埼玉県議会

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掲載日:2019年5月30日

平成26年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (江野幸一議員)

雪害対策について

Q 江野幸一議員(刷新の会

2月14日から降り積もった記録的な大雪による被害は、死者3名、負傷者300人を超すとともに、農業被害も229億円を超すものとなりました。そして、県内では主要道路の通行止めによる民家の孤立は25地区579世帯に上るとともに、車両の立ち往生などにより58人の孤立者が出るなど、大きな被害と混乱を招くこととなりました。私の家も50センチ以上の積雪となり、屋根から落ちてくる雪の壁で勝手口の開け閉め、玄関からの外出も雪を排除しなければならない状態で、大変苦労しました。また、2週間連続の雪かき作業では、その大変さを嫌というほど経験させていただきました。私のように、まだ何とか家から出て雪かきができたり、生活道路の確保ができた人たちはよしとしましても、身寄りのない高齢者のひとり暮らしの方や老夫婦の方たち、病人を抱えている家庭などの生活不安は計り知れないものがあったと思います。
そこで、一点目に、孤立者の安全確保についてお伺いいたします。
降雪による孤立者住宅や車両の立ち往生による孤立者の確認や急病人の緊急搬送状況、救援活動などはどのような状況だったのか、お教えください。また、高速道路や一般道路などで孤立した場合、食料やトイレ、そして燃料など、どのように対処したらよいのか分からなかったと思います。今後の雪害対策として、道路の通行止めによる民家の孤立や車両の立ち往生などによる孤立者の安全確保、また、高齢化社会から生まれてくる様々な災害対応について、県として今後どのような考えを持って対処していくのか、危機管理防災部長にお伺いいたします。
二点目に、道路の除雪方法について伺います。
数多くの県道及び国道を管理している状況の中、迅速かつ安全な除雪作業をしなければならないと思います。その御苦労は痛いほど分かりますが、せっかく除雪をしていただいたのに、除雪後の安全対策が施されていないのではないかと思わざるを得ないことが数多く見られます。除雪作業員の方たちは、多分、どこにも寄せることができない雪の処理として、仕方なく一番置きやすい場所に雪を集めたものだと思いますが、私どもの地区では、ほとんどの雪が交差点の四隅に積み上げられたり、歩道に上げたりしている状況です。そのため、交差点の歩道部分は雪に閉ざされ、歩行者が停留や通行できない状態になっております。特に通学路に指定された交差点や歩道部分は、車道を優先するための除雪により、よけた雪がうずたかく積まれ、雪の壁となり、通学する子供たちは、塞がれた交差点を行き来することができず、安全を守る保護者たちも、ただ迷うことばかりでした。
そこで、県土整備部長にお伺いします。なぜ除雪作業の中で、このような事態を想定していなかったのでしょうか。また、歩道や通学路に対する安全確保の概念がなかったのでしょうか。PTAをはじめ、通勤通学の方たちから多くの苦情をいただきました。人の安全を最優先とする歩道や通学路の安全確保についてどのように考えているのか、また、今後どのような対策を講じるのか、お教えください。
次に、県で所管している道路に関してですが、各県土整備事務所ごとに地区分けした除雪作業計画の下、作業をしていただいたと思います。今回のような想定外と言われる降雪量に対し、地区分けされた各県土整備事務所の間では、除雪能力に応じた除雪作業応援の協力体制はできていたのでしょうか。応援の協力体制ができていたのならば、今回どの県土整備事務所でどのような形で実施したのか、お教えください。また、今回の降雪量から算定した場合、全県下の交通網の確保についてどの程度の時間で完了できると考え、作業されたのか、お伺いいたします。
三点目に、くまがやドームの機能停止についてお伺いいたします。
想定外の降雪量ということで、大きな被害を受けたくまがやドームですが、ドームを利用している利用団体では、年間行事等の運営に大きな打撃を受け、深刻な問題となっております。
そこでお伺いいたします。くまがやドームの被害により、行事等に何らかの支障を来している利用団体はどの程度あるのか、また、当面の対応をどのように考えているのか、都市整備部長にお伺いいたします。
次に、くまがやドーム再開までの期間が長期にわたるのではないかとの見通しもあり、利用しているスポーツ団体の不安は大きいものとなっております。そこで、再開までの期間が長期にわたるとしたら、くまがやドームにしかない機能を利用しているスポーツ団体の活動に対しどのような形で援助するのか、教育長にお伺いいたします。

