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掲載日:2019年5月22日
Q 小林哲也議員(自民)
次に、彩の国くまがやドームの復旧についてお尋ねいたします。
市民の憩いの場である県営熊谷スポーツ文化公園のメイン施設である彩の国くまがやドームの膜屋根が全面的に破れるという被害が発生いたしました。このドームは国内最大級の屋内型運動施設であり、多目的運動場と体育館は各種スポーツ大会やイベントなどに年間35万人の方々に利用されております。このため市内はもとより、遠県からの利用者も多いことから、旅館業やタクシーをはじめ熊谷市を中心とする県北経済にとっても非常に重要な施設となっております。早期の利用再開を熊谷市民は熱望しております。
くまがやドームの復旧については、今定例会において工事費を増額する補正予算案が提案されております。そこで、くまがやドームの復旧の取組について2点お尋ねいたします。
まず初めに、くまがやドームの復旧の考え方ですが、このところの異常気象を考えるとこれまでと同じ構造では、また屋根が壊れるかもしれません。後顧の憂いがないよう、今回と同程度の積雪にも耐えられるしっかりとした構造で復旧するべきではないかと考えています。そこで、県が考える復旧方法について伺います。
また、次に利用の再開について伺います。今回の大雪による被災によりドームが使えなくなったため、代わりの施設を探したり大会そのものを急遽中止するなど影響が非常に大きかったと聞いております。一日も早い再開が待たれております。そこで、利用再開に向けた今後の見通しについて、併せて都市整備部長にお伺いいたします。
A 秋山幸男 都市整備部長
まず、復旧方法についてでございます。くまがやドームは、地元での過去最大の積雪量であった45センチメートルの積雪に耐えられるよう設計した施設でございます。
しかし、今回の大雪では、設計時の想定を大きく上まわる62センチメートルの積雪によって膜屋根が破損してしまいました。
破損状況を詳細に調査した結果、膜屋根の表面には凹凸があるため、雪が滑り落ちにくく、特定箇所に雪の重さが集中してしまい、膜が耐えられずに破断したことが判明いたしました。
また、膜は屋根の頂上から南側の先端まで、長さ100メートル以上ある一枚物で張っていたことから、先端で生じた切れ目が連鎖的に頂上まで拡大しておりました。
調査の結果を踏まえ、県では今回と同程度の積雪にも耐えられる施設とするため、復旧工法を改めて検討し、屋根の形状を変更することにいたしました。
具体的には、膜を支える鉄骨を追加して、積雪に対する強度を高めるとともに、屋根を凹凸のある形状から、卵のように滑らかな形状に変更して、雪を落ちやすくいたします。
さらに、万一膜が破れても、切れ目が連鎖的に拡大しないよう、分割した膜を張る工夫をいたしております。
次に、利用再開の見通しですが、復旧工法の変更により、鉄骨及び膜の製作、施工などに相当の期間を要することから、平成28年4月の利用再開を目指してまいります。
被害の少なかった体育館部分につきましては、体育館利用者の安全を確保した上で、平成27年4月までに利用再開ができるよう努力してまいります。
くまがやドームは、議員御指摘のとおり1日も早い再開が求められております。
このため、今後、請負者からも工期短縮の技術提案を求めるなど、早期の利用再開に向けて最大限努力してまいります。
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