場、生活のあらゆる場面を埼玉の花や植木で彩れるよう、生産者とともに緑化に適した樹種や、植栽方法などの検討を進めてまいります。
今後とも、県民の皆様が花とみどりで笑顔いっぱいになるよう新たな需要の創出に努め、花植木生産者の経営支援につなげてまいります。
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