A 福島 亨 危機管理防災部長

まず、孤立者の確認や救援活動などの状況についてでございます。
15日から16日にかけて秩父地域で、6箇所58人が道路上の立ち往生、雪崩、建物内への閉じ込めにより、生命の危機に瀕していることが分かりました。
これらの情報は被災者から県土整備事務所及び消防本部に電話があり確認できたものでございます。
この方たちに対する救助活動は、防災ヘリと県警ヘリなどでいたしました。
当初、気流の関係で救出ができない間は、食料や水、毛布、衛星携帯電話などの救援物資を投下いたしました。
この活動により、17日の午後には58人全員を救出することができた次第です。
孤立集落の把握は、県から市町村に調査を依頼し、17日午後の時点で、断水、停電、食糧不足など、支援を要する6地区約180世帯が割り出されました。
18日朝から県防災航空隊、県警及び自衛隊が協力し、中継地までヘリコプターや車両で救援物資を輸送いたしました。
そこから先は、機動隊や自衛隊、延べ約150人が歩いて戸別に訪問し、安否確認や食料、医薬品などを配付いたしました。
また、救出を要する孤立者や人工透析患者など18人を救助または搬送いたしました。
なお、今回発生した孤立集落につきましては、昨日27日午後3時をもちまして解消いたしました。
次に、今後の雪害対策についてでございます。
これほどの大雪が降るということが分かっている場合には、雪が降り積もる前に道路を閉鎖する、立ち往生車両が生じないように対応する必要があるかと思います。
また、事前に孤立しやすい集落を把握し、雪が降り積もる前に避難をしていただく必要もございます。
特に、集落において支援を要する方を把握し迅速に避難できるようにすることが求められると思います。
自宅にとどまることを強く希望する方もいらっしゃいますが、食糧や水、燃料などの備蓄をそういう方には呼び掛けてまいりたいと思います。
現段階では、以上のような対策が考えられますが、今後、今回の大雪を十分検証し、必要な対策を講じてまいりたいと存じます。

A 柳沢一正 県土整備部長

まず、歩道や通学路の安全対策についてでございます。
今回の大雪は、熊谷地方気象台で統計のあるおよそ120年間で最も多い積雪量で、熊谷では62センチメートル、秩父では98センチメートルとなるなど記録的な大雪でございました。
地域の建設業者の方々には降り始めの2月14日に、除雪作業に着手していただき、車両の通行を確保するため、まずは車道を最優先で進めました。
歩道や横断歩道橋につきましては可能な範囲で除雪や凍結防止対策を実施いたしましたが、車道を除雪した雪が多くの箇所で路肩や歩道に残っている状況でございました。
歩道や通学路の安全確保の重要性は十分認識しておりますので、この度の除雪作業を検証し対応を検討してまいります。
次に、各県土整備事務所間での協力体制についてでございます。
県では、一般社団法人埼玉県建設業協会と「災害時における応急対策業務に関する協定」を締結しており、災害時には協力を要請することができます。
この協定に基づき建設業協会に要請を行い、さいたま、朝霞、本庄、越谷の各県土整備事務所管内の11の建設業者に、秩父県土整備事務所管内の応援に入っていただきました。
次に、今回の降雪量から算定した場合、全県下の交通網の確保についてどの程度の時間で完了できると考えていたのかについてでございます。
この度の大雪では全県下において、240社で除雪作業に当たっていただきましたが、これまでの経験をはるかに超える大雪であったため、完了する時間を見込むことは困難でございました。
特に秩父の山間部の道路では、多いところでは積雪が数メートル、また雪崩が発生した箇所では10メートルに達する箇所もあり、除雪作業が難航した区間が多くございました。
今後、この度の経験を踏まえ、早期に通行を確保できるよう大雪への対策強化に努めてまいります。

A 南沢郁一郎 都市整備部長

まず、「支障を来している利用団体はどの程度あるか」についてでございます。
くまがやドームの復旧には、長期間を要する見込みでございます。
このため、少なくとも平成26年度中は施設利用を休止せざるを得ない状況でございます。
既に平成26年度分の利用予約を受けていたことから、予約された皆様に利用休止の連絡と予約キャンセルのお願いをさせていただきました。
予約された78団体、252件の予約に影響を及ぼす状況にございます。
利用団体の皆様に、ご迷惑ご不便をおかけし、申し訳なく思っております。
次に、「当面の対応」についてでございます。
利用予約をいただいていた団体に対しましては、陸上競技場など公園内の他の施設での代替利用の調整を進めております。
また、ほかの会場で大会などを開催される場合には、ドーム備え付けの用具を貸し出しすることなどを考えております。
今後、こうした公園内施設の代替利用や用具の貸出し、さらには復旧の見通しなどについて、逐次ホームページ等で利用者の皆様にお知らせをしてまいります。

A 関根郁夫 教育長

2月14日からの記録的な大雪により大きな被害を受けたくまがやドームでは、全天候型施設の特性を生かして中学生や高校生、社会人などのスポーツ大会が数多く開催されております。
平成26年度は、ソフトテニスやグラウンド・ゴルフ、バドミントンや体操など、様々なスポーツ大会が予定されておりました。
くまがやドームの利用を予定していたスポーツ団体にとりまして、まさに非常事態であり、代替会場の確保が喫緊の課題となっております。
このため県教育委員会では、早速、県内スポーツ施設を代替会場として確保できるよう、各市町村や関係機関に対し協力を要請しております。
また、体操など、くまがやドーム備え付けの用具を使用して大会を開催している団体もございます。
このため、このドーム備え付けの用具の貸し出しなどの援助もできないか、都市整備部とも相談しながら検討を進めております。
県教育委員会としては、今後ともスポーツ団体の意向を踏まえながら、関係部局と一体となって、大会の開催にできる限り支障が生じないよう、スピード感を持ってしっかりと支援してまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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