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掲載日:2019年5月29日

平成26年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (井上 航議員)

こども動物自然公園における「動物園クライシス」について

Q 井上 航議員(刷新の会

本定例会でも、異次元の高齢化、人口減少社会への対応について多くの質問がなされていますが、こうした状況は何も人間社会に限ったことではありません。現在、全国の動物園で飼育動物の高齢化及び頭数減少が歯止めなく進行する動物園クライシスが問題となっており、テレビでもクローズアップされました。
動物の数を保つためには、繁殖と購入が主な手段となります。国内のほかの園との貸し借りを通して、繁殖を目指す園もありますが、繁殖自体が難しい動物も多く、特にゾウやキリンなど大型希少動物は繁殖できないまま死んでしまう園もあります。また、それらが園の人気動物である場合、来園者の数の減少に直結することから、公立動物園が多い日本においては行政や議会が貸出しに2の足を踏むこともあると指摘されています。その結果、繁殖も進まない上に人気動物が寿命で死んで、一層の来園者減を引き起こすといった悪循環が生じています。そして、購入については現在、新興国の台頭などで国外から新たに購入しようとしても高額となり、厳しい財政状況の中で購入による頭数保持も難しくなっています。こうした状況は、こども動物自然公園においても例外ではないはずです。
こども動物自然公園における飼育動物の高齢化の実態はいかがでしょうか。全体の傾向と、特に顕著な例を示していただいた上で、動物園クライシスは迫っているのかを伺います。加えて、その対策として現在埼玉県が行っている取組について伺います。
また、私が特に心配するのは世界的にも希少動物であるコアラです。日本全国で見ると、コアラは全盛期の半数以下になったと言われています。奇しくも、今年はクイーンズランド州との友好都市30周年の節目です。これを契機に何か糸口はつかめないか伺います。
最後に、アメリカでは動物の貸し借り、DNA情報も含めたデータバンク化も進んでおり、繁殖の成功に効果が出ていると言われています。日本でも日本動物園水族館協会を中心に同様の動きがあり、こども動物自然公園もその一員と伺っております。このネットワークにおいて、ほかの園と連携を図ることはもちろんですが、一動物園、一自治体を超えて、動物園が社会的な役割として地球の宝、あるいは日本の宝である生き物を保全していくことに率先して取り組めないか、都市整備部長の御所見を伺います。

A 秋山幸男 都市整備部長

まず、こども動物自然公園における「動物園クライシス」の現状とその取組でございます。
こども動物自然公園では、国内での血統などを考慮しながら繁殖の推進や動物の斡旋を行う、日本動物園水族館協会の「種の保存事業」に参加しております。
また、世界各国の主要動物園が加盟する「国際種情報システム機構」にも加盟しております。
これら団体の事業として、こども動物自然公園ではキリンをはじめとした42種類の動物について他の動物園と貸し借りを行なうなど、繁殖体制を整えております。
また、こども動物自然公園では、キリンやレッサーパンダなど比較的若く繁殖可能な動物が多いこともあり、当面「動物園クライシス」を懸念する状況にはないと考えております。
次に、コアラの保全対策でございます。
こども動物自然公園では、現在、オス2頭、メス4頭、合計6頭のコアラを飼育しており、年齢は1歳から10歳と比較的若いコアラが多い状況であり、当面は安心していられます。
一方で、全国で飼育されているコアラに目を転じれば全般的に血縁関係が生じており、新たな繁殖の取組が難しくなってきております。
こうした状況を見越し、現在、県では、コアラの繁殖についてクイーンズランド州政府に協力を要請しており、よい結果を待っているところでございます。
次に、生き物の保全への率先した取組でございます。
こども動物自然公園では、例えば、全世界の動物園が飼育するマナヅルの国際血統登録を、国を超えて一元的に管理するという世界的な役割を担っております。
また、フンボルトペンギン生態園は、開設時にチリのサンチアゴ国立動物公園から「フンボルトペンギン生息域外特別保全施設」に指定され、世界的に希少種となっているフンボルトペンギンの繁殖に貢献しております。
今後とも、全世界の動物園と協力しながら、希少動物などの保全に積極的に取組んでまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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